孤独
ぎよ

腐った夜。隣の部屋で愛を営む学生カップルの残虐性は情状酌量の余地がない。今夜僕はあまりに寂しく気付いたら死んでいそうなのでとりあえずウイスキーをグラスになみなみと注ぎ貧乏ゆすりで下の階の住人の睡眠を妨害する。玄関のドアは少し開けて置く。朝起きたらかわいい女の子が隣で寝ていることを期待して。春という季節は甘ったるい毒ガスに満ちている。


自由詩 孤独 Copyright ぎよ 2011-04-16 01:15:08
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