すべてのおすすめ
あの人の
大きな手の
やさしいぬくもり
誰かわたしに
届けてください
それは
心の風邪の特効薬
布団の中の暗闇世界
ひとりべやです
いいでしょう
懐中電灯とあまいお菓子を持って
子供なら雷からおへそを守る
大人ならむふふ
シェルターだ
夜になったら明日戦う
戦士達をやわらかく包み ....
ドレッシングはシーザー
濃い味に塗れて
其れとは識らず 嘘を頬張る
宵闇のハレルヤ
清い契りは
そうとは識らず 何者かに喰われる
名前を呼ばないで
あたしを呼ばないで ....
彼は
街角の信号機に吊るされている
頸に
太い縄を巻きつけられて
どんな罪なのか
どんな過ちなのか
それを知る者は誰もなく
彼は吊られながらも 笑っている
それはひとつの風景
この世 ....
疾走感 と 焦燥感 の
折り重なった狭間で、
ドライブ
車の窓から手を出して
うしろへ、うしろへ、
流れてゆく景色を
さわって、あそんだ
ときどき
指のあいだをすりぬけて
流 ....
黒い猫は雨に打たれて可哀想でした
可哀想だったけど暗い路地裏にいたので
誰にも気づかれないで一人でにゃー、とかぼそく鳴いているだけです
冷たい雨が
猫を打って
誰かに拾われたほう ....
忍者になりかけてから
将来が心配になったので入ったのが大学でした
ここにはもう
学者はひとにぎりしかいないみたいで
あとはみんな
商社とか出版社とかに行くようです
父が忍者だったことを思い ....
生まれたのが
海の近くの
とても小さな町で
だから
海の見えないところにいくのが
怖い
波の音とか
磯のにおいとか
塩気を帯びた風とか
わたしの細胞のひとつひとつが
そうい ....
その時 私は恋をしていた
好きな彼が眼の前にいて
その無邪気な笑顔は 私の胸を締めつける
彼の打ち明け話とは 苦痛極まりないもので
そうね、彼女は女同士でも信頼できる
などと私に言わせた ....
朝焼けはスミレの匂い
だからそんなに
諦めを憎まなくていい
焦煙の隙間から蓮の花こぼれるような、
シャム猫のヒゲに黒真珠実るような、
嘘みたいな軌跡も君とならみれるよ
....
拾った割り箸で小さな十字架を作り
夏を越えられなかったクワガタの墓標とした
「もっとささなきゃダメだって。十字かって死んだ人つらぬいてるんだぜ。」
「こわいよ。そんなのできないよ。」
「い ....
コップ半分の水の話があるやん。
半分もあるのか?。
半分しかないのか?。
ってやつね。
むっちゃええ見方やと思うんよ。
ものは見方しだいで、味方になるんよ。
世界中 ....
笑えない部品はひとつもない。
おれの中に、
信じないなら。
分解してみな。
手をつないで
深いところまで、いってしまった
引いてゆくまにまに
記憶の砂がすれあっては
かすかに音をたてる
ノートブックの波に
毎日つづった、日記
夕立ちをよけて、キスをして、 ....
世界は正常で
人間は生まれた時から既に正しいと
信じる脳天気な操り人形たち
彼等のはきはきした口調
輝く瞳を尻目に
いま空高く
首が飛ぶ
もう数世紀も前に胴体から切り離されて
わが骸を ....
五月になれば 静かなものたちが風に揺れる
栞の挟んだ読みかけの本を開いてみる
わたしの記憶はそこでたちどまっている
色褪せた光の染みを読むように頁を捲る
その先を読むことも また
許され ....
夕暮れに
ひめりんごの花弁が
雪のように散ってゆき
落ちた先は
あの子の眠る
寒い土の上でした
最期の言葉も
交わさぬまま
突然
冬空へと消えた
一つきりの ....
背中にふれる髪は
ここまで伸びた
毛先をつまむと3年前の記憶が
染み込んでいそうで
笑える
きいろい花はいっぱい咲いて
まばたきをする
すぅぃと踊らされて
闇をきる
ゆっさゆ ....
旅に出よう!。
そう思い立ったとき、
手にはテレビのリモコンが握られていた。
画面ではバスタオルを巻いたオネイチャンが、温泉のレポートをしている。
濡れたタオル越しに、
ほん ....
遠い場所のあなたが
しあわせでありますように
桜を見送って
鯉のぼりを見送って
雨を待つふりで
見上げて
私がここにいること
この場所にいることを
あなたは
ずっと覚えて ....
透明な風になって
あなたの{ルビ傍=そば}へ行きたい
寂しいときには
やさしく頬を撫で
苦しいときには
そっと背中を押して
誰にも気付かれずに
ずっとあなたを包んでいたい
気狂いに刃物
猿に電車
ガキにプール
妻に避妊具
配達員に写メール
青菜に塩
梅干に鰻
童貞にこんにゃく
並木に青虫
女優にバナナ
牛車にロケット
鈍器に着け火
電車曲がる軋む ....
あなたのエッチ度は 79%です (直近 1000人中 256位)
(大体、上からみて4分の1くらいの上位集団にいるって事?)
ちなみに絶頂時は 99%発揮するようです。
(100%発揮できひ ....
さようならが別れの言葉じゃないとしたら
僕らは何て言えばよかったんだろう
*******************
あなたとキスした日の夜の空に
綺麗な星達が浮かび上がり ....
ものすごく悲しいのは
心変わり
誰かさんと新しい恋をする
されたくないから 官能的で
いつも官能モットーで
ちいさなくちびるで
たった一言いえばいいじゃない
失恋した乙女 ....
となりで。
泣き入るような小さな声で
「ごめんなさい」って
あなたいうから
あたしはただだまって
りんごをむいた
皮をつないだままで
するするとナイフを動かす
すると
い ....
雲海に
戻れそうな
根雪
きちりと
した重み
いくつも ふまれて
ていたく かじかんだ
積もりはじめたばかりの頃の
やわらかなにごりは
くろく
かたどっている ....
はらり はらり
かさなる もり
おくふかく
かさかさ
あかい
かさねた びねつの
ほんとうは
まだ おくに
つながってて
ぐいぐい ひっぱって
きろうとしても
はだかにな ....
もけはチェロのように鳴く。
もけはタンポポみたいに柔らかい。
もけはぷくぷくしていて、ぽこだ。
もけは時々すねる。
もけは時々おいたをする。
もけはいつも寂しがりやだ。
....
夕焼けを
見つめる君の瞳の中に
キラキラ光る泡粒みつけ
思わず飲み干したくなった
君の炭酸
僕には少し強すぎるけど
何を聞かれても
そうかい?なんて答えちゃう
僕を許してくださ ....
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