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むかし、むかし
はくあきの、あるひ
てぃらのさうるすが
だいれんあいと
だいしつれんをわすれてしまおうと
むかしとんぼをおいかけて
きをなんぼんもなぎたおしているう ....
君は針のように尖っていて
僕の心に突き刺さる
あまりにも
細くて尖っているものだから
君が僕の心に突き刺さっていることなんて
とうの昔に忘れていたよ
けれども君は君で
いつまでも僕の心に ....
寄ってきた子供達に
お菓子をふるまってた 米兵に
自爆テロがつっこみ
多数の子供と兵士が
亡くなられたという
手をだす子らは
わざと 足止めしたわけではないにせよ
いつもそう ....
「樹になっていたのは、英知の実か、生まれたての赤子の眼か?」
と思っている ねまき姿の女が、砂浜の段丘に坐り
紅いリンゴを齧っていた。夜だった。海面には
たくさんの耳が浮いている。なかには
....
ちりん、ちりりん
らん、らららん
まつりの夜をゆくひとは
みなしあわせの匂いがする
たとえばあの日
道のむこうにみた彼のせなか
風鈴の音に溶けゆくように
ふわり消えてしまった
....
摩天楼の輝きは南極の煌めきに似て
梅雨空が霧雨のようなブリザードを呼び込む
クールビズなどどこ吹く風で皇帝ペンギンが
大挙して目の前を通り過ぎていく
陽炎が眩暈を連れてくると
....
焼き場の待合室
薄いお茶と干菓子
食欲なんかないけれど
暇で
口に運ぶ
隣ではあまり見覚えのない
地味なおじさんが
やはりお茶を飲んでいる
季節は夏
蝉が鳴いている
もう少しクーラ ....
恋に目覚めたとき
君は書くだろう
恋に焦がれた
男の詩を
愛に恵まれているなら
君は書くだろう
優しさ満ちた
日々の詩を
性に欲望したとき
君は書くだろう
交尾に狂う
獣 ....
なすときゅうりの馬なんて
のれないよねえ とつぶやいたとき
お兄ちゃんは
ひらたくて少し冷たい手のひらで
あたしの手を
つかんでいた
じいん と鳴る
すずしいかぜに
....
まひるに
月が笑いながら
堕ちてゆくのを
見とどけてしまった
罪
サルビアの
紅が憎くて
泣き叫ぶのもかまわず
摘み取ってしまった
罪
こめかみが
痛くてたまらない
や ....
3匹目の獏は道端で
へたりこんでるところを拾った
小さな獏は虚弱体質で
夢はもちろん秘密も嘘も受け付けず
今にも消え入りそうに震えている
私は必死で噂とか言い訳とか ....
愛してるだのなんだのかんだのと言ったところで
結局はどれもこれも同じような事でしかない
と言う事には随分昔から気づいていて
仕方無いので、10ページくらいにわたって
ずっと「好き」とだけ書いて ....
ビョーキ
薬
アイデンテテェ
狂気
喜び
エデン
楽園
地獄
個別
ツナガリ
孤独
精神的恋愛
肉体的恋愛
アキラメ
希望
絶望
暇
空白
白濁
煙草
珈琲
....
土曜日の夜に2件
日曜日の午前中に3件
電話がかかっていた
この週末ずっと部屋にいたぼくは
留守番電話が計5回反応したのを
全部見ていた
誰だってお断りのときがある
そんなとき
....
部屋はいつもGONESHのラズベリーを焚いて
赤いギターを吊るし上げている
ピックのネックレスを嬉しげにぶら下げた
あいつの部屋はいつも汚い
携帯電話の着メロをダウンロードしても
いつもマナ ....
湿った風が頬を撫でる。
低層とはいえ、
屋上に吹く風は、
やはり地上より少し強い。
初夏の太陽のまなざしを受け。
はたはたと、
風に揺らめく白いシーツは、
恥 ....
逃げるんだ逃げるんだ。
鬼が来るから逃げるんだ。
家も家族も生活も、みんな捨てて逃げるんだ。
梅雨の雨に涙を隠して、
梅雨の霧に身を隠して、
蜜夜の闇に君は守られ ....
カレンダーが
隙間を 埋める
いちいち 並んだ文字
規則正しく
色までついてる
ななめに さいて
ずらしても
あくる日は 書いてなかったように
きちんと くる
時 ....
焚き火の火を見つめながら
煙草を吸っているから
涙もくしゃみも煙のせいにできる
焚き付けの新聞紙にはテロのニュース
世の中のもめごとみんな燃やしてすっきり
なんてわけにはいかないけど
....
七月の窓辺
夏色の羽をはばたかせて
揚羽蝶がひとり
庭に迷い込んできました
羽を持って生まれてきた生き物は
そんなふうに飛ぶのが
当然なのだというように
ゆらりと抱いた風をふ ....
貴方は確かめるように
探るように
ゆっくりと私をなぞる
私はささくれた棘が
貴方を傷つけないかと
息を潜め身構える
何かあったの?と
問うような瞳で見つめる貴方は
髪に触れ ....
とても寂しそうに立っていたから
声をかけられなかった
檻の中
100センチの
ペンギン
タイミングが全て合ったら
結婚しましょう
氷の上で
夕方の風は冷たくはないの
ぬるいの ....
今僕はサントリーウイスキーを飲みながら
この手紙を書いています
18歳の君たちは
まだ若い盛りで恐れるものは何も無いでしょう
辛い恋と思うものは
実際、たいして辛い恋ではなく
カクテル ....
あなたはわたしの何もかもを知らないし
わたしはあなたの何もかもを知らない
それでいいと思う
それでいいと思ったら
夏の柔らかい部分では
雨の方で都合をつけて
わたしとあなたを
水たま ....
おっきなカエルが枕元に立って
コートの襟を直しながら
鼻の穴をヒクヒク ゲコゲコ
寒い季節になりました
子供たちを運ぶのを
手伝っていただけませんか?
あたしは目をパチ ....
唇で、
嘘をついて、
君の中に、
忍び込む。
舌には舌で、
指には指で、
嘘をついて、
君へ、
滑り込む。
甘い汗、
舐めて、
蜜。
吐息、 ....
梅雨の雨にキスをして、
みなさんじめっとさようなら。
空っぽ空にキスをして、
みなさんからっとさようなら。
太陽の果実にキスをして、
みなさんおいしくさような ....
空から落ちてくる
やさしいものたちへ
こうしていると
鮮やかに蘇るのは、きっと
傘を忘れ
唇を噛んで
トボトボ歩いた幼い日
胸を弾ませ
両手をかざして
友と駆けた青春の日 ....
まだ携帯電話が
一般的でなかったあの頃
待ち合わせ場所に
君は現れず
2時間待った僕は
君と二人で良く訪れた
この喫茶店で独り
コーヒーを啜る
ニーチェの善悪の彼岸
ツァラトゥス ....
予約していたのは
ありふれた ごくごく簡素なホテル
チェックインし 渡された鍵は1547号
けれど15階の何処にも
47号室は見当たらず
フロントにとって返して尋ねると
ああ 失礼しま ....
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