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微かにまるみを帯びた水平線から
紺、と翡翠色は曖昧に溶け合い
蛍光色のブイを揺らしながら
海風がしろい道を無数に拓いている

目の前に置かれたグラスの透明も
水晶の粒と汗をかき
夕闇 ....
星のみえないまちで
拾った青黒い石を
隕石標本だといって
ポケットにしまう

今夜、星をわけよう
はくちょうと
おやこのくまは
君にあげる
いっかくじゅうさえ
あればいいんだ

 ....
真夏に日車は、咲いている


雷鳴の空を裂く。
轟音で目を覚ます
一輪車に稲光りが青白く反射する
一瞬で葉陰の殻は黒焦げになり
焼けた臭いに鼻をひる
傘の骨はしろがね色で
{ルビ死灰 ....
ひとりぼっちの あなたとあたしで
手をつなぎながら サーカスの入り口を探している

青いテントのまわりはしんとして
群青色の空と地面と同化する

途方にくれながら 歩き続けて
寂れた柵を ....
藍色を少し混ぜる
空の端の盛り上がった場所に置く
それだけで一日は暮れていけるし
僕らもゆっくりと、眠ることが出来る

あの日、あの壁の落書き
木に刻んだあなたの名前
遠くへ行けるようで ....
空に埋もれた巨きな鳥を
指でたたいて確かめる音
少し傾いだ雨になる


片足を尾のように動かして
屋根の音を追っている
何もない日の生きものの笛


水のなかで抱く ....
  
 
庭に雑踏が茂っていた
耳をそばだてれば
信号機の変わる音や
人の間違える声も聞こえた
ふと夏の朝
熱いものが
僕の体を貫いていった
雑踏は燃え尽きた
かもしれないが
庭 ....
その1
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=120607


万里の長城の城壁を全て
絵で埋める計画がある
という
僕が昔ついた大嘘を真に受けて
 ....
なんとなくことばをはっしてみたくなる
ひかりみたいにさ
キラッキラッてひかるといいなあって
ひらがなにひとさしゆびをそえてみる
りゅうせんけいをえがいておちていく
からだ
ほほをつたうなみ ....
{引用=

どうでもいいことをどうでもいいように描く
どうでもいい一日にこのどうでもよさが一番
どうでもいいことでどうでもよくないことは
かくれんぼしたままおきざりにされいまにも
泣き ....
幕をおろして 劇をはじめる
中枢神経に 花がさくとき
ほんのわずか きみの頬をそめる
熱量が欲しくて まいばん
星の軌道を めぐってくる
今年も裏のおばあちゃんが
墓参りに来てくれた

深いしわの刻まれた
掌を合わせて無言で立つ
墓前は静かな自然であった

先日おばあちゃんは
墓を綺麗にしていった
まわりの草も ....
牛がこない
遅れるなよと言ったのに
メールさえ返ってこない
電源を切っているのだろう

遠くに
うすちゃ色のまーぶるがみえる
きっとあれだ
おーい、と呼ぶ
MOO―、と感情を長くのば ....
      光がきれいだといいますが
      朝日が夕日がきれいだといいますが
      太陽で人は死ぬんだと思うわ
                            ....
混じり合う
紫越しに
薄煙を見て
つま先で
水を弾くように 
駆け出した
風切る頬を
午前に残して
水平線の先に
潜り込む 指先から
少し遠い君の手
湿って宙を掴む
影が坂道を ....
私がいなくても
何かが生きている気配
熱量のないぬくもり
それは香りで感じる

嫌いな言葉
じゃすてぃす
ふりーだむ
びくとりー

   わざと口に出しては
   目尻で笑ってみ ....
日曜日の朝には
ふたりで散歩に出かけた

草花を摘んだり
空を見上げたりした

原っぱには
一本の砂利道が続いていて
その道をふたりは
ただ、まっすぐに歩いた
ときどき
トノサマ ....
どうして
約束を
結ぶと言うのだろう

つないだ手は
結び目のよう
雨に濡れると
もっとかたくなる

強くひっぱって走った
雨の檻つづく
強くひっぱられて走った
かたく

 ....
                  070810



意味無し芳一の日記を読んで
日記を書こうと思った
中学二年生の夏
暑すぎる日はプール
雨の日はごろ寝
晴れたら自転車に乗って
 ....
揺れるものが
すきだ

ぶらんこ
はっぱ
おっぱい
おしり
ぷりん
せんたくもの
くもの糸
みずたまりの青空
海のそこからみたひかり

なみだとほほえみ ....
テーブルに置き忘れたメモが朝を捉え損ね
誰かの起こした風に遊び散る
それは断層にしがみついた学者の手の中で
ありふれた三葉虫や瑪瑙にうまれ
ひとつとして同じ気配でないが
またとない程の発 ....
その色はウソ
その香りも
存在もウソ
甘さも

その声はウソ
好きだよって
確かめるためのキス
わすれて

あなたの胸で
はじける
泳ぐ

メロンクリームソーダな私
 
 ....
夏ごとに
おしゃれになってゆくおまえが
自慢のミュールで前を行く
{引用=
(なぁ、おまえが選んだっていう
(このお父さんの水着
(ちょっと
(トロピカル過ぎやしないか

いつか
 ....
遠方で
黄金の光に透ける
青い羽が
凝視されて
宙に静止している

円らな瞳は
充足感で独り笑み
素手で沈黙を刻みつつ

視界の底から
硬く冷たい足音が
つま先を
いつまでも ....
蛇に絡まれている。
もともとは、
蛇から少し離れて歩いていたのだが、
そうすると蛇が拗ねるので、
またいつものように、
蛇に絡まって歩くことになった。

 ....
此処の夜は寒くて
切なくなってしまう
星達も何処か無機的で
ただの白い光点として
この夜を照らさない

いつか幻を見た電柱は
冷たく湿っているようで
そっと頬を当てると
意外にも滑ら ....
おまえが
学校の宿題だといって
わたしの名前のゆらいはなに
と聞いたときに
ついつい懐かしさを覚えている自分が
少し嬉しい

母さんに聞いてみなさいと
僕がおまえの母にパスを出すと
 ....
今日一日の出来事で
何か詩の題材になりそうなことはなかったかと
思い出しながらパソコンに向かう

その程度で詩はやってこない

一度机から離れ
床に寝転がり
明かりを手で遮って眼を ....
答えだけが
求められるから
今日は太陽が沈むでしょう
そのたびに
遠ざかっていくのです

   飛鳥の石舞台は夕日に
   廬山寺の桔梗は夕日に

やってくる未来を信じないにしても
 ....
潮のせいでくちびるの端にこびりついた砂を噛む
違和感
そのついでに日記にも砂をかませる

八月はつめたい
指先で這った波の曲線は
私の中では体温を持たない

数 ....
千波 一也さんの自由詩おすすめリスト(6385)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夜間飛行- 銀猫自由詩14*07-8-15
流星のふりつもる夜は- 佐野権太自由詩15*07-8-15
天球へ- こしごえ自由詩20*07-8-15
あなたの目が_覚めたら___ⅰ- もも う ...自由詩10*07-8-15
ホーム- 霜天自由詩507-8-15
ノート(夜へ_ひとり)- 木立 悟自由詩807-8-14
その海から- たもつ自由詩2207-8-14
長城計画_2- 楢山孝介自由詩8*07-8-14
ながれぼし- ki自由詩207-8-14
かくれんぼ- しろう自由詩307-8-14
そろもん(恋煩いの話)- みつべえ自由詩707-8-13
ある娘- こしごえ自由詩8*07-8-13
牛とあるく- 佐野権太自由詩24*07-8-13
太陽- 水在らあ ...自由詩35+07-8-11
レモネード- 及川三貴自由詩607-8-10
祭りの夜だというのに街灯は- たりぽん ...自由詩6*07-8-10
陽だまり- 北野つづ ...自由詩2*07-8-10
約束- ふるる自由詩15*07-8-10
日記帳- あおば自由詩6*07-8-10
ゆれる- shu自由詩1307-8-10
夏の日の幻想達_十一- soft_machine自由詩10*07-8-9
メロンクリームソーダな私- umineko自由詩2*07-8-9
海色のミュール- 佐野権太自由詩32*07-8-9
白夜を_(はくやを)- こしごえ自由詩8*07-8-9
「_へびかゑる。_」- PULL.自由詩4*07-8-9
スパイダー- 智鶴自由詩2+*07-8-9
名前にこめる願い- 自由詩8*07-8-8
詩はやってこない- 楢山孝介自由詩3*07-8-8
さーくる- たりぽん ...自由詩10*07-8-8
砂の栞*八月の日記- Rin.自由詩16*07-8-7

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