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一人の少年の出現に
森はざわめき始めた

樹々に宿る精たちが
その瑞々しい肌を巡って
争うこととなる

乳房のような
臀部のような
熟した果実をふくらませ
森は目覚めに入った

 ....
初めて君に声をかけた
あの日の公園 

( いつまでも揺れている
( 無人のブランコ

ぼくの呼声に 
届かぬ場所から振り返る 
君の面影 


ベンチに
長い間置かれたままの ....
古く狭いアパートメントの2階に
インディアンの砦がある


そこは彼らの最後の砦で
敏腕の保安官に制圧され
ほとんど壊滅の状態に陥っていた

四畳半のあちこちに生えたサボテンの陰や
 ....
真っ白いグランドピアノの上で
カジノで稼いだコインをばら撒いて
捩れるように踊る

東京タワーの天辺から
吐瀉物を撒き散らすように
キラキラと言葉を撒いて
そこらじゅうに
栗の花が咲け ....
なあ今日は
おまえが好きな
政治的なバーはよそうよ
そっちのほうがビール安いし
人々もいいけど
外国の刑務所に拉致されてもどってこれない
バスクの革命家たちの写真を見る ....
どうしても
想いが一杯になっちゃったので
あなたの隣に
すべり込んでみたら
あなたの匂いがして
想いが溢れそうになっちゃったので
抱きしめてって
やっと言ったら
抱きしめてくれて
泣 ....
{引用=───それは全宇宙での
   些細な惑星衝突なのだ
   おまえとわたし
   という星の}


角を曲がったとたんに
猫と目があった
どこにでもいるような
ありふれた灰色猫 ....
ひとつの炎がてのひらにいて
手のひらのかたちからあふれては
熱も音も伝えずに
あふれつづけるそのままでいる


蒼い羽とむらさきの矢が
吹き荒れていた夜は明け
白い髪 白い ....
夜ごと歩く月を追い、
旅に出る。
月は夜ごと、
誰かに囓られている。


夜ごと歩く月を追う旅は、
太陽の下を歩く。
容赦なく照りつける、
我が儘な太 ....
 

まいにちは
ふしぎなくらい
いじわるで

かなしいことや
つらいこと

いっぱい
いっぱい
どこからか

せっせと
あつめて
くるけれど

 ....
あたたかな深い世界と
冷たく閉ざされた陸地の
あいだにおかれたからそれは
あなたに触れたときの私の肌
のように、あしもとでざわめく
むねのどこかで
小さなちいさな六分儀が
あやふやに極星 ....
遠ざかる。
交わった足下の影は、
ゆっくりと離れ、
別れてゆく。

やがて、
影は消え。
水溜まりだけが、
きみを残している。

わすれない。

 ....
くもり硝子に指を滑らせる。
流れ落ちる水滴が、
鏡に映るきみの涙と、
重なって見えた。

さよなら。












  ....
屋根裏から、
聴こえてくるあの音は、
きみが還ってくる、
その足音なのか。

紅茶を淹れて、
待っている。

きっときみは、
冷え切っているだろうから ....
夜遅く 
街灯の淡い光に照らされ 
家へと続く道に伸びる 
老夫婦の影 

互いの腕を組み 
びっこをひいて 
揺れている 

( 街路樹の枝に結ばれた、赤い風船 ) 

老夫婦 ....
一人でいる寒い夜は
温かいミルクを飲みます

スプーンで雫を落とすと
ミルククラウンができるのですが
それがあまりに一瞬のことなので
私には何も見えません

あなたがそこに
いれくれ ....
森の小さな滝は
冬とともに
時が止まる
滝は白い線となり
静かに眠る

森の小さな川は
冬とともに
音が止まる
川は白い玉となり
ゆっくりと休む

森の小さな湖は
冬とともに ....
新聞に書かれていることと、
新聞には書かれていないこと、
それを貼り合わせて、
書いている。












      ....
よく喋る温かい君の肌は遠くの転換点に於いて何処を通過していくのか
酔い覚めの軽い足取りから目を覚ますといつの間にか越えてしまっていて、楽しむことも出来ない肌触りを懐かしむ、歩道橋の上、今にも落ちそう ....
子持ちパンクは二十歳になるところで
子持ちパンクはマリアって言うありふれた名前で
子持ちパンクはもう刺青がきらいで
子持ちパンクはお菓子の刺青シールが好きで
子持ちパンクは ....
外が
ひどい雷鳴なので
ベランダから眺めてる
夜を

そこが
どこだかわからない
ただ
重なって空はゆく

見下ろすと
街路樹はミニチュアだ
濡れた道路を
ヘッドライトが舐め ....
かみ合わない歯車に、また少しだけ時がずれる

秒針のきしみは それでも
壊れたメトロノームのように 私を、
追うから
逃げ込んだいつかの雪原で 私は、
細雪がわずかに切れる夢を見た

 ....
賑わった砂浜は
今では自分の足音しかなく
しかもそれは
波風とともに消されてゆく

目の前に見える海は
今の海ではなく
遠い昔に見た記憶の海

狭かった砂浜は
今では自分の足跡しか ....
ちゃぷり、と
月は青空のお風呂に浸かり
朝陽に白く霞んだ

今日も随分と
夜を照らしたものだと
そっと呟く

早く寝よう、と
いつも思っているのに
太陽と話し込んでしまう

長 ....
砂漠を
旅する少女
らくだを一匹連れて
小さな子どもの手を引いて
今日はどのくらい歩いたかしら。
夜になると
小さな子どもは泣き出して
本当は
泣いてしまいたい少女
砂の塗れた短い髪 ....
おでかけじゃないさ
ココの 塩ぬるい空き海に 

連れて来た手に
ちゅー返り
波にサスラワレタ

ひとつ
瓶が 

帰れないで いるはずで

沈みな ....
{引用=
  陽が暮れてゆく。なけなしの光を。太陽は俺たちに
  平等に。鐘の音はすべての者たちをやさしく包み込
  む。紫外線は等しく我らを刺すのだ。「日焼けサロ
  ンへ行く前に体 ....
     1 序章

慎ましい木霊の眼から、
細い糸を伝って、子供たちが、
賑やかに、駆け降りてくる。
溺れている海の家の団欒は、
厳格な父親のために、正確な夕暮れを、見せている。
見開 ....
 日の光溢れる午後
 眩しきなかにきみを追う

 流れる雲は雄大で
 その白さは真珠のように輝いて
 河原を歩きながら
 ふわふわ空に向って
 歩いているような感覚になる

 僕もま ....
しまい忘れた風鈴は
もうトンボは飛んでこないよと
話しかけてくる

夏は終わり
秋も過ぎ去る
汗の輝きは思い出

放っておいた植木鉢は
乾いた土だけが
黙ったまま

夏は終わり ....
千波 一也さんの自由詩おすすめリスト(6386)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
森の目覚め- 三条麗菜自由詩7*06-11-14
石_- 服部 剛自由詩11*06-11-14
押入れインディアン砦- 銀猫自由詩17*06-11-14
創書日和「第九交響曲第九楽章・白」- 虹村 凌自由詩3*06-11-14
移民- 水在らあ ...自由詩20*06-11-14
こんなに好きだったことに気付いた夜- さち自由詩10*06-11-14
灰色猫とわたし- 石瀬琳々自由詩20*06-11-13
ひとつ_かぞえて- 木立 悟自由詩606-11-13
「_月宴。_」- PULL.自由詩7*06-11-13
おやすみ- 松本 涼自由詩706-11-12
波、とはもう呼ばない- たりぽん ...自由詩18*06-11-12
「_影還。_」- PULL.自由詩7*06-11-12
「_水還。_」- PULL.自由詩5*06-11-12
「_音還。_」- PULL.自由詩10*06-11-12
夜道のふたり_- 服部 剛自由詩9*06-11-12
ミルククラウン- 三条麗菜自由詩12*06-11-11
春を夢見て- ぽえむ君自由詩11*06-11-11
「_新聞詩。_」- PULL.自由詩4*06-11-11
羊の朝- 霜天自由詩806-11-11
子持ちパンク- 水在らあ ...自由詩28*06-11-11
たかいところ- umineko自由詩9*06-11-11
ささめゆき- Rin K自由詩45*06-11-10
秋の海は思い出しか語らない- ぽえむ君自由詩15*06-11-10
太陽の偽善月の憂鬱- プル式自由詩9*06-11-10
砂漠の向こう側- 夕凪ここ ...自由詩9*06-11-10
コルクの海- 砂木自由詩15*06-11-9
赤赤黒黒- たたたろ ...自由詩3*06-11-9
夜を夢想する海の協奏- 前田ふむ ...自由詩27*06-11-9
見晴らし良好- 山崎 風 ...自由詩1706-11-9
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