すべてのおすすめ
飛び立つ鳥のかたちの木と
降り立つ鳥のかたちの木とが
風のなかでとなりあい
はばたきと狩りを語りあう


常にどこかにいる冬と
めぐりつづけるものらとの
軋轢の色とかけらが ....
小窓が開いてる水面
くい込んでくる ヒールの流し目

セメント楽譜に 回るこぶし
フリーなの?

ロケット台からはずされる素足
雑草の お茶会に泳ぐ 雨雫

雲は いってしまった
 ....
今夜半過ぎ
関東から東海地方にかけて
優しいものが降り積もるでしょう
と、予報士は言った

翌朝
優しいものは降った様子だったけれど
予報どおりに積もってはいなかった

私たちは ....
私たちは
雨の絵を描いたり
バケツに水をくんだり
シャワーから水を出してみたり
思いつく限りのことをしてみたけれど
先生はそうじゃないと言って
青空のはしっこをつかんで
そっとめくってみ ....
その広い丘にはドアがあって
朽ちかけたドアだけが、ひとつ、あって
その横で佇んでいる、家族だった影が
心を裏返すほどにゆるしたかったものは
自分たちだけ
だった

 ドアを開けると道が広 ....
18歳のわたし

ジーンズにTシャツのシンプルな格好で
「もう、大人だよ」って自分に言い聞かせていた

でも 友達の言葉がわからなかった
わたしの頭が幼すぎて

友達のいってたのは
 ....
ちいさな ちいさな
そらを見つけたのは
近所の公園で遊んでいた
三歳くらいのおんなのこの
瞳の中
よちよち
浮かんでいるようでした

おおきな おおきな
うみを見たのは
田舎の天文 ....
星が動く力の理由と
蟻が蟻である理由のはざまを
空はゆうるりとめぐりつづけ
かけらを降らせつづけている


定まりのないかたちの回転から来る
定まりのない音や色が
影まで至 ....
「宝くじ当たったんでここ辞めます」
山下がそう言った時
またいつものような嘘だと思った
だけど本当に次の日から
山下は工場に来なくなった
電話にも出なくなった

「彼女が出来ました」も
 ....
 
コップの中に
クモが死んでいた
窓からは小さな光が
降り注いでいた
懐かしく干からびて
良く見ると
キリンの死体だった
外に運び出さなければ
と思うけれど
大きすぎて
どこか ....
別れの朝
ミルクコーヒーと
クロワッサンに
味はなくて

バスを待っている
海から海へ帰るバスを

外に出て
港のベンチは石造りで
日をためて暖かくて
漁師たちの船が出て ....
焚き火をじっと見ていた
三日月が荒れた海の上に濡れて
俺達は二十人ぐらいで
世界の果てで

最後の夜で
世界の果てで
焚き火を囲んで
女たちはずっと歌って
男たち ....
´
生まれたての
ダッシュされない
耳の美しいカアブ
描いて

´
(何か音)
聞いたこともない
さわれない
見る
ことも

青空に
シャープ
黒鍵に落ちる
細い指
 ....
真実が、
私を知っていれば、
それで良い。
シオリちゃんは わたしを見つけるといつも
はじめまして、と言う
わたしも はじめまして、と言う

たくさんいっしょに遊んでも
次の日には わたしのことを覚えていない
でもシオリち ....
あたたかい雨を
窓から眺めてて

ああ
私は孤独なんだ、と
唐突に気付く

もう
お前なんて
どうでもいいやって
そんなふうに言われるの
こわくて

 ・ ・

大粒の雨 ....
指先だけで、そっと
窓を開いてみる
隔てていた向こう側には
空の海があり
 
紙飛行機を飛ばす
誰宛てとかではなく
紙飛行機を飛ばす
そこに、意味なんてない
 
 
ここは海だろ ....
舌がある
それで君を舐めようか
冷えた舌先が触れるとき
君の肌で
どんな音がするか
固まった
ちいさな
ちいいさな結晶が
溶ける音がするか
こんなすこし暑い季節なら
しゅと
音が ....
絶対割れない泥団子だよ

あの山の土と水に
恩と憎しみ混ぜて
ぎゅぎゅと固めるとできるんだ
それを繰り返すこと十年

鉄のボールみたいでしょ
と少年に手渡すと
彼はすぐにコンクリート ....
うしみつどき
中途覚醒して はなびらふる
回廊を あるく
すれちがう 影たちのなかに
わが血族を 見いだすまで
東京には空がない。
そんな事は
遠い昔のおはなしになってしまった

新都心でも今はやりの高層ビルディングも
空に浮かんでいるよう
眼下には千切って零した緑の森と
トミカの車が血脈のよ ....
 
たくさんの鳥

そして少しの懐かしい人を乗せ
他に何も無いような空港から
飛行機は飛び去って行った

覚えていることと
忘れていないことは
常に等量ではない

夏の敷石の上で ....
淡い空に
洗いたての
真っ白な
服を干したら
羨ましくなりました

わけもなく
ただ

地球の純粋が
なにをしているかって

卑怯なことをしています

傷つく準備をしています


お客さんを見送ったら

おぼろな月は三日月です

未来なしのあたしです


なにをしているかっ ....
むー。
と、
音がして
電車がホームに入る
それは声ではなく
乗客の
希望と不安と
そして無関心が
いりまじった
心の音
今朝の
むー。
は、
1オクターブ
高かった
洞窟が歩いている
しっぽがついてる
持つと 取っ手だ

時計のおしゃべりで
眼が咲いていく
片側通行の車線へ
ながれ星がころんでくる

焼き海苔で包まれた過疎地
望遠鏡のような振袖 ....
いとしいあなたの指
夜風はやさしく撫でる
小船は浮く

あなたは帆になりゆく
街の明かりはまだ
眠らないで見てる

星は咲き乱れ ほら
あなたの髪に降り注ぐ

これからふたりでき ....
溜め息でできた曇りガラス

微妙に感じる温度差

胸の中にぽっかり現れそうな空洞



もう囀れない歌えぬカナリア に

なってしまうのだろうか



味わってしまった夢は ....
ステンドグラスが光る
クラシカルな部屋で
私は無言のまま
珈琲を含み
ケーキを頬張っている
 
鏡張りの壁に
もたれ掛かる身体は
きっと、もうすぐ
溶けてしまうのだろう
 
 
 ....
{ルビ空中線=アンテナ}に張ってある
鬼蜘蛛の巣が
霧雨にぬれて
{ルビ銀色=しろがねいろ}にゆれている

   風を孕んだかなしみが
   失せた振動鳴きつくす
   ああ

空中 ....
千波 一也さんの自由詩おすすめリスト(6385)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ノート(かたち_さざめき)- 木立 悟自由詩1207-6-24
チョン4_(ミドリ様作_チョン3への返詩)- 砂木自由詩3*07-6-24
坂道- たもつ自由詩1607-6-24
先生- 小川 葉自由詩607-6-24
停留所家族- 霜天自由詩707-6-24
虚飾- 池中茉莉 ...自由詩5*07-6-23
握手- 乱太郎自由詩19*07-6-23
緑と金_Ⅲ- 木立 悟自由詩607-6-23
フライング山下- 楢山孝介自由詩19*07-6-23
宿題- たもつ自由詩507-6-23
君を乗せて- 水在らあ ...自由詩16*07-6-23
最果て- 水在らあ ...自由詩25+*07-6-23
譜面- ふるる自由詩17*07-6-22
真実- こしごえ自由詩17*07-6-22
シオリちゃん- 藤丘 香 ...自由詩58+*07-6-22
ソリティア- umineko自由詩10*07-6-22
創書日和「窓」__そらうみ- 山中 烏 ...自由詩32*07-6-22
触れること- 水町綜助自由詩29*07-6-22
どろだんご- 木葉 揺自由詩707-6-21
そろもん(徘徊の話)- みつべえ自由詩207-6-21
*雨音_2007*- かおる自由詩13*07-6-21
綴じ代- たもつ自由詩2607-6-21
洗濯物- 小原あき自由詩12*07-6-21
傷つく準備- 吉岡ペペ ...自由詩607-6-21
むー。- 小川 葉自由詩6*07-6-21
チョン_5- 砂木自由詩5*07-6-20
- ふるる自由詩13*07-6-20
不安の輪郭- 渡 ひろ ...自由詩6*07-6-20
喫茶店- 山中 烏 ...自由詩11*07-6-19
空き家- こしごえ自由詩17*07-6-19

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