はじめの ゆきへ
砂木

雲海に 
戻れそうな
根雪 

きちりと 
した重み

いくつも ふまれて
ていたく かじかんだ

積もりはじめたばかりの頃の
やわらかなにごりは
くろく

かたどっている 一粒づつの凍りが
隠れた 日陰を 離れ

なぞられるほど
かなしくはないと
けしさって ゆく



自由詩 はじめの ゆきへ Copyright 砂木 2005-04-26 22:35:44
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