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きっといつか小さなアパートの二階のベランダから
この世で最も醜い青と橙の冷たいグラデーションを眺めながら
冷え切った珈琲を流し込んで
ゆっくりとベッドに沈む
とても美しいその一連の仕草 ....
ウンコネタ多数。カレー食ってるヤツ注意。

俺は、風呂に入る時、風呂場の空気が乾燥しているのが好きだ。
ほら、一番風呂の時の、風呂場の感じってあるじゃん。
二番目以降だと、風呂場の空気っ ....
冷たい金属のドアノブを回し
軽い色をした重たい木製のドアを開ける
笑顔で迎え入れてくれた先輩方は
僕の方に腕を回す

僕は震える手で小さなショットグラスを掴み
ひと思いに流し込む
出した ....

 その小さなおっぱいを隠そうとするけど
 俺が「大きければいい」何て言うとでも思ったか?


 敗者には栄光も名誉も敢闘賞もピンスポも何も無い
 だからせめて優しくしてやろうと思うん ....
トイレの中で泣いた事はあるか?
声を押し殺して
友が過ぎ去るのを待ちながら
泣いた事はあるか?
悪臭にゲロを吐きながら
泣いた事はあるか?

俺はあるよ
今もそうしている
だからお願 ....
あなたは背を向けたまま一度もこちらを向かなかった
遠くで誰も乗らないバスが走り去っていく音

コップの水が夕陽に照らされて
思い出迷子な僕たちは
南へ南へ
潮騒の子守歌を聞きに
この道に沿って南へ
電車を乗り継いで
南へ
知らない所へ
波音が恋しくなって辿り着く
知らない浜辺に

打ち上げ花火の煙が
 ....
俺の片目は何時も赤いけれど
何故か知ってるかい?
兎みたいに
寂しいと死んじゃうんだ
知ってたかい?
と言うと

君は心底可笑しそうに笑って
それじゃあ
鏡の中に映るあなた ....
そうだ
そう云うと彼女は乳房に埋もれていた私を引き剥がし
ピシャッと
私の目の前でテトラポットから飛び降りたのだ

海の中で泡になってしまった彼女にかける言葉を持たない私は
恐ろしい疑念や ....
夢を見るのって
いいじゃない

醒めれば喉はカラカラに乾いていて
煙草の煙も上手く通らない
むせ返って出てくる痰も飲み込めない
カルキ臭い水道水が染み渡る不思議さ

絵コンテみたいに毎 ....
外は春を告げる雨が降り出したので
虫屋さんで雨宿りをした
煙草の煙はたちまちに水の向こうへ消えてった
虫屋さんは黙って雨粒を数えていた

外は夏を告げる雨が降り出したので
どの部のかわから ....
天国のドアなんて、とっくの昔に出ちまったんだ。
忘れてた。
戻りようにも、戻れやしない。
だから、そろそろ他のドアを探さなきゃいけない。

そう思う。

***

キティ ....
終わらない八分の四拍子
午後の珈琲
立ち竦む十字路の真ん中
冬の匂いの真ん中でバイバイ
春の匂いを嗅ぐ前にバイバイ
季節の匂いに笑う

終わらない八分の四拍子
午後の珈琲
立ち竦む三 ....
「寒い」
と言って俺の袖を引っ張る君の手を握り返す
「あ、別にそういう意味じゃないの」
振り解かれる手
お前は平気でそう言う事を言う奴なのだ
本当なら君といたい一緒に 
煎餅布団の中で
君の背中の後ろ
勝手に約束してる 
今度生まれた時の事を

みんなが知ってるつもりの
ほんとうのこと
強がってた俺が泣いてる 
みんなが帰 ....
街を行くカップルを蹴り飛ばしたかった高校生の頃
今は幸せそうな彼らを祝福してやろうと思う
でも条件がある
その条件を守ったら
模造刀で刺し殺したりしない

お前等
2日に買い物来るんじゃ ....
誰かの事を考える
世の中のみんなが幸せになればいいのに
博愛的な言動と行動
鼻をくすぐる髪の毛
世の中のみんなが幸せになればいいのに
聞こえない声
肩の上の手
髪に口付け
眠れない朝に ....
灰色の夜明けに
屋上から飛ばした紙飛行機にのって
会いに行けたらいいのに

道には沢山の紙飛行機が墜落して
車にひかれてつぶれてる
*風*

風がどっちから吹くのかなんて
知った事じゃないよ
知った事じゃないけど
どっちから吹くんだろうね


*花*

いいじゃないのさ異形の花で
それでも好きなんだもの

 ....
私を旅に連れてって
あんたの車で連れ出して
何処か遠くに行きましょうよ
車は何だっていいわ
小さくたって構わない
走ればなんだって構わないわ
あんたが運転下手なの知ってる
事故にあっても ....
あんたは男のくせに真っ白くて
細くてまるで病人みたいな身体して
夜が怖くて朝に寝て
夕方に起きるような生活をして
学校になんて殆ど行かなくて
ご飯はいつもインスタントラーメン
ポットでその ....
真っ白いグランドピアノの上で
カジノで稼いだコインをばら撒いて
捩れるように踊る

東京タワーの天辺から
吐瀉物を撒き散らすように
キラキラと言葉を撒いて
そこらじゅうに
栗の花が咲け ....
僕はパンプキン
君はハニーバニー
二人で旅をしよう
車に乗せられるだけの荷物と
僕等二人だけを乗せて

キャディラック
ビートル
シトロエン
ワーゲンのバンだっていい
何だっていい ....
それはまるで真夜中の虹のようで

***

真夜中に意味も無く外を歩き回って
意味も無く兄弟が増えて行く
煙草は見る間に減って行き
気付けば財布も空になって

真っ暗な部屋の中か ....
うそつきが夜を歩くよ
煙草の煙とても白くて
思わず笑った
思わず泣いた
それは嘘
泣いてなんかない
泣いてなんかない

嘘吐きが夜を歩くよ
街の明かりが
河に優しく突き刺さる
ゆ ....
国道66号を通って
東から西へ抜けるんだ
日付変更線を通って
君を迎えに行くんだ

誰かの悪夢の様な
まっきいろのキャディラック・カブリオレ
豹柄のシート
ステレオからはエイティロック ....
二年前にお前が泣きながら
眼を真っ赤にしながら
瞼を腫れさせながら
喉を枯らせながら
スクリーンを滲ませて
キーボードを叩いていたのを
今でも覚えている
彼氏に振られたばかりのお前は
 ....
今朝、夢であったお前はやたら無口で可愛らしくて、
パジャマのような上下の服と、
だぶだぶのセーターを着ていたね。
珍しく可愛いめがね姿を見たよ。
カゴを持たずに、腕に牛乳やパスタ弁当を抱 ....
薄暗い部屋で手探りで煙草の箱を出す胸元
百円のライターが照らし出す赤く丸い空間
摩天楼の数々の窓から差し込む微弱な光が
舞い上がる煙を照らすよ

臨時ニュースが始まった
テレビではニュース ....
土曜日の午後九時
町はお祭り騒ぎで
行きかう人々で溢れてる
夜の風は何処までも冷たく
人々の隙間をすり抜けて
煙草の煙をかき混ぜてゆくよ

何度も肩をぶつけながら
駅まで向かう
誰も ....
千波 一也さんの虹村 凌さんおすすめリスト(121)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
二階のベランダ- 虹村 凌自由詩6*08-1-27
「風呂と便所とウンコと俺」- 虹村 凌散文(批評 ...3+*07-11-10
創書日和「酒」- 虹村 凌自由詩3*07-10-23
おっぱい(マシンガン・クオーター)- 虹村 凌自由詩1*07-10-10
おっぱい- 虹村 凌自由詩3*07-10-10
オレンヂジュース- 虹村 凌自由詩8*07-8-29
創書日和「砂」- 虹村 凌自由詩4*07-8-26
青、紫、明け方の、匂い- 虹村 凌自由詩9*07-2-27
と、彼女は言葉を継いだ- 虹村 凌自由詩4*07-2-21
夜明け前に布団にもぐった- 虹村 凌自由詩8*07-1-19
告げる雨- 虹村 凌自由詩7*07-1-15
句読点ガンダーラ- 虹村 凌自由詩7*07-1-9
バイバイ八分の四拍子- 虹村 凌自由詩2*07-1-2
フェイント- 虹村 凌自由詩6*07-1-1
伊勢丹で朝食を- 虹村 凌自由詩6*06-12-30
買い物- 虹村 凌自由詩1*06-12-25
習作(はみ出し)- 虹村 凌自由詩1*06-12-23
紙飛行機- 虹村 凌自由詩9*06-12-15
風花雪月- 虹村 凌自由詩4*06-12-5
吟遊詩人と吟遊画家- 虹村 凌自由詩6*06-11-20
クロムハーツの- 虹村 凌自由詩5*06-11-15
創書日和「第九交響曲第九楽章・白」- 虹村 凌自由詩3*06-11-14
パンプキン・ハニーバニー- 虹村 凌自由詩13*06-11-9
真夜中の虹- 虹村 凌自由詩2*06-10-21
ビルの谷間に置いてきた- 虹村 凌自由詩2*06-10-12
キャディラック- 虹村 凌自由詩2*06-9-29
火、つけてやるから- 虹村 凌自由詩4*06-9-22
夢で会えたから素敵なんだよ- 虹村 凌自由詩2*06-9-20
二機目の飛行機が突き刺さって赤く丸く膨らんで滲んで弾けて広が ...- 虹村 凌自由詩3*06-9-11
土曜日の午後九時- 虹村 凌自由詩3*06-9-6

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