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ラストオーダーは君に。
と言いながら僕らに。
手の届かないあれやこれや、
ただ内に抱えながら歩く姿は美しいのかどうか。
僕の中で耳鳴るしかない言葉が、君には大声で聞こえているらしい。
それが ....
寒さに震えながら 畦道を 歩いていたら
冬は 寒いねえ と
顔なじみのハクセキレイに 話しかけられた

冬は 本当に 寒いねえ
ねえねえ 冬は寒いよねえ
冬は何で 寒いんだろうねえ
本当 ....
呼吸が緩く渦を巻く
雨の涸れた風の世界

けれど風は
こちらからあちらへ
あちらからこちらへを繰り返し

その先の
どこへも流れない

白を放ち続ける街灯以外の
全ての静けさに横 ....
梅雨が明けたそうで
なにより

街を歩く

至る所で
白い携帯電話を手にした人を見た

どれもこれも白一色で
夏空の雲みたいだ

白でなければ
つながらない話があるようで
 ....
予報は雨

(真昼)
あらがえないの
この時計の刻む
奥底からきこえる声には
自性が宿っているのだから
茫洋として連なっている先へ
零時の胎動しているのは不在
の影が失わ ....
白くしずかな八月の
午さがりのあかるい部屋である
私はただソファに横たわっている
そして部屋の中空を
一個の檸檬が歩きまわっている
まるで散歩でもしているようだ
いつのまに出現したものやら ....
何ゆえあたしは起きているのか。
人が眠る時間に。

ああ、冷凍庫の変な安いアイスでも食せばよいのかしら。
もう意味がわからないわ、広い広いこの地球にいてガリガリくんを食べるなんて。


 ....
低くなる光
黒に見え隠れする温度
埋み火のいろ
仄かに消えていく
ぬくもりだから

  だきしめて
  あと十分間
  ぬくもりを

大切なものは
ときどき儚くて
握り ....
それはもう忘れてしまった
昨日の西日 花に影の影
差し掛かる 虚ろに未だ遠い
七月の躊躇する落日
嘆きを忘れましょうと 
ひぐらし 存在しない八月
午後に喉を潤す 打ち水の跡形
男性は自らが余りにも単純過ぎたが為に
未知なるものを求めてきた
女性は自らそのものが未知であったが為に
自然に生きようと心掛けた
男性が見出してきた未知なるものは
最終的に女性に吸収されてき ....
空が滲んでいる
夏の午後の昼下がり
遠くからだんだんと自分の方へ
その暗闇が近づいてくる
あっという間に
滲んだのは空だけではなくなった
明確だった単語や熟語の中を
その雲は浸透してくる ....
四ツ谷にもコンビニはあった
赤坂にもあった
渋谷にも日暮里にもあった
たぶん静岡にもあるし
屋久島にもあるだろう
たぶん

中央線を降りてしまうと
唐突にプリンが食べたくなって
私は ....
                     070730


意外な展開で
刀を入手した
前から欲しいと思っていたが
平和な時代が続いたので
骨董ブームが続いていて
役に立っても立たなく ....
                    070729
偶然が
偶数を生んだと
信じていたのだけど
奇数が居なかったら
偶数も居ないのかもしれないと
偶数は1人では寂しいから
奇数を寄越し ....
〈海辺にて〉
水平線に帽子を被せている人を見た
世界と対等に向き合うということは
それほど
難しいことではないのかもしれない
子供たちに蹴飛ばされた波が
海の向こうで
砂浜に描かれた絵を ....
弟が、
はじめて天体望遠鏡を買った夜のことは、
今も忘れない。
失われた母星を見ようと、
みんなでベランダに集まって、
家族で覗き合った。
結局、
あたし ....
ぶらんこが 揺れていた

夕暮れの校庭
静けさが影を落とし
風に
ぶらんこだけが
そよいでいた

なんとなく
ただ
なんとなく
寄り添って
いっしょに
泣いてあげただけ
 ....
                07/07/29


地図の示すとおりでは
つまらないので崖下の道を行くと
ツキノワグマの親子にあったので
怖いので
知らない振りしてすれ違うとしたが
 ....
夏の真昼、それでも橋は
向こう岸へと道を渡していた
橋は境界を渡っていくという
意志の名前だ

それはいつも不器用な放物線で
あなたと わたしや
世界と そうでない世界と
あっちと こ ....
梅雨明けを待てずに
空は青に切り開かれて
ホウセンカの種が飛び散る

新しいサンダルが
小指を破って
滲んだ痛みは懐かしい夏

種の行方を見つめ
きみがいない、
そんなことをふと思 ....
ボケットに
愛をつめこんで
電車は走る

窓の外には
形を変えた愛が
こんなにも多く

ざぶざぶと
波に洗われ
そして
さらわれてゆく

あなたが
待っている
駅までつづ ....
死んだ人々の霊が
自然の事物に宿るように
僕に忘れられたものたちは
自然の事物となるのかもしれない
僕が忘れてしまった
初めてプールに入ったときの記憶は
山道の苔となって
ひっそりと生き ....
     ある日、
     (傘を忘れてしまった

     朝焼けに焦れた視線が
     日影の後ろ姿を おいかけていった
     風光は二度と再び帰ってこなかった

 ....
目を閉じ
骨を確かめる
歯のかたち
牙のかたちを確かめる


地平線まで
指はのびる
ひらいた骨が
永さを失くした海を奏でる


あらゆる証書が
毛虫のようにうご ....
鼻先に突き出してやると
給食の匂いに
ひょいと頭だけを出す
小さくあくびをして
そこでは伸びも出来ないだろう
机の中の猫

小学生の夏、4年目の
算数の教科書を探そうと思ったら
手を ....
こんどは

そらだけを

みつめて

いきられる

ものに

なりたい


わたしの住む町にはトンネルがある
トンネルはぽっかり口を開いて
雨の日にも晴れの日にもただ
怠惰そうに横たわっている

トンネルってなんだか産道みたいだ
トンネルを通り抜けるとい ....
              07/07/27




怖いねというと
怖いと答える

わぁーい
こわい
コワイ
コワァイ
コアイ
こあい
漢字だと
小愛

小鮎のよう ....
雨がひらき
匂いは昇る
あたたかく 甘く
光になる


白い歯車
心をまわし
雲の映らぬ涙になる


手のひらの空に繰りかえし
現われては消え 叫ぶもの
二分きざ ....
 
 
31

世界が坂道と衝突する
アゲハチョウの羽が
誰かの空砲になって響く

内海に
大量のデッキブラシが
投棄された夏

遠近法のすべてを燃やして
子等は走る

 ....
千波 一也さんの自由詩おすすめリスト(6385)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
耳鳴る- 霜天自由詩407-8-2
冬は寒い- 楢山孝介自由詩3*07-8-2
静けさ- 松本 涼自由詩207-8-1
白い電話- 黒田康之自由詩807-8-1
おとずれる- こしごえ自由詩11*07-8-1
檸檬の歩行- 塔野夏子自由詩10+*07-8-1
ガリガリくん- 山内緋呂 ...自由詩16*07-8-1
Proxima_Centauri- たりぽん ...自由詩6*07-7-31
虚ろ- 及川三貴自由詩207-7-31
説明的な詩- 狩心自由詩3*07-7-31
空が滲んでいる- ぽえむ君自由詩19*07-7-30
あなたの心はコンビニじゃ買えない- umineko自由詩9*07-7-30
日々- あおば自由詩3*07-7-30
裏表の偶然- あおば自由詩8*07-7-29
考察- Tsu-Yo自由詩5*07-7-29
「_チ玉人にはわからない。_」- PULL.自由詩9*07-7-29
黄昏- 見崎 光自由詩2*07-7-29
崖下- あおば自由詩3*07-7-29
橋、ただの橋だけど- たりぽん ...自由詩11*07-7-28
ホウセンカ- 銀猫自由詩26*07-7-28
黄昏- 小川 葉自由詩607-7-28
忘れる- 葉leaf自由詩1707-7-28
(零雨の予感)- こしごえ自由詩9*07-7-28
ノート(火と自乗)- 木立 悟自由詩707-7-28
あいのねこ- 夕凪ここ ...自由詩1307-7-27
こんど- 松本 涼自由詩807-7-27
トンネル/天国/書店- 吉田ぐん ...自由詩2107-7-27
鳳仙花- あおば自由詩6*07-7-27
夜のころも- 木立 悟自由詩1007-7-27
「その海から」(31〜40)- たもつ自由詩1107-7-27

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