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 /雨が降ってる
  小さな砂漠なのだと思う
  講師は教壇に立ち
  黒板に自分の名を書く

  「倉持康雄」


はじめまして、倉持です
皆さんにとって実りのある研修 ....
君が好きだった言葉を
僕は何度も紙に書いた。

わからないから
何度も何度も書いたんだ。

そのうち
君の名前を忘れてしまうんじゃないかって
怖くなったんだ。

だから君の名前も
 ....
サチ子先生は
理科室でメダカを飼っている
先生の白くて細い指が水槽に触れると
メダカは狂喜して泳ぐ


メダカは十六ぴきいる
一ぴきずつに名前をつけたいの
クラスのみんなの
と先生は ....
弱いものいじめ
しようと
手ぐすね引いてる人たち
たくさんいる
やっと咲いた花を
夜中にこっそり
折り取って
持って行ってしまったり
耳元で突然
大きな声出して
大喜びしたり
最 ....
               2007/06/07



困るんです
困るのです
困ります
困る


こら!
逃げるな!
逃げてはいかん
逃げては困ります
にげてはいけま ....
小さな影に
小さな水が触れ
小さな手のひらのかたちとなり
雨の木陰に結ばれてゆく


風を後ろに
花はひらく
ひろく けむる
ひとつ ゆれる


野に落ちる光
川に立 ....
悲しい夢を見たあとに
声を上げて泣いてしまったのは
その夢が悲しかったからではなく
その夢が現実にほど近い
記憶だったからかもしれません

昔のことですから
もう数えきれないくら ....
おちてゆくとき 全景がみえた
滅びのあとも 日々のいとなみはつづき
死んでいるとも知らずに 人々が暮らす街の
道だけが いのちあるもののように
地平線へ向かって のびていた
  タクシーに乗って
  道を歩く

こんな時間までお仕事ですか?
運転手が尋ねるので
ええ、まあ
と答える
今日は暑かったですね
暑かったですね

  本当に暑かったのだろうか
 ....
朝日影にふくまれた わたくしの陰影が
ありのままの白い骨格で
よるべなく
この家に嫁いで来たのです。

その
わたくしが、
わたくしであるが故に、
わたくしを焼べねばなりません。
そ ....
鍵盤が風に舞うとき
心の奏でる音色がある
生まれなければと嘆くには遅すぎて
涙を宝石にして差し出したあの日
音律だけがいくつも身体を打ち抜いた

もう戻らない帰らない
かすんだ心で先は見 ....
人ごみの平日はどこにも排気口がなくて
呼び捨ての間柄がどれくらい大切なことかを知った
ひとりで歩く 眩しさが送っている

啓蒙とかスピリチュアルとか癒しとか
生き方の模索
悲しみの何割かは ....
餓えているのではなく
影を落とす孤独が
乾いていくということ
砂漠
その影に
息づくものがある
星は照らしているけれど
遠い過去が
輝いているだけで

君が乾くとき
僕は海を ....

放たれた矢は射手の胸に刺さる
ゆえに詩は死
死は史にも通じ
後者は一般に過去を記録した事象を示す名詞である
詩が死であるところの史とは死の記録
過去とは死者の王国である
つまり どん ....
鎖骨に君がいつまでもいて
消えてゆかない
朝が生まれ変わる度
君がいることを確かめて
私を何枚も脱ぎ捨てても
君はいたずらっこのように
チョコンと鎖骨にいる

白いサマー ....
肩が外れた
外れた肩を持って闇市に行った
拾ってきた新聞紙を広げ
粗末な店を開き肩を置いた
たくさんの人が前を通り過ぎた
みな急ぎ足だった
しばらくして
職業軍人らしき人が買っていった
 ....
{引用=


                     

さざ波の上の真昼
季節の道を飛ぶ鳥は
大気のつぶやきを浴びながら
虚構の街に舞い降りていく


その日も
 ....
            2007/06/05

かりんとうを
長万部で買う
駅の待合室には
仕事にあぶれた人たちが
冷えた弁当をストーブに載せて
暖めている
ヤカンから湯気が出てい ....
水平線に帽子を被せている人を見た
世界と対等に向き合うということは
それほど
難しいことではないのかもしれない
子供たちに蹴飛ばされた波が
海の向こうで
砂浜に描かれた絵を消している
 ....
            始まりのない折衝が
            握られた手の中をさまよう

            静けさの折り目が分かれてゆくときの
            小さな軋 ....
一度目の恋は恥ずかしくて
愛してる、なんて
言えなかった

二度目の恋は何となく
愛してる、と言った
意味なんてわからなかったけれど

三度目の恋は愛してる、という言葉に
責任を持と ....
雨の、話など誰もしていないのに
空が溶けてきたねとあなたが言う
気が付けば隣で誰かが溶け始めていて
手紙に残された文字が一人、笑っている

手のひらは繋ぐためにあって
思えばそんな場所ばか ....
シャープペンが紙を滑る音で
断ち切られる記憶が鼓動になる
遠い日、焦がれた痛みを愛しく思い

  あなたの体は柔らかいという方法
  私の融点を
  花の名前を当てるように
  ほほえみ ....
プロポーズの日
私たちは海老フライバーガーを注文した
三分ほどお時間がかかりますが
そうお店の人が言って
後ろの方では段ボールの中から
冷凍の海老フライパティが取り出されていた
トレイの上 ....
お父さんが紙をつくってる
つくった紙を僕が並べていく
それがお父さんの廊下
なんだか淋しいところだね、と言うと
お父さんは土を持ってくる
足りないので
何回かに分けて持ってくる
だからお ....
人の背中をすり抜け

雲をひろう老人を見た

誰も見ない道端のすきまに

金物ばさみを差込み

しょっている籠に入れて ふたを閉める



満杯になったら

山の上まで引き ....
 雨という言葉は
 雨からやってきたものではない

 最近になって私が雨を知ったのは
 金曜日の前の日だろうか
 もっと幼少の頃から知っていたような気もするが
 それまで冷たいというこ ....
沙漠から取り寄せた砂を
僕たちは浴槽に撒く

言葉に塗布された意味を
一つずつ丁寧に
酷くゆっくりと落としながら
シャボン玉を
空間を埋めるために飛ばす

乾いた砂に埋もれた言葉を
 ....
路上に{ルビ棄=す}てられて 
崩れた米の{ルビ塊=かたまり}  

割れた破片のまま 
空の雲を映す鏡 

何事も無い顔で 
わたしはそれらを通り過ぎる 

遠く置き忘れた 
砕 ....
帰宅する途中
コーンスープの匂いがする
家の前を通りかかる
中から男女の諍いの声が聞こえてくる
少年が一人
玄関の外に立っている
ドアにもたれてただうつむいている
どうかあの少年が
私 ....
千波 一也さんの自由詩おすすめリスト(6386)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
雨音- たもつ自由詩1607-6-8
確かなこと- ごまたれ ...自由詩207-6-8
メダカ- yo-yo自由詩13*07-6-8
あなたは弱いですか?- チアーヌ自由詩907-6-8
固まらない- あおば自由詩9*07-6-7
緑と金_Ⅱ- 木立 悟自由詩1307-6-7
「悲しい夢を見たあとに」_(青年詩片)- ベンジャ ...自由詩9*07-6-7
そろもん(鳥瞰の話)- みつべえ自由詩1007-6-6
- たもつ自由詩1607-6-6
薪_(たきぎ)- こしごえ自由詩26*07-6-6
幻想回向- アマル・ ...自由詩607-6-6
帰途- 唐草フウ自由詩16*07-6-6
海で乾いていく- たりぽん ...自由詩13*07-6-6
Poesie- The Boys On ...自由詩3*07-6-5
YOUR_MARK- さくらほ自由詩9*07-6-5
東京パック- たもつ自由詩1307-6-5
紫陽花の面影- まどろむ ...自由詩8*07-6-5
東京パック- あおば自由詩28*07-6-5
考察_〈海辺にて〉- Tsu-Yo自由詩2007-6-4
_- 静山和生自由詩207-6-4
愛してる- たもつ自由詩1507-6-4
親和する朝、の- 霜天自由詩907-6-4
しおりの_わけ- たりぽん ...自由詩16*07-6-4
海老フライバーガー- 小川 葉自由詩17*07-6-3
スケッチ- たもつ自由詩1207-6-3
- りょう自由詩5*07-6-3
表徴水- doon自由詩407-6-3
レプリカ- 士狼(銀)自由詩19*07-6-3
門_- 服部 剛自由詩707-6-2
粘度- たもつ自由詩1307-6-2

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