すべてのおすすめ
曇のなかで
ねじれる光
灰に 銀に
尽きることのない色に
池を隠す雪の上
蒼い熱が散ってゆくさま
その繰り返されるうたを聴く



けだものはけだもの
世界を狩る ....
 悲しみのうちに少女がいた
 少女はなにも語らない
 その少女の秋が終わろうとしている

 彼女のむねの内にはたくさんの
 こぼれおちそうな夢がたくさんあった
 
 こころなきものがその ....
宇宙は極上に澄んでいます。

美しい漆黒に漂う、

つやつやした青色の星は

エイリアンの観光名所になっています。

月から地球を見るのが

最も美しいそうです。


宇宙は ....
質の悪いミストサウナで
のぼせたような月曜日

懲りない欠伸と
落ちかけるたましいの急ブレーキ


脱線してばかりの
長い夢のメトロノームに

巻き込まれた僕は
 ....
まるで代わりのように、降る
悼むように
かき乱さぬように
しずかな泣き声の、雨

追われていく時間
ぎりぎりのところで
感情の発露をせき止めている

こころの中に
墓標に傘を差しか ....
左の視界に切り込んでくる
海は花を手わたしてくる
霧雨と霧雨の合い間の呼吸
羽音から羽音へ飛び越えながら
海は光を手わたしてくる


朝がはじまるその前に
朝よりも強く ....
コンクリートジャングルを
見下ろす
蒼い空に
真っ白な
ぽわぽわ羊が
たゆたっている

壊れてしまった
レコード盤のような
日常に
膿んで
見上げる空は
高い

鋼 ....
ガイドは何度
凍ったろう
それでも
何度
打ち返したろう

指先もはや
エンスト寸前
ポンコツの腕で
見栄はった道具で
投射された
ラインの行き先
雪の中のいずこ

未だ
 ....
インターホンが壊れてしまって
不在票ばかり、溜まってゆく
ドアをノックする手を
誰も持たない


再配達を
今日は頼んだから、
夕暮れにつづく時刻に
言い訳を抱えて
ドアの内側に寄 ....
駅の改札口から外へ出ると
繰り返し打ち上がる花火が
大輪の花を夜空に咲かせては散っていた

仕事を終えた男は
先週バーで隣り合わせた女と
待ち合わせた場所に向かっていた

日常の仮面の ....
きらめくシャンデリア



天蓋つきベッド



ガラスの靴と、



コルセット





そして庭にピンクのバラが咲いていたら





わたしはお ....
煙を出し続ける煙草が
少しロマンチックに見えた夜に
ともだちが恋に落ちた

赤い電車に乗って帰ろう
窓の外は ちょっとだけ曇った
一週間ずっとの 酷い雨降り模様
揺れる 背中
こんな都会だから星は輝かない
空を見上げもせず そう思い込んでいた
見えているものを確かめていくのは
立ち止まってみないと難しいのかもしれない


考え込んだ夜 外はあまりに綺麗で
窓の ....
大型台風が 故郷を直撃した夜
携帯電話で
十年以上も音信不通の父の処遇について
妹と話をした

その話の途中
突然の昏倒で緊急入院した母親を持つ恋人から
メールがはいった

その日  ....
 てらてらひかる 満月の夜
 年老いたゾウは 檻の外を見ている

 外はすっかり 秋の装いだ
 どおりで最近 足の筋がしくしく いたむわけ
 長いはなで 鉄柵に触れ
 静かに眼を 閉じてい ....
海上を突っ走るマリーノ超特急は
どこまでも青い廃虚やら波濤やらが
混じりあったりのたうちまわったりで
車輌の隙間から
夜が入りこんでくる頃には
俺もアンちゃんもいい加減しょっぱくなる。
 ....
乾いた土に 優しい水

染みこむ 染みこむ

乾いた心に 優しい言葉

うるおう うるおう

やがて あふれ出した 優しい水は

涙になって 頬をつたう

こぼれおちた 一粒の ....
目に見えない時を読めるようになったのは
あのひとと次の約束をするためだった


等間隔にきざまれた目もりを
瞬間の目印にして
大きな流れの中でも
わたしたちがまた、手をとりあえるよう ....
暗闇に咲く白い花は風に散り {ルビ蝶=ちょう}の羽となり

  ゆるやかに宙を舞い

残された葉の一枚も一本の細い茎を離れ

  ひらひらと

豪雨の過ぎた激しい川の流れに飲み込まれて ....
木がねむると
木のなかに
ほんとうの木がうまれて
風にふれようとする

風がねむると
風のなかに
ほんとうの風がうまれて
空にとどこうとする

空がねむると
空のなかに
ほんと ....
しつづけた お祭の
後は 返されるだけの 暮れ

頬に かかる 雲の影は
冷たいの?

吐息 途絶えた

夢と 簡単な呼び名
つけて 恥らわなければ
いけないような
 ....
薄暗い廊下の突き当たり
古い鍵を回せば
きらきらと埃が舞うだけの部屋

東のカーテンは色褪せ
ピアノの音色は床に転がって
ソナチネの楽譜も気付かぬふり

窓の外には
金木犀がほろろ零 ....
手のひらに感じる暖かさがあれば
他には何も要らない


日々思い出を積み上げても
それは単なる一里塚
それは儚い夢幻
振り返れば跡形もなく
積んだ記憶さえ残ってはいない


手の ....
優しく頬を撫でては
何も言わずに去っていく

貴方の指先のよう

簡単に私の心に入ってきて
波を立てたまま
違う海へと行ってしまう

引き留めたくても
叶わない

指の間の細い ....
唾液交じりの汗が香って

しとしととあなたもあたしも潤って

こんなに上手に二人になれて

ああ とっても幸せ


小さくあって

大きくなって

波に溺れて抱き合っ ....
雫が
紙に落ちる
そこだけ
ワントーン暗い

絵の具を乗せると
じんわり
滲んで
やんわり
色付く

涙が
零れて
心が暗くなったら

あなた
私に
優しい色を
滲 ....
「それにしても
 きみ、
 よく眠るよね」

    と、

わたしが寝起きであるたび、

きみはそう言った。


タオルケットにくるまれて昼間

DVDをBGMにしてしまう ....
秋桜が
風に
揺れている

僕は
探していました
ひっそりと
乗り越してしまった
最終電車の
裏寂れた駅舎の
ベンチで
夏を
追い越していく
秋の息吹を

空が
 ....
風が言葉をさらっていった

ただ黙って
夕暮れを見送る

綺麗なものへの憧れは尽きることなく

たとえばそう
悲しみの結晶が透明であるならば
過去も無かったことにできるだろうか

 ....
あのな
屁ぇここうとしたらな
一緒にな
実ぃまで出そうになってな
あわてて引っ込めたんよ
でもなちょっとだけ間に合わなくてな
こんにちわ したからな
今ちょっとだけ
ケツくさいねん
 ....
千波 一也さんの自由詩おすすめリスト(6386)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
凍空- 木立 悟自由詩705-10-18
揺れるだけ- 炭本 樹 ...自由詩505-10-18
細胞宇宙- ブルース ...自由詩405-10-18
月曜日- 松本 涼自由詩1*05-10-17
長雨- なつ自由詩6*05-10-17
海と言葉- 木立 悟自由詩605-10-17
*水の記憶*- かおる自由詩8*05-10-17
湖上の釣り師- 北村 守 ...自由詩305-10-17
過去の届く午後- 望月 ゆ ...自由詩40*05-10-17
青い封筒- 服部 剛自由詩3*05-10-16
お姫様の家- 一代 歩自由詩3*05-10-16
赤い電車- 虹村 凌自由詩3*05-10-16
街の灯- 自由詩4*05-10-15
ことはじめ- The Boys On ...自由詩3*05-10-15
ゆめみる動物園- 六一介自由詩6*05-10-15
流星雨の夜(マリーノ超特急)- 角田寿星自由詩805-10-15
優しさに包まれて- 空 春色自由詩3*05-10-15
サーモクライン- 望月 ゆ ...自由詩25*05-10-15
一枚の葉に浮かぶ顔- 服部 剛自由詩12*05-10-14
詩の書けない夜に- ZUZU自由詩1505-10-14
逆らう- 砂木自由詩4*05-10-14
秋の椅子- 銀猫自由詩10*05-10-14
路傍のひと花- 恋月 ぴ ...自由詩17*05-10-14
- dew自由詩105-10-14
二人になれたら- 蜜 花自由詩3*05-10-14
染みいる- ノクター ...自由詩3*05-10-13
sleepfull・sleepless- 一代 歩自由詩1*05-10-13
*ブレンドひとつ*- かおる自由詩2*05-10-13
悲しみに別れを告げるとき- ベンジャ ...自由詩12*05-10-13
これはラブソングじゃありません。断じて違います。- 虹村 凌自由詩2*05-10-13

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