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ひかりの意志は、古い細密画の粗野を洗い、
陰影の微動を深めて、写実を濃厚にめぐらせる。
信仰の果てしない夢を、
高貴な光彩の眩しさのうえに、
振るい落として――。
古典はイスパニアの春を謳う ....
蒸気機関車は白い煙を吐き
山間に入つて行つた
当初は白煙もにじみ
汽笛も木霊して
ああ あの辺りを喘いで行くな
と安心させたが
程なく それもなりを潜めて
山は静まり返り
もう蒸気 ....
ブループードルを飼うことにした

青い物しか食べない
難儀だ

試しに、青い折り紙を置いてみたら
見向きもされなかった

旅に出た
ブループードルを連れて
青いものを探す旅

 ....
勇気は境界線の狭間で
いつだって萎れていくだけで
零れ落ちてしまいそうな気持ちに
ぴったりと蓋をして
伝えなかった一言
感情の起伏のような山並みを
ゆっくりと雲が隠していく
嘘つきな ....
じいちゃん ねだっしょ

ばあちゃん ねだっしょ

とうちゃんも かあちゃんも 

はぁ ねでしまったども

りりりりり  

りりりりり

まどのそとさ きごえる

んだ ....
                    



今日は仕事ないから
俺たち遅くまで寝てたっていい
でも空がほら
あんまり青いから
外に出ようぜ
競争だぜ
階段駆け下りて
飼い犬に ....
ただ 届けたかったものが届かない
けれど 届けたことだけ 思い出して

いつか私は 暖かいものがあったと
眼しかつむるものがないこと
瞑る眼が それでもあることに
感謝して

数は ど ....
家に帰ると
なかったはずの、が
いて
言わなかったはずの
おかえりを
言ってくれる
それから
なかったはずの
夕食の支度が始まる
なかったはずの、は
キッチンで月の光のよう ....
  ――すべての夭折を急ぐ者とそれを諦めた者のために


?

たとえば雨が降って
翌日には綺麗にあがって
その間にブレーキを踏んでから止まるまでの
少しこわい距離がかせがれて
僕た ....
アスファルトにいて、
わからない、
夏、激しい群青で遊び過ぎ、その果てに、
すっ、と発狂するようにしてひどく青く、
遠ざかる空、その秋の為なのか、
或いは ....
朝の橋に降りつもる水
最初にわたるものを待っている
粒の大きさの万華鏡
手のひらの内からこぼれつづける


指を伝う細い声
細く細くやわらかな青
微笑んではすりぬける
数 ....
仮面


産まれたての
あの頃に
戻りたくて人は被る








他人を欺きとおせても
おのれの顔だけは

欺けない





頭蓋骨


そ ....
あの日
花を活けている母のそばで
私は
剣山を手に押しあてて
痛み
その直前で手を止める
残虐な笑み

横たわる百合の花
その白さと
花の奥
見てはいけない遠い闇

青い花器 ....
夜道
秋の冷たさと手を
つなぐつもりはないのにその熱は伝わる


星がゆれて見えるのは
わたしの体温のせいでしょうか




 木の葉からり

 ピアノするり



 ....
海辺を散歩していると
王様が降ってきた
星を掴んで
冥土の土産だと
王様は差し出す
星は掌の中で静かに砂になった
* 波の花 *

この旅路は来世への道
涙はいらぬ
微笑と
小さな夢と
持ってゆく
私たちは来世では一つの船に乗る
その先に咲く
波の花
消えて


* 夜の波 *

あ ....
母とふたり
ブランコを引きずって歩く
強い陽射しに皮膚は焼かれていく
健康に良いことだ
母は教えてくれた

たくさんの人とすれ違う
みな一様に微笑んでくれる
支柱が肩に食い込んで痛 ....
ドングリのみなさま
しばしご聴講いただけますでしょうか。

私、もドングリではありますが
この度、ドングリ代表に立候補いたしましたことを
ここにご報告いたします。

他にも2個のドングリ ....
あなたのもとに
つながっているだろうかと
また海に来てしまった
彼方の水平に
上昇気流の痕跡が偏西風に流れて
波間に姿も映さず高く飛ぶ
渡る鳥、それよりもずっと星のそばで
焼かれる今 ....
ある日
夜、歩いていたら
街灯がやたらと
光って見えた。

何度目をこすっても
光って見えて
どうしても
吸いつけられてしまった。

だから、
もう
帰れないと思った。
おいどの大きな者が
持てはやされた遠い昔の
おんなは血を繋いだ。
夜毎
亭主とまぐわって
子を産み
子を育てた。
おいどの小さな者が
持てはやされる今どきの
おんなは血を乱す。
し ....
傾斜/午後の光
射す灰色の空は
立ち並ぶビルの
すぐ上に落ちて

夕焼けが始まる
前の憂鬱を伴った眩しい公園で
少女はぶら下がっていた/傾斜

「久しぶりに土の匂いをかいで
 あの ....
水鉄砲を空に放つ


リアス式海岸を
走る

気動車
機関車
各駅停車の
車両達
それぞれが
異なる
ジョイントの音を立てて
走る



水鉄砲を携えて
 ....
夜の長い季節がめぐって
今年もまた
潤んだ果実の薄皮が
あなたの細い指先ではじけて

  枯色の穂の律動

その春のようなくちびるに
すべり込むのです


かわききった大地で
 ....
壁に{ルビ掛=か}けられた 
一枚の絵の中の蒼い部屋で 
涙を流すひとりの女  

窓からそそがれる 
黄昏の陽射しにうつむいて 
耳を澄ましている 

姿の無い誰かが 
そっと語り ....
木の蝶
歩道橋の手摺りに置いた

棒に のっかってた
口元 陽に さわり

生真面目な終わりから始まる
朝に 応えるはず

腕の中で 木に戻り
変えられた 前の顔

幾度も 聴 ....
いったい何を描きたくて
こんな背景のない風景画を

握りしめたペンが色をのせるのは
あぁ あたりまえのこと

あちこちに飛散する偶然たちが
集まりかけていたはずなのに
小さな ....
 ・・・ひとりのこどものために

人間の中で
いつもわたしは震えていた一人のおさな子だった
ふたおやの不当な暴力に 無力であり
理不尽な要求に 声を震わせ 慄き
欲望の魔の手に この身体を ....
象の飼育係をやめて
バスの運転手になった
象の目は悲しげだ
と言うけれど
乗り降りする人たちも
体のどこか一部が悲しげだった
遠くに行きたかったのだろうか
数頭の象が停留所にいた
 ....
秋に咲く
花の淡さの可憐さに
光が射し
風が舞い
そっと揺れる

土の道では
こおろぎが
自分の場所を求めて
秋の見物席を探している

自分もどこか
秋の席
探せど落ち着く場 ....
千波 一也さんの自由詩おすすめリスト(6386)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ひかりの憧憬- 前田ふむ ...自由詩16*06-9-27
山間- 杉菜 晃自由詩8*06-9-27
ブループードル- ふるる自由詩14*06-9-27
*なかったはずの*- かおる自由詩7*06-9-27
こおろぎ- さち自由詩18*06-9-27
おめでとう- 水在らあ ...自由詩29*06-9-27
刻限- 砂木自由詩10*06-9-27
なかったはずの- たもつ自由詩1306-9-26
最終行まで- 岡部淳太 ...自由詩14*06-9-26
遠い(頬、遠い)空、- A道化自由詩1206-9-26
ひかり_あそび- 木立 悟自由詩406-9-26
顔_その4- 恋月 ぴ ...自由詩20*06-9-26
百合の葬- umineko自由詩15*06-9-26
秋夜と、あのピアノで思い出しました- ふく自由詩4*06-9-26
- アザラシ ...自由詩606-9-25
Mと私と波の歌三つ- さくらほ自由詩15*06-9-25
夏汗- たもつ自由詩1006-9-25
ドングリ代表選- ブルース ...自由詩7*06-9-25
相聞、漕ぎ出せば海- たりぽん ...自由詩13*06-9-24
夜の街灯- チアーヌ自由詩906-9-24
おいど- 恋月 ぴ ...自由詩15*06-9-24
ミルクコーヒー- 結城 森 ...自由詩4*06-9-24
海岸線- あおば自由詩8*06-9-24
春の葡萄- たりぽん ...自由詩18*06-9-23
絵の中の部屋_〜姿なき人〜- 服部 剛自由詩14*06-9-23
陽になれ- 砂木自由詩7*06-9-23
「一つ残らずささげよう」- ベンジャ ...自由詩3*06-9-23
天使祝詞_ウリエル- The Boys On ...自由詩5*06-9-23
同じ目- たもつ自由詩23*06-9-23
秋の席- ぽえむ君自由詩7*06-9-23

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