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鳥は
自由に羽ばたく姿こそ美しい
私如きが
その軽やかな{ルビ踝=くるぶし}に絡みついて
ともに堕ちてはならない
いつか
大きな空になりたい
そんな、さよなら


相反する不確かな ....
街路樹に抱きついて愛情をほしがる
そうしておまえは湯豆腐が食べたいって言う
俺は冷奴が食べたい
おまえの肌のように白く冷たい

交差点がわめき散らしている
スピーカーつ ....
  君を愛する
  と告げるとき
  その言葉にわずかに
  哀願の響きが混じった



  それを嫌ってか
  いつからかその言葉を
  告げなくなった恋人に
  それでも愛して ....
夜の硝子
朝の氷
はやく溶けるのは
(指)


祭壇の上
振り払われた火
煙の行方は
(川底)


ひとつ
かけらが降る
ふたつめは
(手のひら)


 ....
君で始まり

君で終わる

そんな毎日が好きだ
いさかいなんて どこにでも あることで
うつろなんて 小石みたいに ざらだね

かえすがえす なおざりに うらがえる
そうじゃないだろ ほんとうはなんなのかの思い

ただずまいは  ....
社会の授業で
何も考えることなく
黒板の文字を
そのまま写していたあの頃

ページを変えなくてはならなくなって
めくったまではいいけれど
ふと何も書かなくなった
理由は何もないけれど
 ....
いきなり
砂から 立ち上がって
わたしの目の前で
復元する ひと
ああ! 
             2007/02/21
樺太犬 
タローとジローが見つかって
生きていて
良かったなあと
みんなが喜んで ....
そうだ
そう云うと彼女は乳房に埋もれていた私を引き剥がし
ピシャッと
私の目の前でテトラポットから飛び降りたのだ

海の中で泡になってしまった彼女にかける言葉を持たない私は
恐ろしい疑念や ....
そして日々は
あっち行って
こっち行って

僕らみんな
あっち向いて
こっち向いて


ほい

ほい

ほいほいほい


しっぺ

でこぴん

 ....
「おやすみのチューは?」

って クチビルをだしてくる

甘えん坊でかわいい君
通り過ぎた 風さえも

気付かずにいた

砂が音を立てて動く様を

刻々と形を変えて

時の流れを映し出す


あれは


昔見た

深海の物語
 
 ....
走ることは
ほんのすこし
歩くより早いだけで
大地に触れる回数は
結局少なくなってしまう
走るということは
触れないということか

月はやっぱり見えなくなる

世界から消えようとす ....
朝起きるとボスだった
眉間に深い皺が刻まれていたが
特に不満があるわけではなかった

煙草をつまんで深々と吸い込む
ブラインドはない
のでカーテンから覗く
何ということのない休日の朝が広 ....
せまくたっていい
台所が小さくても
押入れがなくても
ただ
日当たりさえよければ

階段をのぼって
街を見晴らし
あなたとふたり
夕焼けを見られたら
それで

なんにも持ってい ....
   あのころ、私と彼女は高校生だった

   彼女はとてもかわいかった

   ちょっと低めの身長も、いつも笑っているのも、みんなかわいい

   友達が「小学生から成長してないんじゃな ....
薄曇の昼下がり

住宅街の静けさは重苦しい
声をからして叫んでも
余計に淋しくなるからやめておこう

無表情に時を告げる時計
窓の外には音もなく揺れる小枝
こんな日でも世界は動 ....
海に穴が空いていた
ぽっかりとしたその穴は
なぜか魅力的だった
吸い込まれるように入っていくと
太陽がごうごうといびきをかいて寝ていた
邪魔にならないように脇を通り抜けて
どんどん下がって ....
針のあなに
糸をとおす
磨硝子からにじむ
光のあわい
しずけさ
のおくのほうから声がする

……わはわをたまわる)

柔軟にしなう
わたしの呼吸をなぞるのは
失われた かなしみ
 ....
ムンムンだ もう

狭い山道に俺はいま 立っている
工房からの帰り
ひとりひとり
ぶつかりそうに
すれ違いながら
笑って
ほほえんで
あいさつする
俺も同じよう ....
きみの吐く
藍色の空気につつまれるたび
わたしはぺしゃんこになる

圧縮されたわたしは宇宙をとびかう電波みたいに
ひらひらと空を舞い夜を見渡して
みどりの泉でからだをふやかし
きえない炎 ....
流れ落ちるだけの空虚な時の水を
この手でせき止めてはみたけれど
やはり指の間から
少しずつ滲み出してきて
乾いた瞳を潤した

あなたの陽だまり、に
包まれていたことを ....
1 髪を切らなかった日

失恋しても髪は切らないよ
と言ったあたしに
失恋したら髪を切るよ
とあなたは言った

手をつなぐことを覚え始めた
あの頃

そして
あなたが髪を切った時 ....
あなたの写真を 一枚も持っていなくて

あなたに よく似た絵があったから 売ってもらいました

ありったけの貯金をおろして  買ってしまいました
ヘッドフォンからクラゲが出てきた
きちんと右と左から
透き通るその姿は美しかった
片方が大きくなると
一方が小さくなったり
それぞれ浮いたり沈んだり
その度にひらひらと舞う姿は
まさにハ ....
夕焼けは決して終わらない
さっき、オレンジのストローで
おもいっきり膨らませておいたから
輝く小石たちのいるポケットの輪郭
指先の土は、もう、乾いた


工事現場の重機の群れは
拳を打 ....
毎日、夕方になると世界が溶け出す。誰もがみなとっく
に気づいていることなのに、誰もそのことを口に出さな
い。(それは、おそろしいことだからだ。)たとえば、
あらゆる文体が溶け出して、誰が何を言っ ....
グラウンドを白線が伸びあがり
休日の足跡をふまえるとき
光線はオレンジの斜面を傾ぎながら
予定の収穫を浚おうとしている

土の内部から気泡が生まれて
倒れた彼女を包み込んだけれど
それは ....
めざめるには あまりにながく
ねむっている おとこの
みみもとで しんみりと
おんなが うたっている
うしなわれた ことばで
千波 一也さんの自由詩おすすめリスト(6386)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
鳥の唄- 佐野権太自由詩17*07-2-23
冷奴- 水在らあ ...自由詩14*07-2-23
恋人よ- 嘉野千尋自由詩9*07-2-23
問い(応え)- 木立 悟自由詩807-2-22
ひだまり- 空 春色自由詩4*07-2-22
うどん- るるりら自由詩13+*07-2-22
真っ白な思い出- ぽえむ君自由詩24*07-2-21
そろもん(感嘆符の話)- みつべえ自由詩607-2-21
春に- あおば自由詩9*07-2-21
と、彼女は言葉を継いだ- 虹村 凌自由詩4*07-2-21
そして日々は- 水在らあ ...自由詩16+07-2-21
年下の男の子- 空 春色自由詩3*07-2-21
風紋- 彌月自由詩10*07-2-21
それとも指輪の刻印で- たりぽん ...自由詩17*07-2-21
ボスのブルース- 佐野権太自由詩15*07-2-20
日当たりのいい部屋- ふぁんバ ...自由詩10*07-2-20
創書日和「炎」___彼女- 逢坂桜自由詩10*07-2-20
「だって僕はここにいる」_(青年詩片)- ベンジャ ...自由詩5*07-2-20
海に穴が空いていた- ぽえむ君自由詩10*07-2-20
おはり- こしごえ自由詩21*07-2-20
ブラジャー(軍団)- 水在らあ ...自由詩13+*07-2-20
二酸化炭素いろのよる- 八月のさ ...自由詩11*07-2-20
ひだまり_〜桜のころには〜- Rin.自由詩16*07-2-19
移行する時間- ku-mi自由詩9*07-2-19
展覧会の絵- 北大路京 ...自由詩18*07-2-19
クラゲ- ぽえむ君自由詩24*07-2-19
夕焼けの小瓶- 佐野権太自由詩18+*07-2-19
日毎の溶解- 岡部淳太 ...自由詩19*07-2-19
気泡- hon自由詩507-2-19
そろもん(ワンシーンの話)- みつべえ自由詩807-2-18

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