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層なす雲が
冷気とともに
やって来る
空の青み、
ぽっかり
空け
うっとりゆっくり
歩を進める
わたしの
透明な足を
掬っていく
宙に浮かぶように
宙を彷徨うように
....
船に乗る
あなたの影、
月の光に運ばれて
白々と
伸びる途、開ける未知
流動し、輪郭形造る光彩に
非物質の神聖 響きわたる
船に乗る
あなたの影、
月の光に運 ....
ひかり、ヒカリ、光、
溢れ
木々の葉群れは紅に
輝き
移り変わる世界を
見つめる眼、
碧天に溶け
帰来する透明な
この意識に、
秋、黄金となり降って来る
結局ビリヤードにはいかなかった
じゃんけんはチョキからはじまる
今朝の夢は
このあいだ川に流した軽い子猫の死体を食べる夢だった
きがついたらそのぶちの子猫をかじっており
毛の内 ....
漆黒の
闇に浮き立つ
開いた聖書
燭台に燃える
蝋燭の炎、揺れ
繋がらない世界の
剥き出しの相貌、
切迫する
静けさの響き、
辿り着けない城、
界は奥まり広がり
わずかな手掛 ....
白髪が
人差し指に
引っ掛かり
もつれる時、
深い森は唸りをあげ
不安定な内面を抉る、
汗ばむ手のひら
崩れる砕氷
青い天空は相変わらずに
その豊かな乳房を揺らし
通り ....
初冬の寒々とした
だだっ広い体育館にシートをしいて
その上に無造作に置かれた
約1.5トンもの遺留品たち
靴が256足衣類が258着
バッグが124点電子製品が156点
その他 ....
ここにいて ぼくは
きみを待つだろう
dejavu
dejavu
きみはやってくるだろ ....
朝の光、溢れ
青の天空、雲一つ無く
血流、脈打ち
わたしが居る
踏み切りを渡る銀輪の輝き、
若者たちの声のさざめき、
赤子はベビーカーの中に寝入り、
杖つく老人の覚束ない足取り、
....
それから
わたしたちは
小さな書物になりました
耳を閉じて
陽の当たらない書庫に
丁寧に並べられて
呼ばれない名前を付けられ
秋が去るのを知りません
鳥たちは渡っていったのか
薔薇の ....
眠りについた赤子の
涙一筋
大人の期待と
赤子の不安
(先立つ不孝をお許しください)
一筋の涙が辿った
走馬灯よりも短い
私の生涯でした
大人の欺瞞と
赤子の正直
....
ハハ チチ
✰
ここで)ソラヲミヨ ここに) ....
ああ、みえる
銀線、無数の半透明
見える、視える
降りしきる雨、
ああ みえる
*
静まりゆく肉に
心は落ち着き
委ね預ける時、
進行の裂け目が
垂直に開く
なに ....
ある意味すべてが予定どおり(on course)
*
時にAIを
はじまりはいつもAI
それが気まぐれでも
ただ青く澄み切った
空を見つめている
死者の霊が
家族を訪ねてくるという
秋の終わりの
ハロウィン祭り
死者の魂に
気づかれないようにと
子供たちは
悪魔や魔女やお化けに仮装する
そんな仮装で
ごまかした ....
熱、肉に貫入し
顔面、割れ
激痛、破裂する
立ち上がる声、ビート、歌
この独りに、
たゆたいながら
やさしくうねり
こまやかに
ふる、震え、フル、降る
流れ落ち ....
歩いていた
夕暮れが近づいて
橋がおち
しずんで
天空の青は相変わらず、
腰を折った老婆が歩む
杖つきながら這いずるように
一歩一歩の肉の意志、
ママチャリを押す母の手が子を包む
地に足を付け刻まれる時、
天空の青は相変わらず ....
貴族と武士とあなたとわたし
原則は
ゆつくりリズム
なかに韻
ときどきうまく
まとまれば吉
問題は
良心の音
ハモネプし
君の根でなく
みんなのおとね
無意識は
今 ....
やみよのしじまが
うるさくひびく
うるさくひびいくては
わたしのけはいの
たいきけんにしんにゅうする
ほしなんてみたことないという
あなたに
ほしをみせてあげたいよるが
いくつもとおり ....
真っ逆さまに落ちていく
真っ逆さまに舞い上がる
地平を水平を方向を失う
ただアオ、
一面の青、
広がって
進む時は裂け
在るもの 異様に浮き上がり
突然出現する赤ん坊の ....
秋、どよめく朝に
人は来る 人は去る
石のぬくもり、地の恩寵
川辺に彼岸花 赤々と群れ
戯れる犬、子供
名指され得ぬ天の標的に
生、とうめいな矢を放つ
きみの教室はいつも水浸し
ぼくの上靴にフィンが生えてきた
きみを追いかける足は上手く回らない
きみは息継ぎが苦手でいつも口ぱくぱくで
そんな間抜け面もとても可愛くて
ぼくの教室も常に水浸しで ....
必要という2文字がつくと
悪は善に化けるのか
最近
やたらと目につく
お粗末字幕
悪は悪以外の
何ものでもない事を
忘れてしまうと
こんな風になるよと
言わんばかりの
....
(───パトカーのドアを開ける。振り向きざまに笑みを浮かべた少年が、後部座席へと乗り込む。
(少年は振り向き、笑みを浮かべ、パトカーに乗り込んでいく。
───厄介な事を起こしたの ....
ささやかな雨は降り
こまやかな雨が降り
時は溶け
時は進む
あなたは在った
あなたは消える
あなたはいない
軽々しく生きて
重々しく生きて
あるもの在る、 ....
おててはクマさん
つめたいお水でお米研ぎ研ぎ
あ、あまり研いじゃうと
えいよう、が損なわれちゃうよ
「お父さん、ちょっと黙ってて」
はい
すみません
だって、お前の初めての、 ....
虚空を見つめる
あなたの眼差しが
まるで異星人のよう
わたしには余り時間が残されていない
在るものを凝視しながら
進む時を生き
在るものの輪郭を確かめながら
肉体に滞在し
....
間を 呼吸する
しずかにおちついた心に
間を 見つめる
ただひたすら
魔に取り憑かれ
愛を遊離させた
時代に、
理想は喪失され
肉欲で埋め誤魔化し
それを愛と勘違いし
....
要は物理の世界ならともかく
普通に生きている毎日では
鍋はいきなり煮えたぎらない
誰でもわかる摂理の
紐づけができないと
陰謀論がやって来る
私は詩人になれぬ理由があり
悲し ....
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