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関東平野には一月現在
何か欠けてゐるものがある
僕は髙校入試の合格發表の日
初春だと云ふのに
いや春だからこそのどか雪に
足を取られた事を思ひ出す
さう、雪
雪がまだなのだ
その日僕は ....
悪夢を見る男がいて、そんなの勝手でしょとなる
悪夢を見るのは人の勝手だから、そんなの勝手でしょとなる
本当に、そうだろうか?
本当に悪夢を見るのは、その男の勝手だろうか?

男の名前は浅井龍 ....
貴女は私と同じことをしている


私は命を盾に
夫を何度も何度も脅した
仕舞いに、夫は疲れ果て、絶望した

それでも尚、愛して欲しいと望むのは
砂漠で歩き疲れた私を
ずっと背負って倒 ....
今夜のメニューは
厚揚げの明太味噌焼き、つみれと大根煮、水菜のお浸し
ワカメご飯だった。

ぼくは何時も残してしまうが、食事管理の小枝さんは
「よく頑張ったね!」と褒めてくれる。
小枝さん ....
はらいたまえ
きよめたまえ
かむながらまもりたまえ
さきわえたまえ

こうするしか為す術がなく
こうすることはできる

垂れる頭は重く
祈れば祈るほど
涙が込み上げる

復元で ....
巨大な扉が開かれる
自らの内に作動スル
私性を超えた普きもの
脳髄の筋立つ動き蠢きに

自らを意志する思考と云う
ひとつの現 宇宙過程 、

自由闊達に走る、走る


  ☆
 ....
砂の音がさらさらと流れてゆく

ここは敦煌
神に恋をした少女の木乃伊が
砂漠の下に眠ってる

乾いた風に晒されて
腐敗もせず、そのまま蝋化して
今にも目を醒ますよう

少女は夢を見 ....
僕は何くれとなく世話してくれる
女人ニヨニンを探してゐるのです
稲垣足穂の奥さんとなつた人は
他の作家の使用濟みの原稿用紙を集め
その裏に足穂の文を
書かせたと云ひます

貴女と僕とでは ....
今日もあなたに会えた
様子を見にきてくれて
ありがとう
とても嬉しかった
(まさか、気づかないと思ってましたか?)

夜はハードなアスレチックで遭難しそうになる
知らない窓の灯りが
た ....
時には母のない子のやうに
一箇のカレーパンを貪る
時には子のない母のやうに
花と云ふ花に名前を付ける

僕を踏み台に出來たなら
それは彼女らの優しさだつたらう
嗚呼そんな戀心だつた
僕 ....
 昔の事というのはひどくキラキラしていて、内臓や脳味噌が泡立つような気持ちになっていた気がする。
 年末から年始にかけてはスキー場に急ぐスキーヤーたちが雪煙を上げながら、山村の県道を疾走していたもの ....
日本海沖に暖流があり
それに彼は潜ると云ふ
二つの世界
鈍色と
原色
僕が不屈の詩人である為に
彼を取り込む
僕の胎内
母となり、僕は二つの世界を
持つ‐
鈍色
原色
彼の荒野 ....
詩とは何か

詩であるか否かは自分で決めるものではなく詩心の或る他者の手に委ねられている。
他者のなかには自分のなかにいる他者を明確にできる他者も含むが明確にできる人はとても少ない。

詩心 ....
冷たい雨がボトボトと傘を打つ
自然と俯きがちになる
温かなものが恋しい
こんな日に限って一人きり
水たまりを避けながら
家路を急ぐ
いっそ雪になってくれたなら
空を見上げて
頬に触れた ....
つるりとしろいプレートに盛られ、
真白く連なるポテトサラダから
球形の緑に滑るグリーンピース
注意深く刺し掬い取り除ける
フォークの動き 銀に輝き
シシシと笑う彼女の両頬に
笑窪穿たれる  ....
あの人の博識が慾しい!
と云つても
返つてくるのは
お前には詩がある、だからそれで自得せよ
と、そんな言葉ばかり
〈子供らの鏡開きや甘く待つ 涙次〉
本当は甘く待つてゐたのは
お年玉だけ ....
きみはカレーが嫌ひだと云ふ
お蔭で僕は、カレー嫌ひの人間は
信用するに足らない
と云ふ言葉を
取り下げなくてはいけなくなつた
夏は爽快
冬温まる
そんなカレーを
嫌ふきみはだうかしてゐ ....
凡人56歳
大事に大事に
「私腹を肥やす」
確かに腹は大切なのだ
手鹽にかけた人生が詰まつてゐる
そして顔
丸みは年輪なのか
それとも‐
もしも太宰のやうな三十代でピークを迎へた才人が ....
○「失敗損」
失敗は教訓にかえて生きていくしかないね
そうでなければ失敗損になる

○「交通事故」
事故は一瞬で起きる
油断大敵だ
新年早々駐車している車に接触してしまった!
狭い駐車 ....
午前三時
茹で玉子の薄皮のような眠りは破られた
ゆうべ飲んだ珈琲が効き過ぎたのだろうか
迎え珈琲に冷えたTULLY'Sのブラックを飲み
ホールで覚醒を{ルビ促=うなが}した
煙草が ....
炬燵に潜った黒い詩のかたまりを蹴とばした
かたまりは、黄色く悲しい柄の炬燵布団を這い出して
畳に埋め込まれたトランジスタの蜜を指で掬った
雪と雨の雑じった空の涙を、吊し柿はただ見ている

正 ....
かつて
グラスから溢れ落ちた
水の音と
いつかの記憶と

夢であり、そのなかの現実であり、
日常と、仮設された風景に。

壊れた右手に接続された眼が、
路地裏に放置された
光の内側 ....
朝にベランダに出、
冬空をゆくり仰げば
ばっと飛び抜ける白鷺
想わずびくりとするに、

黒黄彩の混じり入り
細き足の骨格ぶらんぶらん
羽ばたき優雅に
白く張り付く無音ノ響き 、
   ....
やわらかな時間は終わり
余韻も断ち切れて
再び張り詰めた糸が交差する

ドアノブの静電気が痛い
痺れたまま社交辞令のご挨拶
感情の伴わない顔の筋肉の動き

心はかつての時間に置き去り
 ....
冷たい雨の中

{ルビ真紅=しんく}の椿が凛と咲き

冬ざれた街かどを{ルビ細=ささ}やかに飾る

一輪挿しにしたら

殺伐とした部屋も和むだろう
ずらかるぜ!
相棒、それは貴女
悲しみを分け合ふ‐
互ひの傷を知つてゐる仲だ
貴女と僕とは赤い糸なんかぢやなく
臍の緒で繋がつてゐるんぢやないか知ら
だから
遁世者の僕も
貴女の人生に ....
僕はこの一家に育ち
一流の何かにならざるを得ず
詩の道を撰んだ
多分間違ひだつたのだらう撰擇
僕自身は髙卒だし甚だ凡庸な男だ
たゞ付いて回る形容が
美々しいと云ふに過ぎぬ
飽くまで形容詞 ....
赤い靴履いてた女の子
異星人さんに連れられて行つちやつた
確かに東京星は異星だつた
それからきみは
情死的なエクスタシーを持つてゐた
と思ふ
叛面とても堅実な生活人だつたのに
不思議な人 ....
 

今、満員電車の中でログを読んでいたのですが
つくづく思うのは人はヨーロッパのあたりでは
犬がいたから生きてこれたのだろうと思います

新年早々、満員電車のなかで若い男が「クソジジイ」 ....
レントゲンをあてるように
そのものの骨格を見ることが大切だ
内容や中味ではなく構造が大事といっても
あなたにわかってもらえるだろうか
ほんとうは、中味は二番目三番目/
一丁目一番地は構造であ ....
田中宏輔さんの自由詩おすすめリスト(4813)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
童貞- 川崎都市 ...自由詩325-1-9
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苦しみと再生- りつ自由詩6*25-1-9
【病棟日誌】_晩餐- レタス自由詩3*25-1-8
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冬の雨- 自由詩525-1-7
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本当の年明け- 川崎都市 ...自由詩325-1-7
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腹と顔- 川崎都市 ...自由詩225-1-7
独り言1.7- zenyama太 ...自由詩4*25-1-7
中途覚醒- レタス自由詩5*25-1-7
青い涙- atsuchan69自由詩11*25-1-7
放課後- ryinx自由詩325-1-6
出来事- ひだかた ...自由詩225-1-6
正月明けの日常- 自由詩4*25-1-6
五行歌_花一輪- レタス自由詩5*25-1-6
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僕が「不屈の詩人」を自稱する理由ワケ- 川崎都市 ...自由詩125-1-6
赤い靴- 川崎都市 ...自由詩125-1-6
ぼやく_し- 足立らど ...自由詩225-1-6
構造としてのことば- 室町 礼自由詩3*25-1-6

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