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混沌とする現実に、

均衡を欠きそうになりながら

薄氷、噛み砕き

バランス、
ばらんす、

中庸、保ち

太陽を凝視しながら
喜んで溶けて盲いる

限り無く闇に沈み
 ....
幼子、ちっちゃいね
父親、おっきいね

でも、同じ肉体なんだ
同じ肉体を纏っている

なんでかな?どうしてかな?

可愛い綺麗な成長の渦、
私のこころ驚きに満ち、

髪掻き上げた ....
棚引く雲のように
白く身を浮遊させ
何の企図も無く
この世界の旋律に
わたしは深く
包み込まれる

荒涼とした大地、
倒れゆく街並み、
闇の匿名性の襲来、

老いて生々しい
あ ....
暗黒物質や
暗黒エネルギーなんていう

いやな名前の
おかしなものが

宇宙にはあるらしい

あるらしい
なんてもんじゃなくて

なんと
宇宙全体の物質エネルギーは

74 ....
父は沈黙を支配し
静謐は直観に従う

深夜に一日は生動し

わたしの思考は
宇宙へひろがる

この戦慄を貫く混沌、
この旋律を貫く企図、

躍る世界は荒野の声を響かせ

雪に ....
この疼痛
なんぼのもんじゃい
と、

掻き乱す

肩までも
降りてきた
この痛み
布団、はねのけ
肉は震える

ハッキリと
苦なら苦と
言い、
切る
勇気

明日 ....
おい
いったい
いつまで居座っているんだ


怒った冬の兄貴が

10月になっても
しつこく居座りつづけた

夏の姉貴を
冷たい木枯らしで
追い出した


ここ数年
 ....
眠たげな空、
わたしは滑り落ちて
ひかりの大洋へ
雨降り
ひたすら泳ぐ
ひかりの大洋へ

大空、裂ける
青空、割れる
遥か臨む、
谺のウチュウ

熱い魂と熱い魂のぶつかり合い
 ....
近藤さんちの広い庭の半分は
辺り一面緑の草原だった

 君には僕がみえないの?
 綺麗な君、
 僕には君が見える、
 僕には君が視える、

近藤さんちは鍛冶屋だった
溶けて黒ずんだ坪 ....
山積みしていた辞書が崩れてしまった
ので再構築しているというのに
何故か
今まで使っていた文字や概念が
見当たらないというか使用できない

再構築から抜け落ちたものが
あるのか無いのか
 ....
へんてこりんへんてこりん
きづけばそとはザンザンあめふり
なんて望みのない夜だろう

)夜底では
)悪魔がほくそ笑み踊っている
)真っ赤なリンゴを食べろよと
)悪魔がたましいに取り憑いて ....
薔薇色に燃える桜の血飛沫

まだ生き切ってない、
まだ息切れてない、
「ハッピーエンドは
レベル、高い」*

ふかく、もっと深く
今一度引き寄せられ
ループを描くように
ゆっくり沈 ....
世界が暗くなっている
車が通る、人が過ぎる
どんより曇った空模様、
細かい雨が降り始め

道にてアパートの隣人と出会います
彼女は親しげな笑顔浮かべ
手と手を宙で打ち合わせ
互いに挨拶 ....
いきなり
雨にたたられ
いきなり
太陽に眼差され

いつものこと

痛む脳髄を携え
痛む目を抱え
花が庭に開くその瞬間を
間違いなく捉える

  *

私たち人間は大自然か ....
むかしむかし、
山のふもとの村に
可愛い女の子が住んでいました
やがて女の子は、
とても綺麗な女になりました
村中の男たちは
彼女に沢山の贈り物をしました
なかでも鼈甲の手鏡は
たちま ....
10月というのに
この暖かさ

というか
ほどよい暑さが続いている

10月なんかに
いるはずのない夏だから

やっぱり
気味の悪い幽霊


言うべきかな

おそらく
 ....
ナマコのお化けが
くらやみからやって来るとき
人はただ、その場に立ち尽くすのみ

ばくはつするたいようにとけて
ばくはつするたいようにひざまづき

暗黒の窪みに安らいで
すべてを放擲し ....
夕闇、迫るなか
戯れる

子供たちは
歓声の余韻に

時を味方につけ
突き抜けてゆく

大人たちの影を
遥か超え

開かれていくこの世界へ
その輝きに震える心で

  * ....
かの方を分析しないでもうこれ以上 
まだ子ども 最上階の遊び場は 空

キーワード
いくども使うボキャ貧よりも
先をみて
微修正した君はあざとい

善悪の圧をかけられinput 
 ....
以前は
問題なく再生できていた動画で

時間がたつと
PCの電源が突然OFFになる

なんてことが
近頃多くなってきた

どうも
CPUが異常に過熱しているらしい

外部に
 ....
たましいの揺らぎ

眼を開いて
冷えていく愛

今夜は、今夜は

深みへと沈む
純粋な孤独と静謐のうち

ほっておいて
ほっておいて

これがリアルなら
これが生々しいなら ....
夏休み、小学生の兄と僕、二人きり

瀬戸号は待っていた
東京駅、夜八時
宇野へ向かい出発する
夜闇をひた走る寝台列車

車窓の外に規則的に現れる
闇に明滅する踏切の赤い光
限りなく底 ....
空の青が
わたしの中に
きっとあって
それは静かな眼差しで
わたしの心を視ている

宇宙の漆黒が
わたしの中に
きっとあって
それは渦巻く混沌で
わたしの心を喰っている

 * ....
ただいちめん、空の青

天上の光を宿し

今、わたしの意識に降り注ぐ

肉の病を内包し
わたしはどこまでいけるだろう?

確かな、こと
今、私はここにいる
今、私はここに生きる
 ....
濃密な青を流し込み
暮れゆく空を
眼差し見つめながら
僕は想う

この夕べに舞う天使たちを
この世界の奥深く躍動する神々を

でも、僕は
貴女たちに達していない
未だ全く
ただそ ....
えと、
うんと
だらしなく
恥をさらし

今は
真ん中で、真ん中で
均衡を取りながら

ひたむきな思いを抱いて
鋭く閃く思考を鳴らして
肉の苦痛に日々耐えて

  *

 ....
まだ、地域猫と言う概念のなかった遠い昔、
ぼくの住む小さな漁村にキジトラの、年老いた猫がいた、猫、と呼ぶにはあまりにも堂々とした体躯、しなやかさ、とはかけ離れたふてぶてしいcat walk、ぼくはそ ....
内部から

現れ溢れる

言葉たち

色とりどりの
増殖する円の群れ

熱を帯びている、燃えている

交わり結び
捉えられ

ひとつのおおきな詩に溶ける
ひとつにひび ....
この秋晴れに、階段を
一段飛びで
上る

ぐんぐんぐんぐん登る
どこまでもどこまでも昇る

すると、

涼やかな風に舞い
白々と透明な綿毛が
無数、数知れず
飛び交って来る
 ....
通り雨が、ぽつりぽつり
スライド硝子にコロラド
雲の切れ目にらんぱろ

ブラス らっぱらっぱ
通り雨 ぱらぱらぱら
水草と金魚 あぶく。ぷくぷく。。

ロケット、発射 延期
ティンパ ....
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