すべてのおすすめ
緑濃く漂う用水路沿いを
進むと終点が反り返り
生死の境が噎せ返る
草いきれの香と共
すっと迫り上る
内なる界の日々寄り添い
肉体の限りを日々予感し
カウントダウンの切迫が
歓と恐の ....
永年の王国を冷徹な光の矢が貫く
刃の一閃に天使は光球を掴み
次第に静まり返っていく
小舟の柔らか純白の海を
己真に欲することに導かれ
時の溝掘り時の狭間を渡り行く
(次々溢れ生み ....
罠にかかった小鳥を
まだ暗い空に放した
迷いのない姿にほっと胸をなでおろす
百のけものが
身体の中で溶けて通らなければ
どんな鳥も放せない
太陽が空を焼きはじめるのを
部屋の影から見 ....
謎の荷車を引いて
着飾った馬がやってくる
出来立ての{ルビ宇宙=ビスケット}は、
遠く遥々夢の続きから
そよぐ秋風に
ミルクの匂いを薫らせて
村から村へと
せつなく甘い{ルビ宇宙=ビスケ ....
のびやかしなり折り重なり
冷たく熱く色づく
この世界という光の帯、
あなたの内懐に響き渡り躍り
孤独という怪物 すきとほります。
心の奥歯で氷を噛み砕きヒタスラ
貴女の声のヒビキ映り染み入る
この能動の意識という舞台に
貴女という根源の実感の何か何物か
(浮き立ち鮮やか漂うこの幾筋ものヒビキヒカリ)
わたし ....
藻いろの川に夕日がくぐると
透明がぼんやり
浮かびあがり
水は流れていたのだとわかる
落しものや誰か
生きてるもの生きてないものに
黒い影が時おりゆらめく
今はまだ気 ....
キミと公園で
これ以上、人を好きになるのはよそう
そんな別れかたはやめて
公園をかるい足どり
コーヒー片手に横ぎる
服が脱ぎたいって
わたしは好きなのに
....
大人になって分かったのは
この世は無常ということ
出会いや別れはともしびのように
儚く明滅する
ONとOFFをくり返す
愛していたことや恋しかったこと
心が含む砂利のような味で
恐れなく ....
この世界という
無意味を掴んだら
この無意味という
力動に包まれたら
次に行って生きて
欲はあっても執着はない
荒れほど在った
食欲も性欲ももはや囚われず
自由なる大海、恋愛 ....
おおきな
朝日を 笑いながら
数えきれない鳩が輪になって
時の繋がりが聴こえてくるような
羽根を打つほどうつくしい游び
壁にぶつかるんじゃないか
そしてそのまま吸いこまれ ....
高く濃くなる秋、きっとすぐ澄んで
晴れ渡るとして、なんともさみしい
夜の都市、煌びやかなネオンサイン
キレイだろうけど、中身はカラッポ
あゝやっぱり突き抜けよう
あゝやっぱり還ってい ....
集中力が強すぎて奇跡
すぐに身体こわす
ご飯も食べないで
すぐに死ぬだろう
空気も吸わないで
*
例えば承認欲求が強いから
時が経つのが速く感じる
好き ....
混沌の渦に力動し
闇から立ち上がり
浮き上がる
変容し続ける光
凝視スル、
それはもう
無邪気じゃない
天然自然では無い
数多くの体験を経て
幾億もの歳月の許に
自らを ....
のうみつな
緑の群れ
さやさや
揺れ
照り映えて
意識の視界は
眩しく輝き一点に凝集、
遠く深くザワメキの森を凝視し
ひとつ択ばせてあげる
そういわれたら
もし較べたとして
どちらも美しいのだから
ひとつは激しく輝き
ひとつは静かに乾いてゆく
涙に浮かべた想い
机にかさね肘をつい ....
白く細く
仄かな感触
青の輝き
うっすらと
緑の膜に包まれ
浮き上がる
このしなやかな輪郭は何?
)ひそやか闇と光を抱え(
この仄白き像は誰?
呑まれ沈み
明る ....
曙光が閃く、落日の近付き
流れるもの、只 流れるままにし
水平線、能動的に描き
垂直に、開く鮮烈な像
光の蝶 舞う
遠去かる
宙の縁に触れ 燃えあがり
忽然と消え また ....
奥深く行く生く
意識の明度、
あくまで保たれ保ち
より明るみ明るませ
映るモノ 待つ
沸き立つ
思考という力動
今、静かさに
意識の微睡みの覚醒にて
感情を生き直観に捉えられ ....
貴女の靴紐を結ぶために
僕は走ってやって来た
だけど貴女は逃げちゃった
僕より速く走り去り
貴女はまた逃げちゃった
いよいよ大気は冷たくなり
いよいよ明るみは褪せ始め
刻むリズム ....
消滅はせずに
只々平板になっていくもの
追いかけても追いかけても
追いつけない次元に
後ろ手付いて息を吐く
反復の内にあり変わる明度
記憶はあくまで凍結され
思い出したように不意にま ....
銀の輝き放ち
小さな機体移動して
濃くなる青の高空を
ゆっくりゆっくり
前へ前へ真っ直ぐ
あるもの在りと
力動ツラヌキ
飛行機は行く
世界から来て世界へと
あるもの在らしめ ....
私の中にたくさんある言葉
君のために取り出してみれば
悲しみも希望も一緒になって
一つの流れあふれ出す
涙と笑顔が私の心
どうしたってたどり着けないところ
もしも知っているなら連れて行って ....
天国と地球の狭間に在り
光の響きに注ぎ込まれていく
ヒビキの速度と一体化しながら
巨大な何かの残響足跡残像
反復され前進し反復され
天国と地球の狭間に冷ややか覚醒して生き
ひたすら ....
白と紫の色彩たち浮き上がり振動し
青く涼やか秋のふるふる降り震えて
両眼一点に交わり結び移動しながら
路傍の草花の群れの成長を追いかけ
吹き抜けゆく秋の大きさを跡付けて
白の紫の
光の ....
愛するという事は
まず 自らを愛する事 それが出来ている事が最低限必要である
なぜなら 自らを愛せず自らをゴミのように粗末に扱っていたら
他人にまで同じ事をしてしまう危険性があるでしょう ....
鮫がいたんだがな
とポケットをまさぐる
何もなかったので有るふりをした
洋ちゃんがそれを見て大きなあくびをしたよ
何もないくせにポケットだけがふくらんでいる
....
この掃除機なんでも吸い込んじゃうわよぉ
過去の嫌なこと 嫌な人 嫌なもの
なんだって 吸い込んじゃうわよぉ
じゃあ
あの人の奥さん吸い込んじゃってください
子供も一緒に
....
いつ なんどきでも私自身を愛しますと
そう 誓ったのに
自分自身さえ 大事に出来ないの
こんなんじゃ 他人になんてますます愛を捧げられるわけなくて
困っている
わたしは 持病 ....
時に漂い佇み
名の言葉の
剥離した
何かを
観て
吹く風の霊 纏わり付く概念、融解し
なにか寄り添いなにか抱擁されて吹く
ひたすらに、
脈打つ肉体の悲鳴上げ
魂の激痛 ....
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