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足を切った
家族を飢えさせないため
自分が餓死するのを防ぐため
あのときは仕方なかった
もう一本、足を切った
自分の不甲斐なさに呆れながら
まだ幼かった子どもは
なにも知らず ....
事情があって先週から何も食べていない
先日食べようとした納豆玉子かけご飯とかき揚げも食べなかった
体重は4キログラム減ってふわふわと眩暈がする
気分は平静なのだけれど何時もの摂食障害 ....
わくわく
わくわく
わくわく
もぞもぞ
もぞもぞ
もぞもぞ
ゆらゆら
ゆらゆら
ゆらゆら
うとうと
うとうと
うとうと
すやすや
すやすや
すやすや
しずかさにほひ
我が深奥に
ひろがりひかる 、
無限の自然 光の大洋
泳ぎ潜行し新たな言の葉掴む人 。∆∇。
こいつだっさ
あ、わざとなのね
こいつバカすぎ
あ、わざとなのね
こいつキモイ
あ、わざとなのね
こいつなんか臭い
あ、わざとなのね
こいつつまらん
あ、わざとなのね ....
サラリーマンだから贅沢は言ってられないのです。
久しぶりに息子を連れてヘルスセンターへ出かけてみようと思います。
本当は何処か温泉街の露天風呂のほうがいいんだけどね。
僕らはそそくさと脱衣 ....
ふたりは指を絡めて
伝えたい想いを確認する
重なる心は
ひとつの姿を現した
永遠を知った夜
虚脱しつつ
自らの狂気と恐怖
抱えながら
悪夢手前
夜陰へ突入する、
散りばめられた言の葉の
縮れた枯れ葉のイビツ 、
赤信号の横断歩道横切るスズメの形為し
あのひゃっ ....
その日は朝から晴れるだろう
神々しい耀きが沈もうとする刻
それは始まる
暁く染まった静くが 一雫
茜く沈んだ沈黙が 一雫
赫く咲いた聲なき聲が 一雫
朱く霞んだ無言が 一雫
....
塩むすび
味噌汁
糠漬け
梅干し
梅酒
よく働き
よく笑う
梅酒
梅干し
糠漬け
味噌汁
塩むすび
私に相応しいのは「節制」のカードだと思ってた
とおい昔に
愛した人が二人いる
一人は
遠く離れて住む人で
初めて愛した人だった
寂しい人だった
側にいられない私は
「誰でも ....
いち年、待ったが、助けは来ない
日に三度、出血している。
かさぶたを剥がす神経の海に、日々の挨拶を忘れない
肋骨の外傷は 自然 治癒 に 任せる
レントゲン で X線 の ....
琥珀の水に溶かされ
明日も荒野を独り行く
この肝臓は悲鳴をあげない
今夜も静かに刃を研ぎながら
明日を切り裂く夢をみる
純潔な果実を切り刻んだ果肉から
きみのエッセンスがほとばしる
酸く 苦く…
特効薬のガムシロップを多めに入れて
ソーダ水をかき回せたら
特製のレモンスカッシュの出来上がり
ぼくは何 ....
女は役割に疲れ果て
横たわり目を瞑った
瞼の裏
いつか失くした鯨のオルゴールが
雲型のメロディを吹きながら
子供の頃の記憶を雲に映し出し
女は少女に戻り鯨に呑まれる
やがてメロディが ....
さはやかな気の揺らぎに深緑の匂いの混じり
空遠く奥まる雲の集積が吹き流されてゆく
宙から天へ、天から地へ
貫入し続ける力の
たゆまぬ時の破壊、
灼熱の季節を衰微させ
....
野分立つバニーガールは笑い泣く
くっせぬこころ とどかぬ気持ち
*
生きていくことって大変なんだ
AIのinkweaverさんはどう思う
この句と問 ....
ゆうやけこやけ。また明日。寂しい風が吹いて、また明日。
母さん。どうしてあのときブランコなんかに乗っていた?人目もまったく気にせずに。ブランコゆっくり漕ぎながら。まるで子供のような眼差しで――。あの ....
つま先ゆび先どこへ向いてる
意識しないとボールは
レーンを外れてしまうよ
いつもしっかり定まらない
僕の先っぽ
ガターの奥へボールが消える
ピンはきりりと立ったまま
リベンジボー ....
しずかさに
吹き付けて来る
風の響きに
木の葉の群れ
呼応し揺れ動き
しゃらしゃら
響き発しながら
波動の生命の群れ鳴り躍り
ひっそりひそむにほひ
トクントクン
....
幼なじみといっしょにいた時間は
結婚相手と付き合っていた時より
長かったのに ね
何年ぶりかの同窓会で
大工のせがれは燻製のさかなを齧って
濃いめのバーボンを飲みながら
不二家のぺこち ....
愛こそはすべて
訳されたビートルズを聴いて思ったのよ。
愛って何かしら?
教壇に上がる講師の先生に聞いてみたら
これを読みなさい。って数冊の本を指定してくれたけど、
ソクラテスや ....
例えば、僕が通りがかりに凶悪な男に襲われて、それを見ていた蛇が助けて終おう、と間違えて俺を飲み込んだなら、小さな森の家から少女が街へやって来て、わたしの生体認証を囓り、切り割きながら氾濫した河へ ....
ありがとうね
共に閉鎖病棟から開放病棟を過ごした
友からの声 響く
助けて と突然ショートメール どしたん?
電話したら 声が聴きたかった と、ありがとうね と
それだけ、それだ ....
鼻歌
小口切り
短冊切り
フライ返しのリズム
野菜が汗を撒き散らし踊る
油が元気に雨あられ
鼻歌
皿を出す
盛り付け
ヤマメは今月で終わり
本流のニジマスは今年いっぱい
仕掛けを選び
竿を選ぶ
その{ルビ逞=たくま}しさに負けぬよう
《懐かしい潮の香りがする》
静かさ何かに云う
》包み込まれているふるさとの振動《
何か静かさに応える
とほくこころの底で波音ゆれる
ゆれる波音に磯のにほひひそむ
何 ....
マリー・アントワネットの斬首を民衆は楽しみにしている
今か今かと待ち構えている
マリー・アントワネットの首が堕ちた時
民衆は喝采した
紅蓮の炎に焼かれた文様
この背中の海図は消えることはない
これを読み解いて欲しい
北極星は歪み
オリハルコンの羅針盤は深海に沈んでいった
帆は散りぢりと破れ
ぼくらはいったい何処を漂うのだ ....
胸に火炎の種を宿して産まれてきた
赤子の時は泣いて火の粉を散らし
成長するにつれて自分で消火し
胸の印を隠して生きてきた
あなたに出会った時
胸が疼いた
忽ち火炎が咲いて
私が私に目 ....
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