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雲の切れ間に青空が見えても
青空が切れてその先に別の世界が見える事はない
いつも何かを期待してるけど
日々は過ぎていくばかりで何も変わらないんだ
いいかげん飽きたな
って思い続けても ....
ロケットを拾った
パズーとシータが乗っていた
まさかと思ったがそこは大人
だまって廃品置き場へ戻した
アクリル絵の具の空には
痒そうな羊雲のエクスキューズ
なるへそ
20世紀の不整脈が
....
青い空に浮かぶきざはしは大地に伸び
雪に埋もれた彫像は白く染まり震え
剥き出しの枝を掠める風たち
光のなかを泳いでいる
すべて
沈黙した遠い森の遥かな思い出
....
天空に浮かぶ
たっぷりと水蒸気を吸った雲が
雪ん子坊やたちのお母さん
その灰色の
スポンジのような子宮のなか
寒気の栄養で
すくすくと育つ雪ん子坊やたちは
やがて成長 ....
粉砂糖のようにやさしくすなおに落ちる雪が、このうちの庭をガトーショコラな大地の一切れとしてしまう。多くの魂が自分の洞窟を探検することに疲れたこんな朝は、片田舎の駅舎にある筈のガスストーブの暖かさが欲し ....
ただ何となく思い付いて書き始めました
ただ何となく過ぎていく時間がもったいなく思えて書きだしました
書くと言っても、もちろん書く じゃなくてスマホに打つんですけどね
打ち終わったらいつも通り ....
例えば昨日でしたが、
九州のとある山の頂きに発生した霧氷(自然現象)の映像をTVでたまたま眼にした時などがそれ。
大きいのは、海老の尻尾というらしい。
あ、
海老、英名ではshrimpで、 ....
腐乱した犬の
うつくしい歯が
その人の口から語られた時、
男根たちは騒然となり
子宮たちは安らいで
世界の終わりを迎えていた
鈍い痛みを抱え
月も氷るこの冷夜
紡ぎ出される救済の
余りの味気なさに
呆れては
ぽつぽつと辿る
情念の
小さな鏡に反射する
忘れ去られた純情に
身悶え七転八倒する
消失した記 ....
……おいで……、……オイデ……たたたたたっ、
ざ……オイデ、……おいで……、
だれ、
そうして目を、覚ました、厭わしい、あんなにハラリと逝くことができたのに。
よく仲間とし ....
膝小僧の砂埃をはらい
弟の手をとる君のみらい
おぼつかなげな影達のあしどり
も
さやぐ皐月の気炎に舞って
その日夜遅くテレビとスマホが慌ただしく地震警報
家族四人まだ起きていた 居間にいた
くるよ
上の娘が言ったら 本当に家が揺れだした
大きい おっかない 怖えよ
ヤバい外へ逃げよう
上の ....
繰り返し
欠伸と不安のうねり、
繰り返し
安定剤と躁鬱のうねり、
あるモノあるモノ
切迫し
また夜が来て夜深まり
私の宇宙を横切って
闇夜の混沌充溢し
指揮系統の不在
....
あなたの詩にはどこかしつこいところがある
押し付けがましいところがある
詩なんかぜんぜん読んだ事もない人にそう言われたことがある
あ、ちがった
あなたにはどこかしつこいところが ....
開いた本の頁が
ほんのり茜に染まる頃
太陽は傾きながら爆発し続け
西空はやがて色彩渦の奔流となる
わたしは本から顔を上げ
地上の夕べの目眩く一瞬を
遠退く意識に刻み込む
夜闇が忍び込 ....
幾重にも重なったチャコールグレーの雲模様
ハッヒフヘホー
バイキンマンが登場する定型場面みたいな
重すぎて緞帳になれなかった布地みたいな
そんな今朝の空を額縁にかける
やがて大粒の雨
....
子供時分の話だが
湾岸戦争とノストラダムスが怖かった
半泣きでミサイルが飛んで来ないか親に聞いたら
親は鏡台の上のブラシの横に髪留めを置き
中東と日本がいかに地理的に離れた場所にあるかを説明し ....
今日もう一人の自分を見た
時速60キロで走行中の車からほんの数秒間だけ
国道19号線沿いの何処かに
「新天地」という名の
廃墟と化したパチンコ屋がある
枯れ草が看板を覆い尽くし
建物は ....
そう、
おっきいとおっかない
だからさりげない水草のひとつまみ
このボートもあんまり
湖の真ん中へは遣らないでおく。
麦わら帽子を制える君を
想像で支えられはすまいが。
そう、
こ ....
自分の存在しない世界なんて何の意味も持たない
そう思えてしまうから人は誰でも死を怖がるんだろう
若かったあの頃のある時期
私は自分でも怖いくらい この世界が終わる事を怖れない自分を所有してい ....
ここまで生きてきてパチンコしたことない
明日人生初パチンコしようかな
お酒も人生で飲んだのコップ半分ぐらい
明日レモンサワー飲もうかな
タバコは生涯で2本吸ったことある
明日は3本吸 ....
「少女」
珈琲カップはひびが入ってるし
Tシャツだって毛羽立ち過ぎ
お肌はまいにち荒れ放題いやだいやだ
だからこころも
しばしばささくれ立つの
このあいだなんて
万年筆のインク切 ....
心に闇を抱えてる人は多々いるに違いありません
と言うより何らかの闇を抱えてない人は存在しないと言い直すべきでしょう
心に闇が存在するのなら闇を照らす光 光に相当する明かりが存在していると考えて ....
昨夜 家族が寝しずまってから私いつの間にかも眠ってた
私は感情のたかぶりやすい性質からか そのせいか わからないけれど
なかなか眠れないのだ
それがさすがに睡魔に襲われて眠ってたのに おこさ ....
こころはなんて無様なんだろう
夕方になってようやく一息つけるなんて
ぼくはとんでもないろくでなしだ
みんなが活動してるときになんにもしてやしない
たしかに詩というものを以前よりはちゃんと考 ....
今宵、
白い部屋に
在るもの在るもの
自らの輪郭を鮮明にして浮き立ち
回流する澄み切った夜の空気に
すっかり馴染んで留まっている
横たわっている私もまた寛ぎ
在るものたちと繋がり合う、
....
{引用=冬。
暦には雪の結晶、六角形の季節。
生まれくる雲には水色の涙袋。かなしい。
常緑のもの、それだけが空にたくましい。
石炭紀の繁茂の俤、梢にチラつく褶曲地層のまぼろし。
空気 ....
薄暗い
漠然と広がった
空間のなか
台形の
ノッペリとした
大人の背丈半分程の
鉛色の工作機械が
等間隔で何台も
一列に並べられている
大きな金属音があちこちから
互いに呼応す ....
個人の貧困は妄想なのだろうでも
あるいはこの国が貧困なのだろうか
いずれにせよもう描かないだろう
ベランダで洗濯物を干すwifeみたいな詩
僕的にだけれどね
アンチテーゼがつきるころ ....
カーブを投げすぎて
すこし肩をこわしたこともある
直球を投げる時にはスピンを心がけた
ひつようを感じないものは
持たなかった
根っこはそうだから
じぶんの分際がときどきこうやって
....
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