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白い、
そして少し青みがかった雪に身を投ずれば、
はるか昔の少年がいる

そういえば私は昔、少年だった。
と言葉を発する

誰にでもない、
おびただしく佇んだ雪達に向かって

私は ....
悲しみばかりが増えて
このままではいけない
花弁をバラしてみても
ご飯を食べても

言葉を知って勇気を出して
幸せを探しに行こう
どんなに遠くにあってもかまわない
歩くための足の準備は ....
空の割れます、

わたし水の色

肉の魂の苦痛
絶え間なく、

 僅かな安息の瞬間

捕らえ入り込む、

 「究極の円 巨大
 粉雪と為って溢れ舞う」

わたしの内に私とい ....
蒼穹の動かず
足跡を辿る
神々の
こうべ上げ
何処までも深まる青、暗まる青

執着を突き抜け虚脱を突き抜け

到来する、

見晴るかす限りの光の野辺に

硬直した意識、遊ばせて ....
 ちいさくて固い 心臓が
 そっと弛まるように
 白い雲は
 もう 空の高さを競わなくなった

 風が足跡をうずめるように
 虫達も その聲を次第に顰ませて
 次つぎと落ちて プリズムの ....
車体は低速な運転だ
もわっとした熱気に包まれ

夜闇に次々走り抜ける街道、

ちょこまか花開く
路傍に野性、
いろんな色おどらせ
青々艶めく猫じゃらし、
冬枯れ色褪せから蘇り
夏の ....
中心が多様な中心であり
多様な中心が中心であり

唯一の中心に多様な中心が呑み込まれる
(象徴天皇制・既存のキリスト教・唯物科学etc. ) 

コトナイ、

ノンセンス波打ち際に遊び ....
未知の道の途上に在り
根っこ深々と張り出し
次第に熱帯びるノスタルジア
濃密に暗まる空の青みに沈潜する

日を追うごとに
思念は衝動は強く熱く
虚脱と執着は止むことなく
 お前は何を求 ....
水道道路、貫き
荒い息に疾駆する白馬たち、
空中都市マチュピチュ麓通過し
クスコからウルバンバまで駆け抜ける

  *

強い思念を不断に携え
その力動を徐々に感じつつ
肉体の脈動と ....
私という孤独が
厳しく露わになる

この瞬間、

青銅の窪みに穴穿たれ
濃密に暗まる空の青み
昼の意識に広がり
抉るように流れ落ちる

 ぽっかり深淵が口を開く、
 ぽっかり深淵 ....
午後、
いちまいの枯れかけの葉を、
三塁からの盗塁走者、
にする、
ひとすじのつむじ風、
の、狡さは、
運搬するコンベアーの滞り、
に、よって無残にも堰きとめられた、
試合は、
14 ....
あの日の夜空はまったくの偶然なのでしょうか
生きられないと思っていた
希望とかそんな簡単に声にできないなにか

立っている
電柱から
(かすかなノイズを)

点が結ぶ線を
つまさきで ....
時の瞬間 捉える刻、

静かさ広がる無限

わたしは私自身の
力動 観入る。
ふらふっと
溢れ流れ出て
浮遊から跳躍へ
飛び立つクラゲ

穏やかな飛翔にて

濃密に暗まる
空の青みに
明るむ灯を点し

羽ばたく花と為り
咲き開き咲き誇る

  *
 ....
  十九



 土間のかおりが濃い風の中で
 今もまだ鏡を磨くその人は
 母方の大叔父だった
 茶摘みが好きな
 ハモニカの上手が
 無口な夏の
 終わらぬ波の狭間へ
 時の流 ....
人生は貴重な時間なのに暗すぎてついていけないわ。
ぼくのとるに足りない人生を肯定しながら否定して
生きていくのか君の生き方を否定しながら肯定する
見方なのかがネガティブとポジティブの違いの根っ
 ....
この大地に地球に
地面にシッカリ足を付け

天国を地獄を
この世界裏表
認め識る、

「現実感覚がひたすら観る行為のなかへ消える」*1
(受動性から能動性へ、そうすればソレ 受動的訪れ ....
氷の季節には回虫も動きを止めていた
突然太陽が暴れだしたのでリンコ/僕は逆らうことを諦めた

ゆるせないのは涼しい顔をして腹の虫を肥らせていること
弱虫と見せかけて強い者には抵抗し、さらに ....
悟性論理的思考
と、
純粋直観的思考*
の、

狭間にて

感じ想い高揚し鎮まり
訪れる静かさの内に
記憶の触手を伸ばし

憧れ懐かしく脅え諦めて、

この濃密なより暗まる空 ....
私たちは畔にいる
この川に隔てられ
あなたとわたし
大空の下 太陽の下
絶え間なく絶え間なく
落ち続けて昇り続けて

洋上で過ごすように
日がな一日、
畔で待ち続けて
絶えず思い出 ....
砂を、食べている
無限に広がる
砂漠で

時々蜘蛛を、見つける
その、内臓も食べる。

そうして今日も
照りつける太陽に焼かれて
流れ出る汗と熱に

揺れる視界に
方向感覚 ....
うっすらと夕闇
鳩 飛び止まる

向かい家のアンテナ 暗く銀

ああ この熱風の感触、懐かしく
ふわりしずか吹き頬にそっと触れ

うっすらと夕闇
やがて漆黒夜闇

進む時に 瞬間 ....
 

いちちゃが
いちまでぃうんな
あんしぇーまたやーさい

(なぁ、けえてぃくんな)

——
何時来ゃが
何時迄居んな
あんしぇーまたやーさい

(なぁ、帰てぃ来んな)
 ....
薫陶受ける魔と魔を均衡させ
柔らかく硬く熱く冷たくいき
ひっくり返っては起き上がり

 せみしぐれ、
 さるすべり紅に
 一瞬 息絶え、

魂の深みに白く暗い淵の在り
渦巻く沈黙の肢 ....
西の空に日は落ちて
仄かに明るむ茜色
富士は威容を際立たせ
茜の地平に黒々と
聳える巨大なシルエット

すべて静かさの内にあり
遥かな遠さを落ちていく

わたしもあなたも別々に
遥 ....
汗が目をつたい
塩辛さが痛い
草は水を失い
根無し草を被っている

ミンミンゼミは狂い鳴き
一日のはじまりから終わりまで
命の終末まで生を主張する


夏は終わろうとしていた
 ....
砂粒がかがやくと
水際はふたたび沈んだ
土用の波が音をたてて崩れる
台風前の静けさが
妖しい雲に包まれていた

あの賑わいは、
もうない
貸しボートも
焼きそばも
かき氷もやってい ....
とほいとほい潮騒聴き
遥かな潮の満ち引きは

内鳴る無限 その感触、

夜陰の浜辺 小さき蟹
無数群れなし横走る赤
脳裡に焼き付き蘇る色

浮き上がり浮き彫る刻、

私はいったい ....
夏の獣、
身震いし
ぶち撒け
力動する核
咥え引き裂き、
無限の感触
熱し燃え
残響し
夏の獣、
戦慄いて
動かず。
銀白の月の輪郭、

余白の隙間に
鮮やかな青み
浮かび上がり

コレハナンダロウ?

遠い声の木霊、
遥かな潮の満ち引き

浮遊する青み流れ出し
欠落し満たされていく
銀 ....
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