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無意識に吸い込んだ息が吐き出されるとき
秋は深まっている、と感じる
淡々と掃除をくり返し、残った塵をさらいこむように
物語は終焉へと向かいはじめる
夢は廃田の草のように思いついたように揺れ ....
この胸のうちを
語るすべを
教えてほしい
さすらい
ぼんやりした街灯
こわれた蓄音機
つくすってどういうこと
信じるって何
神様とか
外は風
たぎるヤカン
林檎の皮
お風呂には ....
ほんのり白い{ルビ繭=まゆ}のなか
疲れた夜に横たわり
ゆっくり静かに沈みます
外界のざわめきが届かぬように
繭を編んで眠ります
気怠い朝
電車で隣に座った人の
スマホを持つ腕の肘が俺の脇腹を刺す
肘にナイフが付いていて
人知れず意識を失っていく
みんなスマホを見ていて気づかないうちに
暗殺される
の妄想
そ ....
ゆっくり流れ動く蒼天の冷気の
響き輝雲の純白に染め抜かれながら
この地球大地との正しき協和音を形造り
寝そべる牛の駆け抜ける獅子の飛翔する鷲の
人と共に進化する途の高ぶりを鎮め掃き清める
....
二両編成の電車を降りて
乾いた白い路を真っ直ぐに進む
いったい何処へ行くのだろう
てくてく歩いてゆくと
荒波寄せる岸壁に{ルビ聳=そび}える
古い灯台が観えてきた
ぼくは左腕に巻かれた包帯 ....
今宵の月光の柔らかな白銀の拡がり 、
周辺に無数の星を散りばめ輝かせ
不協和音の地上の呻き聴き取り
協和音の天上へ誘う契機与え
られながらも
同仕様もないこの苦痛、
この ....
雨音が秒針のように
夜中の時を刻む
寝返りを何度も打つ頭から
ニョロニョロと飛び出す神経が
雨音をリフティング
眠れない眠れない眠れない
午前3時を過ぎた
雨よ時を刻まないで ....
白い闇が襲う
これまで生きてきた想いが募る
私に prestoをかけようとする
崩れかけた斜面の沿線
時には避けて
時には埋めて生きてきた
はじめて神様に祈りを捧げたの
....
横になればすぐにわかる
どうして今まで立っていたのだ
眠るために必要なものは、
とりあえず枕と寝床があればよい
悔しかったことや腹が立つこと
悲しいことや傷ついたこと
虫歯の痛みや腹ぺ ....
秋空に
流れる雲を
眺めては
ひとり路ゆき
涙ひまなし
全国からの人力財力注入
破壊された瓦礫の撤去
洗浄
建て直し
尋ねて応援
買って応援
忘れることなく注入
辛抱強く注入
注入
注入
再び地域に命が宿るまで
自らの
肉の終わり
見切った上で
歌い書き表さぬば、
それ、タマシイの詩書き人に在らずと。
あゝ私の記憶と云う、
奥深き畝溝から飛び立つ
銀の鱗粉の輝き羽ばたき
密やか途絶えることなく
燃え盛る意識の原野に
色付く豊潤な響きの渦 、
ビートを刻み垂直の流出の
次第輪郭を ....
もみじ、
肩まで浸かった露天風呂からのぞむ、
さりゆく、秋の赤い夕ひが、
ひとすじの、きまぐれな寒風とともに落としていった、
いちまいの、
星のカケラ、
休憩室の掲示板に、ずらりと並んで立 ....
ぼくは斬首刑を執行された
{ルビ亡骸=なきがら}の臓物は白日のもとに晒され
医師はぼくの秘密を探ろうとした
だが 魂の在りかだけは解らなかった
真実は真実で何処にも逃げはしない
ぼくの悪行を ....
なぜだろう
夫と賭けをして
負ければとうとう離婚だと言うのに
朝から喜びが止まらない
後から後から
溢れ出てくる
文字にすれば感慨深い
涙も込み上げてくるが
哀しみの涙とは少し違う ....
公園の池の際に母子がいる
母は子供にパンを渡し
子供にパンクズを池に投げさせた
池の鯉は競って大きな口をパクパクした
傍には鯉に餌を与えないで下さいの看板がある
通り過ぎる人々の視線が母子を ....
ゆるりと白雲の流れ、
一拍、一呼吸置き
ふと見上げたら
もう消えて
自らの意志を行使した
冬空の青だけ厳めしく
冷える人の肉身を見下ろして居る
仕方なく手打ちを二 ....
白いシーツに午後の陽射しが映る
暖かなベッドに横たわり
刹那に消える夢を観た
アイス珈琲を飲みほして
虚ろな時をやり過ごそうとしても
うつら うつらと首を振る
至福はすぐそばにいっ ....
他人を借りた自分の姿が其処彼処に
後ろ姿の語りは饒舌
暗澹たる思い
他人のふりをしたい
それでもその背中を見て
正したり律したりできるだろう
自分が変われば
他人を借りた自分の姿も変 ....
粉々に砕けた、明るい心、なにかしらのカルト。
統計学の本を読んでる時には人に好かれる。
寂しさから目を背けるための努力。
ニーチェを読む、ヒトラーのことを思いながら。
ソロモンの72柱では僕は ....
木屋町の路地で
後家殺しの永ちゃんと顔突き合わした
あ、後家殺しの永ちゃん
お、デブ殺しの室くんやないか あの子、元気か
だれだっけ?
ほら、あのかわちぃ女の子 きみにしては
羽ばたい ....
木枯らしの渦巻く中庭で本を読んでいた
まだ蒼い銀杏の葉がページに挟まり{ルビ栞=しおり}となって
ぼくはそのまま本を閉じた
階段を昇りきると
磨かれた長い廊下は光り輝き
影を失くした透明な人 ....
恍惚の人となっても
一番愛していたことを覚えているとしたら
自分にはどんな記憶が残るだろう
愛に似たようなものはあると思うが
今はまだわからない
歳をとって色々なものが抜け落ちた後に
光る ....
机の下から筍がニョキッと生えてきて
松茸さん! コンニチワ ってご挨拶したのよ。
俺は苦行続きの人生だな。何の為に働いてやってんだか、誰もわかっちゃくれないし。
なんてぶつぶつ言い ....
太陽を焦がし
月を凍らせ
空を封印する
それから窓を閉じる
君の意識が悲しみで朽ちてしまう前に
魔法が あるいは
麻酔が必要
見えない網に絡まってしまった
言葉たちを
ひとつ ....
わかっていたつもりが
何もわかっていなかった
わからないことが多すぎる
本をどれだけ読んだとしても
まいにち新聞とにらめっこしても
あまりにも知らないことが多すぎる
ならばひとつの事象 ....
仕事効率化
働き方改革
ホワイトな
案件を選ぶ
上手い話に
簡単に乗り
闇に捕まり
肩にかかる
悪のつま先
逃げ道なく
闇の効率化
命令どおり
働いて奪い
命令どおり
働い ....
則 規
規 則
規
規
則 ....
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