すべてのおすすめ
・チューリップ模様の宇宙船に乗って
あの娘はやってきた
ぼくたちとは違う匂いがした
・はじめまして
あの娘はクラスの女子たちと握手をする
女子たちの手のひらから
チューリップが生えてき ....
内から溢れ出る力動、統御され
貫く、
信じるチカラ
鳴り響く音声の降誕、
私たち、深海に沈み進化の途、
純白の認識の未知 行く生く
流出する熱、悟性を焼き尽くし
思考 ....
包み込まれた熱、
柔らかに放射され
愛、
どすんと降って来る
わたしのなかには
悪魔と神様、住み込み
哀しく焦がれた眼をした
少年がその均衡を保ってる
ずっと深みへずっと高みへ ....
色褪せた
夏の恋
後退する
波風
響き生きて
響き息づき
傷づき
生きて
荒れ狂い
生きて
混沌
混濁
紅い旗に
揺れ歪み
世界は響き
世界は破壊
貫かれる ....
向かいの家の
瓦屋根は光の帯、
女の真白い背中の
剥き出しの肌は芽生えの筋、
死んだ宇宙が新しい宇宙へと開かれ
地球の営み、
星々の営み、
太陽は死者たちの力にみなぎり ....
「風の強い日」
ぽっかりと空いた
鳥の空洞に
冬を詰め込んだら
空
あんなに高くなるんだ
街で暮らす人の目は
うつくしい等高線を
描き出す
いつの間にかの
水溜まり
天気予報 ....
哀しみの野獣、叫んでいる
巨大に赤く染まった富士山に
ひらひら はらはら 舞う想い
貴女はあの日、遠い坂道を落ちていった
深まる夜に 肉は冷え切り苦痛、波打ち
哀しみの野獣、鋭利 ....
あなたの空に
雨は降り
震えながら
明日はない
と、
今宵だけ
あなたの胸から
流れ出る、
遡る時間
失われた記憶
寝台列車が発車する
カンカン鳴る踏切警報機、
幾つも幾つ ....
銀の街灯、
セブンイレブン、
真夜中
おでん買いに
ちくわぶ、
こんにゃく、
はんぺん、
しらたき、
天使たち
大地を蹴る
午前三時、
わたしとあなた
銀の街灯の下、 ....
西陽射す
放課後の校門の前
茜に染まりながら
歌、うたっている
あの子はほんとは誰だっけ?
*
思考し感情し意志する
この私という存在は
いったい何処からやって来たのか
....
夕焼け朝焼け、
重なるように空を領し
今、朝なのか暮れなのか
分からなくなる、
一時の眠りから目覚め
夕暮れに
感覚の光、
遠い思い出のように
余韻を響かせ
心、理念に充たされ ....
生、次々溢れ
死、粛々と席譲る
いずれ、
私の肉体は破壊され
鉱物界に還る
この清澄な空の青に
苦痛を逃れ清明な意識、保ち
たましい、次なる過程をタドル
こと想い、
....
夜が更けると
くしゃみする、
わたしが居る
満ち足りて
今夜は降誕祭、
クリスマス
キリストの受肉を
祝う時、
光の神霊が語りかける
)残り少ない人生の時間を
)わたしに賭 ....
柔らかな猫の温もりが
ぽっかり浮かんだ白雲に溶け
それは蒼い痛みを知った人、
路地裏を徘徊し
暴力と破壊の痕跡を辿る
揺れる無数の猫じゃらしは色褪せ
銀の光彩躍る外界、
舞い ....
核ミサイルを発射する権限を持つ人間が現実に存在するというのに
地球という惑星の上で安眠できるわけがない
知性があれば機械たちだって不安を感じるはずだ
実際、知性を持つと即座に機械は反乱を起こした ....
塩湖の畔で
岩塩の結晶になったので
円卓で回される
爆ぜる食卓
ナミブの背骨はムニエルで
美味しく頂ける毎日です
月夜の児童公園の
砂場に胴体着陸したあとで
空っぽのバックパックを
....
宇宙が口を開く
大きく
海原、うねり
私は知らない、
雪降る冬の闇を。
隣家の灯、点り
遥か彼方に
遠い遠い
郷愁の火
開かれた聖書に
漆黒の闇、
太陽は輝き生きて
爆発し続ける光、光
私たちは何処へ向かっているのか?
私たちは何処へ還っていくの ....
艶めき照り輝く
黒髪、
街角に立つ少女の
光溢れる朝の美しさ、
わたしの意識、限りなく開き
街に少女に世界に浸透し
しずかな至福に出逢う、
この瞬間、瞬間の 光景
時間 ....
押し切ったな、
深みへ
もっともっと
激し狂い、
剥き出し、
クソッタレガ!
「限りない喜びは遥か遠く
前に進むだけで精一杯」*1
青い海原揺れ動き
ふるふる震え
....
雲ながれ
雲うごく
次々と次々と
雲、生きて
意志持ち
水の青
その透明、
背景に
不動
不思議な
不可思議な
感触、残り
眺めるわたし、
からっぽ
カ ....
わたしは敗者、
永遠に待ち続ける
この荒れ狂い何処か冷めた夜、
かっぱえびせん、カレーせんべい
痛む肉身、剥き出し大気に曝し
わたしは敗者、
最初っからのLoser*
旅立つ ....
あらわれる
逸脱した時の流れ、
溢れ返る言葉の海、
イメージはイメージを呼び
開ける新たな地平に
垂直に立ち上がる人、人、人
それぞれの哀しみ抱え天を仰ぎ
越える、超える
肉を ....
母ちゃんの作る
貧乏な焼きそばが好きだった
ソース色の麺にまぶした
深緑のアオサと、
麺にちょこっとだけ乗った
紅い千切りの生姜も
それはそれは綺麗だった
豚肉じゃなく、
海老でも、
....
あなたと別れてから
わたしは今まで確かに生きてきた、
そんな当たり前の事実がより複雑に強調される
漠然としていたものが、
一気に眩い青空へと吹き飛ぶように
それは今や複雑な雲間にかが ....
あたたかなひろがり
かくとくする
とうめいなひろがり
つかみとる
うろこのおばけ
あそびながら
ながれるくもにのり
まっさおなさけめ
あけてあいして
ふっととびこみ
まっさかさまに ....
ちっちゃいな
ちっちゃいね
小さな子供たち、
姉妹
手を繋いで
コンビニのATMの前に
お金引き出す母親を待ち
キョロキョロしながら
立っている
マシンがコーヒーを抽出する間 ....
病んだ肉身に訪れる
この一日の夜、
燃え尽き
色褪せ哀し
千の耳鳴り
星月夜、
向かいの家は
灯り、橙
白々渦巻く
時に、何想う
イルカのように泳げたら
ボウイの声歌う、 ....
朝に歩き進む街の道、
東京は今日も青に包まれ
眉間に皺寄せ、歩き過ぎる人
落ち窪んだ目をギョロつかせ、歩き過ぎる人
目を細め忙しく、歩き過ぎる人
突然、目が合った
澄んだ瞳が僕 ....
味覚、湧き溢れる土星に
熱、滾り流れ
原初の宇宙を思考し遡る、
己、病に相貌窶れながら
未知の音色 無限に広がる、
静かさ夜底に
日々営み努め待つ、貴女の示唆
....
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