すべてのおすすめ
自分が
何者かを
頑張って探し続けて
自分はいつか
素晴らしくなりたいと
大言壮語をはき
そうやって
苦しみもがいて
また今日も
あの女優さんで
マスターベーションをす ....
天罰がくだった
僕があまりにも素行が悪いからだ
大手術を経て
死に目にあって僕は心を入れ替えた
ありがとう神様
僕はさらに愚かに生きてゆきます
○「気づいた愛」
この年になって古女房への愛を新たに感じた
たった二週間のワイフの入院だったが
新たに愛を感じた
やっぱり独居老人は寂しい
知り合いの奥さんが1ヶ月ぐらいがん治療で入院してい ....
〈寒柝の夜を纏へる親チカしさよ 涙次〉
彼は離れ星
一人カレーを食べてゐる
石化した思ひ出が
彼の心に居坐る
I come and stand at every door...
死んだ少女 ....
ネズミ、
ひとつに特定できない冬の死、
風のつよい日に、灰色の体毛さえ靡かせず、
そのままで凍(しば)れきった、
ひとつのからだ、
まるで縁石の上に乗りあげて、
横転してしまったちいさなバ ....
ライドンと云ふその靑年が
ロットンに生まれ變はる為に
燃えるやうな赤毛を
緑色に染めた
燃えてしまつてはいけない
全く新しいアイディアが
彼の脳には詰まつてゐた
情熱を誤魔化し
怠惰を ....
レンガが降ってくる
##### 線路
十字ボタンで突き刺したんだよ
夕闇の水田のなかを、幽霊たちがとぼとぼと歩いていく。
どんな経緯だつたか忘れたが
H.院長は僕に
「ロリコンは髙尚な趣味だよ」
と云つた事がある
醫者の癖に煙草は喫ふ
不用意な言葉も口走る
瘦身の彼
穏やかに語る面を打ち出し
何とか患者の ....
隙間から光のこぼれる
カーテンは閉めたまま
布団の中
隣の温かい曲線をなぞり
指や足を絡め
パズルのピースを探り合い
ピッタリ嵌めて
繰り返し
もう少し
繰り返し
あともう少し
....
夜毎共に花火を打ち上げても
君には何も残らなった
陽の照る最中に降り注ぐ雨
純白の光に崩折れてしまえば
眼前を直進スル白骨の隊列
死の影を引き摺りながら
いつも不思議と明るかった君、
....
○「満員電車」
満員電車は
人間を人間として運んでいない
人間の物化である
年齢も性別も障害も一切関係なくただ詰め込んでいる
いや物以下の扱いだ
壊れやすい物や冷蔵が必要な物などを運ぶ場合 ....
風フウは生まれこそ悲慘だつたが
拾はれて來て篤育を受けた
をぢさんトクイクつてにやんだ?
これは俺の造語なのさ
お前みたいに圖々しくなる迄
大事に育てるつて事だ
あ、そんな云ひ草
額面通 ....
あなたが天にましますかどうかに興味はない
あなたが起こす地上の奇跡も期待しない
あなたが開いている天上の門もどうでもいい
ただあなたと呼ばれるもの
あなたを呼ばう人の声の
ただくちびるの動き ....
〈闇汁や數寄者小判を忍ばせる 涙次〉
冬の笑まひは仄暗い
燈しは細くていゝ
大體、それで通る季節だ
ねつとり文學論する夜更けでも
一年の疲れは隠せず
手早く帰りの支度をする
そんな輩ヤカ ....
官能愛の慟哭より
いと高き愛の音 、
しゃらら しゃららら
鳴る言の葉の
荒ぶるなり
肉の死して
続く宇宙の鼓動
肉を貫き
流れる河が 在る
愛ってなに…
恋愛。
慈愛。
無償の愛。
自己犠牲?
愛は己を捨てる事?
愛は我が身や心を蝕む。
それでも愛したい。
愛に埋もれたがる。
愛より深 ....
冷たい骸ムクロのやうになつた
女の子の形をした物を
掻き抱き、僕は
泣いた
嗚呼、東京の水に溺れさうになつたら
帰つておいでよ
大埼玉に
坂戸發、徒歩で約2時間
東秩父村に至る
思ひ ....
予定になかった支出
出血大サービス
足りない分はキャッシング
賑やかな時間はあっという間
その後の静けさに
血に染まった数字が付き纏い
なんだか寒気がする
赤赤赤赤赤赤赤
赤▲27 ....
世界はゆめ
みてる
木々の上で
鳥が鳴いている
その光景を見ている
鐘の音が
どこかで聞こえる
耳を澄ます。
日々、
の
暗闇のなか、一日がはじまる どこか
に行こうと、 ....
○「指紋」
指紋は同じものは二つとないという
そして一生変わらないという
ほんとうだろうか?
ほんとうだとすれば
指紋は神がつけた識別番号だろうか
僕たち人間が生きている間の行動は
この ....
一時の 安らぎの座椅子にて
瞑目する意識の視界の奥処から、
声がする
鈴打つ声々
脳髄に意識に響く
思考イキモノ 、
静かに波打ちうねり
銀の粒子無数に躍り
律動の言葉の声 ....
3ベルがなり終えた頃にはすでに消えた人
他者の拒絶は最初からはやすぎる人たちが
ペロリと平らげたとんかつ和光ロースカツ
犬に喰わせる食い物じゃないのに(社長は泣く よ
成り金はこ ....
かぼちや、エリンギ、玉葱、ピーマン
ふつふつと煮えてゐるのを
マヨネーズで食する
質素な每日の食ひ物
その偉大さは
嚙んで、嚙んで、嚙んで
分かると云ふもの
ご飯のお供には
胡麻入りの ....
水道水が冷たくなつてくると
僕の年齡が警告する
躰冷やすなよ
明日また生きてもいゝかい?
一日每の黄泉還り
だから水は大事
大事大事に飲むべし
蘇生には「魔法の水」が必要なのだ
聖水プ ....
松本さんは重度の統合失調症で
時々大声で叫ぶ
その後にぼくとハグをして泣く
ぼくは背中を撫で、ポンポンポンと軽く叩く
ストレスで叫んでしまうと言う
お酒がないのでぶどうジュースで乾杯もす ....
なぜ悪いなぜ悪い
ステレオステレオ
この世はこの世は
地獄地獄地獄地獄
茶々茶々茶々茶々
嗚呼残念嗚呼残念
バキバキバキバキ
打ち砕く打ち砕く
ズキュンズキュン
リバティリバティ
....
コミュニティーと云ふ有り処ドに
爆彈を仕掛ける
惡魔は天晴れな
個人主義者なのだ
もしも彼が少しでも眠ければ
彼は眠るだらう
頭が晴れぬ時は特に
頭が晴れない儘
生きてゐる人がどんな ....
○「言葉を失う」
ほんとうに感動したときには
言葉を失う
ほんとうに苦しいときには
言葉を失う
ほんとうに寂しいときには
言葉を失う
僕みたいな中途半端なやつが
独り言を撒き散らしてい ....
羊齒生ひ茂る湧水地
‐清澄な水の中
野生の山葵も生えてゐた
どんな味がするのか?
僕は大事にそれを折り取つた
だが、夢では
夢では味までは分からない
僕は何となく夢の中で夢想した
野趣 ....
安吾の愉悦は
自分の頭で考へる
と云ふ事に盡きる
知の巨人は
逆説に次ぐ逆説で
きみに迫るだらう
神話を覆し
偉人を落魄させ
突き進む安吾は
何処か一休禅師の
狂態に似る
頭の螺 ....
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