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突き入って来る
巨大な力動の
異様 渦を巻き始め
ぼんやりと薄明、
うっすらうねり流れて
静か萎れ消えゆき
漆黒の闇に在りて
苦肉の病みに犯され
尚も透明に冷たく
覚醒の ....
神の恍惚?
いやただの妄想
そんなことを
気付けるのは
なかなか難しいもんだね
だって僕ら
何か頭おかしくても
分からないじゃん
ああ、頭おかしかったのか
そんな話だね
でももうほ ....
冷え冷えと蒼い青い冬、すぐ澄んで
晴れ渡り続ける東京、何かさみしい
夜の、煌びやかなイルミネーション
キレイだけれども、中身はカラッポ
あゝもうただ突き抜けよう
あゝもうただ還ってい ....
やすらかな君の寝息をそっと聴き
独り静かにグラスを傾むける
まどろむ君に{ルビ詩=うた}歌い
もう一杯とキッチンに氷を求め
明日の天気を占った
酔い夢を…
否! 良い夢を
....
{ルビ昨夜=ゆうべ}観た夢の中で
ぼくは麒麟になっていた
千里の空を駆けて
鳳凰となったきみを求め
何処までも 何処までも 空を駆けてゆく
遠い空の彼方
彼らは今も胸の中に生きている
....
だから
とした
ことが
だから
だった
なんの
意味もない
だから
なんの意味もない
わけ
いい加減に
くだらない
なんもねーて
木立の彼方に
青一色のベルが鳴り響き、
細やかな層を辿り指先かざし
吹き渡る風に澄み渡り生く私を
包み込む青一色の幸せ天地の配慮と。
薄氷の上を
危うくも繊細な
ステップ踏み進む
いつ崩れ瓦解しても
後悔だけはしないように
慎重に大胆に歩み行き進む
この社会は獰猛な場所
人と人が競い差別し殺し合い
狭い半径に官能 ....
看護師っすわん
看護師っすわん
看護師っすわん
悲しいっすわん
10円くださいっすわん
10円くださいっすわん
10円くださいっすわん
電話するんでっすわん
チョコレート怒!
....
素敵な横槍と思われるものが
若さゆえに素敵な、がはぶられる
それに対して演技してやるのだ
あなたは要らない、と
だが実はそんなふりをしているだけで
内心可愛いもんだ
地獄に落としたる、 ....
頭蓋骨から足の先まで写してきた
あぁ… 美しいモノクローム
{ルビ自惚=うぬぼれ}れて
躰の骨を丁寧にたどり
骨格標本になりたくなった
子供の頃 何にでも興味津々な
そんな人間を演じていた
そうすれば
博士枠に入れると思っていた
友達ができるのじゃないかと 期待していた
真似ることは学ぶこと 格言に勇気を ....
俺「向日葵がうな垂れるほどの猛暑の中、
ヤッケを着ての作業、
水、泥水、土のけむり、構内のホコリ、そして自らの汗、
そしてときには鉄骨、
そんな、
荒々しい太陽にまみれた ....
昨夜
オマエから電話があり
今週末にまた骨を拾うことになった
オマエの父さんは理性と優しさをそなえ
オレを何時も歓迎してくれた
二十歳の真夏日にビールをしこたま飲みながら
ぼくの屁 ....
冷やりとした洞窟をたどり
やがてアダージョが聴こえて来た
底に広がる幾万の骨が静かに共鳴しながら
ぼくを迎え入れてくれる
あぁ… 何と美しい光景か!
苦肉を溶かし、
ガラス戸開け
空に星の瞬き
向かい家の燈
救いにして謎。
空無無人、
森影親しく
魂を逸脱して
森の深奥に澄み
現に在りて果たせぬ
果たし切れぬ残部抱え
色付き始める若芽の輝き
開き染める花々乙女眩しく
*
空無絶対、
森 ....
肉が食べたあ~~~~い
んならよ、心の罪おかしてんじゃん
なんの為に?え、なんか
妄想の世界で罪を犯すのが楽しいんじゃないの?
日本は嘘臭い、僕ら何信じ込まされてるか分からない
もし ....
〇← これは〇か?いや、〇に見えるだけか?
俺からしたら〇に見えるだけか?
いや、〇ではないのかもしれん。大昔の人にこれは何かと聞いたら〇というだろうか?
いや、〇がここに存在していると思う俺は ....
陽の光の、
裸木の枝々を滑り銀の色
裸木の枝々の、
微かに震え揺れ揺れ
銀の輝き透明に
この冷える冷える冬晴れに
銀の輝き透明の
光はいつしか
間断なく降り続け
街を静かに洗 ....
プリンタが壊れちまって
あの好きなアニメも印刷できなくなっちまった
この敗者の文化も最近は良さげにすらなってるね
だってそれは科学的とも宗教的ともつかないのさ
誰かがいう、あんたはどういうとこ ....
紅色の月は重く{ルビ唸=うな}り
不穏な気配を空に満たしていた
逃げようとしても足どりは重く
赤銅色の光に照らされて
背中の地図が焼かれてゆく
公園のブランコが揺れている
誰もいな ....
素っ頓狂な音で目覚めた
冬の朝、
意識の視界に映る
弓形の細い木橋の伸びる向こうは純白
ベランダに出れば、
零度の万華鏡に
太陽の光熱 入射して居る。
ひたすらに
意識の大洋を泳ぐ意志、
時を穿ち佇み
名を言語を
超脱した
何かを
観る
花々の野辺に揺蕩い
魂の霊性を謳歌して
閑か野辺に降り注ぎ
異邦の地にて ....
{引用= object. }
人の手
に依る。
風雨の蒼に堆積した
埃を払う
木肌
に触れる
涼しげな冬
の絵に
雪が降っている
窓の外には
いつもの
静かな朝
....
暗く深いトンネルを抜けると
其処は石化した暗い時計の森だった
文字盤の針はみな狂っていて
ぼくの足音だけがサクリ サクリ…と空に消えていく
遠くから
ギリッ ギリッ… とネジを締める ....
不条理錯綜しながら
生き抜き息継ぎ、
やはり其処に条理
在るらしと、
今の私は想う。
大樹の明るむ根元
脈打ち地から隆起し
幾筋も走る意志の輪郭、
光を追い求め光に望まれ
高みへ高みへ伸びる幹を
支える根元の活動する力、
太々と地より浮き立ち在り
支柱の創造する力 ....
月の昇らぬ砂浜に
{ルビ唐紅=からくれない}の空眺め
忘れた歌を想い出す
衣を染めた{ルビ白鳥=しらとり}は
{ルビ空=うつ}ろな波に身をまかせ
{ルビ還=かえ}る{ルビ棲家=すみか}を ....
友人から電話が入ってきた
世間話しが途切れ
Tの事になった
お前が行ってしまってからどれくらい経っただろう
記録を{ルビ創=つく}るとお前は言っていた
俺は止めろと言った
きっ ....
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