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波がそよいで
靴底に、沁みる
遠い水を{ルビ浚=さら}い
海が伝う。
{引用=あの日}
そっと {ルビ掬=すく}い
手の内にきえる
一瞬、少 ....
わたし
この世界にはこの世の中には凄腕の表現者どもがわんさか居て
彼彼女の評価されない作品がこの何十年だけでも山とあるのに、
何故ネット内の身内でちちくりあってるのかがわからなかった。
今にし ....
光が奏でる
響きの旋律、
雪面に続く
野兎の足跡、
延々と輪舞し跳躍し
今日、隣のおばさんは
今の若者が結婚したがらないこと
嘆いていた
怒涛の波 押し寄せる
その前触れ ....
突き抜ける、
独りの個の限定された
知覚を感情を世界観を
声 響き渡る、声 突破する
混沌とした音響のなか
人間社会というザワメキをウナリを
私という存在に真っ直ぐ突き刺さる
貴 ....
ピーマン ナス トマト
カラフルでピカピカ
夏の野菜
元気印
ピーマンとトマトは大丈夫
でも
ナスは大嫌い
それがなんと
なんと なんと
ナスをたべれるようになりました
....
円を描き循環しながら
増幅し強度増していく
ヒビキ、
思考と感情の交錯と分離
繰り返し互い支え合い
一つの聖なる確信の次元へ至る、
ヒビキの放ち刻印する
光の故郷、
覚醒する意 ....
漆黒の円に
閉ざされていた街が
内側から
破裂する時、
光を眼差す魂
戦いを放棄し
己の行為を愛する、
ひたすら
夕方 お散歩にでた
屋根をみた
すべりそうな屋根
安心の平らな屋根
凸凹な屋根
屋根から屋根へ
お散歩 お散歩
夕方の屋根は
どれもみんな
さみしさがのっかってた
....
誰にも故郷があって
それが心の拠り所と呼べるものでなくても
またその地を踏んでみれば 何か思うものがあって
私はなぜだか 駅に降りたら涙が込み上げてきた
帰ってこれたことが ....
気がついてみると、あの頃にようには心や脳
が動かなくなったのか、とかなんとか。そん
なことはないはずで、身体と心のあちこちが
ゆるんで、ちょっとやそっとしたことなんか
で胸が高鳴り、涙を流して ....
雨曇切れて覗く青
前行く女のまぁるい尻
優しい柔らかな進化の残り香
残された時はもうそんなに
長くはないよと風の精霊
私という魂を吹き抜ける
土に埋もれた狂人の顔
その赤裸々な闇の独 ....
仏壇のロウソクに火をともし、それから線香をあげて、
いつも手を合わせて、そのように月にいちどは戻ってくる、
いもうとが、父の日に花束と缶ビール1ダース分をプレゼントしている、
天気の ....
溢れてくる
無数の円、
次々と次々と
その内の一つ、
次第に大きく巨大に
純白に侵され満たされ
接触する、
何かに
ナニカに
風景破壊し瞬間の光景、
閃き開示し
....
ふと訪れる
静かさに
ひたりながら
透明な呪いの声
深く深く沈み入る
時間の流れ、止まり
閃く瞬間の、広がり
沈黙の世代の息子にて
夢見がちな覚醒意識で
自らの思考発声出来る ....
深い森の沈黙、
わたしのララバイ
見えないものが
見えるものを
支え創って居る
その感覚、浮き立ち
漆黒の対角線 交差し
すべての形態 否定し
ただ生き延びた黄色い ....
ふんぞりかえっても
かりもの
つぶでできたわたし
つながることで
ここにある
+++
わからないけど
わからないことが
あるんだろうな
ってわかっている
けんきょてそういう ....
金色に輝く
イヤリング
ささやくは
誦文であり
引きちぎられた
物質はなく
理解できない
からと
ないものねだりするより
理解している素晴らしさを
あらためて再確認している
....
物質と非物質の間で
艶めく貴女は、
到来した明澄な夜
より深い層、
表面に輝き浮き出させ
色と形、その調和統一
互い呼応し支え合い溶かして
色は形と成り形は色と成り
そうして、
....
抜けた白髪が
人差し指に
引っ掛かり
もつれる時、
森は唸りをあげ
不安定な心を抉る、
汗ばむ手のひら
崩れる砕氷
青い天空は熱風吹き込み
その豊かな乳房を揺 ....
幸せという字は辛いという字の上に一本足して、蓋をしている
辛さに蓋をして幸せになるぐらいなら
辛いままの方が正直じゃね?
おれの息子はそう言って戦争に行く
2年間
中央の大学で学位を ....
とりあえず、リビングに降りた。犬が窓の外を見つめていた。
なんとなく、冷蔵庫を開けた。私の好きな食べ物があった。手を伸ばし掴んだ瞬間、つまらないものに思えた。元に戻した。冷蔵庫を閉めた。なんとな ....
ゆうぐれ、ぼくの家のすぐ目の前にある小さな公園、だいぶ涼しくなってきた風、古いブランコがほんのすこしだけ揺れている。その座板のうえに置かれている、子供用のリコーダーには、しかし老いの枯れ葉が何まいも詰 ....
わすれもの
わすれたままに
しておく呪文
ときどき きれて
おもいだす
エアコンの効き過ぎたホールの
化粧の芳香と二の腕にむせながら
逃れた駐車場の隅に
....
漆黒の闇に
浮かび上がる
白い顔、
透き通る眼差しで
宙を見据え
同時に、
内面へ沈み込む
異様な威容
深く深く光の残響の許、
その輪郭 保たれ
魂の現 表し語り
表 ....
波打つ光の残響、
雪原遠く聳える雪峰、
憧憬は誘い予感は流出する
見えるもの見えないもの
重なり合い遠く近く
未知に臨む魂に
深い森の一処
音叉の共鳴、
伝導する
それは透明な
時を飛び交う蜜蜂たち
霊性が導く通路に従い
花から花へ
雄しべから雌しべへ
ひたすら蜜を吸い受粉させ
循環させるこの世界を
道端の花園、小宇宙
わたし 目醒めた意 ....
霞んだ滲んだ奥底から
仄かに姿を現すもの
深い 深い
海の底にいるように
無音のうねり
無音の瞬間
生と死の狭間に立たされて
未だ肉の生命は躍り
....
トーキョー あるいは地獄
不協和音の連弾
太陽の上昇
騒ぎあかした疲労の夜明け、
異邦の声の感触 未だ濃密に
朝に眠り夕に目覚めたあの頃、
地獄突き抜け
何処までだって自分は走れると ....
力動、漆黒に碧く
ぽつんとひとり、
取り残され
「これからオレの半径五メートル以内に近づくな!」
いつもの坂道上る登校途中、
手を繋いでいた五歳年上の兄
突然、手を切り離し私に言 ....
曇天、厚い雲が切れ
ひろがるひろがる
光の青、
降り続いた雨の
雨滴 葉群れに輝き、
もんわり街を覆う熱に
滴り落ち蒸発し
この世、今
光の青に包まれ
地から空へ 光
クレシェ ....
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