すべてのおすすめ
神秘に貫かれ
漆黒の夜が来る
ただ唯物の
儚い世を散らし
永遠が口を開く

ちりちりと吹く風
脳髄を縁取る陰影

意識清明に保たれ
夢は胎動する
静かに
いつしかの
岸辺を目 ....
十四の時にはじめて詩を書いた
校庭の桜がこわくて仕方なかったから

衝動買いの寝袋はけっきょく
使わないまま

今でも行けない場所がある
ぼくはいまだに同級生がこわい
世界の終わりに立ち会えるか
立ち会わずとも
その前に
自分の世界が先に終わるだろうね

誰でも思いつくし
考えつく事で

世界が存在してる
みたいだ
「 
  そうして
  真面目になった赤鬼のお話しは
  危なげもなく
  誰もついていけなくなったとさ
  
  おしまい
                 」
子供の頃からずっと写真に撮られたくなかった
自分の顔や姿

卒業アルバムの集合写真には
集合から外れて丸枠の中に写っていた
まるで空中浮揚してるみたいに

三十代半ばに結婚を焦った私は自 ....
あめいろの
時が過ぎ行く
この夕べ
わたしの孤独は宙に溶け
一閃する光の海
瑪瑙の渦は天を駆け
静かさだけが降って来る
気の遠くなるよなこの時に
静かさだけが降って来る



 ....
若い頃はよくおんなに一目惚れした
俺はとびきりのいい女より
少しかたむいてるくらいのおんなの方が好きだ

大柄より小柄が好きで
要約すると
母親ににているおんなが好きだ

顔や姿ではな ....
私は今年六十六歳。
押しも押されぬ前期高齢者。
ワクチン接種券届いた
五月下旬ごろから予約開始と明記されてた

五月になって予約始まる日に居住してる市の役所に電話して尋ねたら
コロナ予約セ ....
マルメロになる
かなしいので
月を見上げている
おんなじことだ
そのおんなじなのが
月面の星条旗みたいだ

億年に噛みつかれた孤独
おぇ
今しがた今は今に至り
雲丹の毒針と
あい ....
{引用=蛾の鱗粉と
きのこの胞子がまざります
そういうのが
たぶん銀河系です

蘇生する魂魄ひとくさり
ついえて
ひゃあらりり
虫。星

待遠しい秋をあさっての射程に
なつは
 ....
売れない絵描きは
売れない絵ばかり描いてしまう

売れない女優は
客の入らない舞台でばかり演技している

ペットショップで売れ残った犬や猫は
ダンピングされても売れなかった

ペット ....
ねえ
ねえ
ところで
エピクロスの残存する幾らかの断片を
読むことぐらいしか
もう
したくはない

(やけになまっちょろい物言いダナ)

小洒落た珈琲屋でひとり
超閲覧注意画像を ....
誰かがシャワーを浴びている
雨はすっかり止んでいた
林檎を囓る少女が独り

光は妙に屈曲して
迸る水を艶かしく
向こうの鏡に映していた

今夜は早々と眠りに落ちる
明日はきっと晴れる ....
オレの名前は無色という
ちょっと変わった
名前だ

みんなオレの事を
わかっているようで

ぜんぜんわかっていない

例えば
プラスチックやペットボトルのごみ出しに

無色透明 ....
やさしさの欠片

寂しさの砂粒

埃みたいに舞っている虚しさ

悲しみや哀しみは
雨粒

海の匂い
塩を含む砂浜

水平線に浮かぶ漁船
水平線に沈む夕日

山頂に昇る朝日 ....
あゝもう一歩を押し進めよと
心の声が波紋を広げ
此処に在ることのまた不思議
火炎噴き上げ迫り来る

冷たい岩に乗る足の
感覚だけに
集中し
広がる意識に楔打ち込む

今望郷の念、込 ....
ふうわり
綿毛となって
とんでゆけ

忘れの国へ
とんでゆけ

そうだよ
地の底だって
じつは天井

(かなしいね
かなしいよ)

さあ
思いの儘に
とんでゆけ
 ....
疲れたから
今日は洗濯物が乾きそうにない

疲れたから
今日はコンビニをスルーした

疲れたから
歩道橋の階段は昇らない

疲れたから
今夜は性欲わかない

疲れたから
天使 ....
詩人たちが眠る森で
私は目覚めた
魔女たちが夜空をとびかい、
光る無数の妖精たちは、
夜つゆを飲んで歓びはしゃぐ
草木の葉を揺らし、
紅いキノコのまわりを
皆で踊り囲んで! 
よいか、 ....
僕のぽけっとの紙片には
最新のもっとも無駄な解答が記されている

人生に必要なものの殆どが木箱にしまわれて
博物館の収蔵庫の奥深くにおさめられているとしたら

菫や蓬の花のように路傍にさり ....
 夜の列車に乗り込んでいた。
 窓に流れる暗い街の顔。

 車窓に投射された、古い白黒映画を少年は見ていた。

 雨に侍と農民たちはぬかるみ、矢と刀を腕に、煙と脚に混じりあう。馬は眼を剥 ....
かくれんぼでもないのに
おしいれに入る

大人になった僕だって
泣きたい日はあるから
おしいれに入る

布団の柔らかい重み
心地よい苦しさ

そのうち僕は
安心して眠ってしまう
 ....
なにかを
忘れている
ようなこの夜に
なにかが
湧いて来る
ようなこの夜に
向かいの家の台所の
橙色のランプが点いて
それが仄かに懐かしい
光跡を辺りに散らしている

なにかを
 ....
わたしの苦しみは
わたしの苦しみ
あなたには体験できない

あなたの苦しみは
あなたの苦しみ
わたしには体験できない

この世界の美しさは
この世界という美しさ
わたし達は体験でき ....
鏡を覗いたら顔が写った
誰かと思ったら自分だった

鏡を嫌ってたから
滅多に覗かない私は
よく自分の顔を忘れてしまう

だけど
他人の目の鏡には私の間抜けな顔が写って
しまうのだ
 ....
カップ麺とパンと珈琲のわたしの荒い解像度
アルコールと肉とスナック菓子の同僚のサイフと体を思う
半年前に店員のおじさんは割引の始まりを教えてくれた
甲高い声で客と掛け合ったパートのおばさ ....
かなしみの
青が降る
透明、
ただ透明に
なっていく
己の体
幾億もの幾兆もの者達が通った道
途、未知、溢れ
枯れ果て、移行する
光の奥の
ふるふる震え揺れ
時の間隙縫い
開く ....
新築の家のリビングの壁を少年は金属バットで
ボコボコにした

家庭内暴力の嵐は始末が悪すぎて手に負えない
父親は少年の家庭内暴力を見ないふりをした
逃げたのだ
母親は直接的な被害者になって ....
子供の頃
隣家の製麺工場は水車が動力源だった
製麺工場は夫婦だけで営まれていた小さな工場

水は川から引かれていた
私の産まれ育った家は貧相で粗末な藁葺屋根の家だった
家の僅かな庭の前には ....
僕が世界と繋がるために
涼やかな夜風を浴びながら
今日も一つの詩を書き留める
それは静かな吐息をついて
雨降る白壁に投映される
夢の間に間の幻灯機
巨大な毒蜘蛛を追いやって
雨滴を溢す紫 ....
田中宏輔さんの自由詩おすすめリスト(4662)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
岸辺- ひだかた ...自由詩7*21-5-31
校庭- 道草次郎自由詩421-5-31
世界の終わり- こたきひ ...自由詩321-5-31
新・日本昔話_真面目になった赤鬼(ラスト)- 足立らど ...自由詩5*21-5-30
写真嫌いの- こたきひ ...自由詩421-5-30
この夕べ- ひだかた ...自由詩821-5-29
嫉妬- こたきひ ...自由詩321-5-29
私は- こたきひ ...自由詩221-5-29
今宵の月はいずこに架かる- 道草次郎自由詩221-5-28
COSMOS- 道草次郎自由詩221-5-28
売れないものは- こたきひ ...自由詩221-5-28
橋向こうの播種- 道草次郎自由詩321-5-27
雨上がりの密室- ひだかた ...自由詩421-5-27
無色の嘆き- st自由詩521-5-27
やさしさの欠片- こたきひ ...自由詩321-5-27
掴む- ひだかた ...自由詩421-5-26
綿毛となって- 道草次郎自由詩721-5-26
疲れた- こたきひ ...自由詩421-5-26
残骸とひこばえ- atsuchan69自由詩8*21-5-25
ゆっくりと解凍する日々のうた- 梅昆布茶自由詩1321-5-25
少年- 津煙保存自由詩2*21-5-25
おしいれ- TwoRivers自由詩9*21-5-24
ランプ- ひだかた ...自由詩621-5-24
分かっていること- ひだかた ...自由詩4*21-5-23
愚か者に喝采を- こたきひ ...自由詩521-5-23
LIFE- 津煙保存自由詩5*21-5-23
ハレル(再録)- ひだかた ...自由詩721-5-22
汚物の堆積- こたきひ ...自由詩221-5-22
からからと回る風車- こたきひ ...自由詩521-5-22
一つの詩を- ひだかた ...自由詩12*21-5-20

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