すべてのおすすめ
人生を捻じ曲げる、
まっすぐに終わりへとむかう
ひどく短絡的な直線を
乱暴にぐいっ、と曲げる
きっと皆は、この僕が
まっすぐ進むと思っていただろうな
でも突然、進路を捻じ曲げたから
....
鉛色の暗い雲の下
群青の波間に雪が降りしきる
船の舳先に立ちすくみ
雪が痩せた肩に降り積もる
寒さのためか
失われた者への手向けか
透明になってしまった愛のためか
青い涙がほ ....
こたつに眠るねこを
羨みながら 外に出る
今日もあなたのいる場所へ向かう
小雨が 雪に
ここは山だから
どんどん降ってきた
強い風に消えそうな灯しびを
手でふさぐ
あわてて落ち ....
君が去って行った方角から
雪の匂いがする
さようならと引き換えに
雪雲を連れて来る
笑い合った日の空気は
すっかり消えてしまった
どんなに懐かしんでも
現実に戻ることはない
儚い夢のよ ....
血塗れの肉を食み我欲を振り絞りて
この剥き出しの白き骨格の響き 、
生存と絶滅の狭間に生かされ
漲り溢れる力の滾々と沸き
昇り続け挫折し尚も更に
内なる普き光の大洋
光を纏う愛の
う ....
時空の軸に身をゆだねて生きていると軽く見えてくるのは令和の大国の片割れの雄の中共のいいとこ取りの宇宙の舵取りで必要な羅針盤の、コマの技術では過去の中国製では意味ないから日本は独自のコマを大切に
....
夢は、どんなに甘くしても
虫歯になる心配のない
お菓子のようなもの
思い切り、
甘やかしてあげて
いつもいつも、
苦い苦い薬ばかり
飲まされている
心の味覚を
神様が
DV ....
ロマン人は、馴れ合いを嫌う。
簡単に許されることを、嫌う。
マロン人は、馴れ合いを好む。
簡単に許されることを、好む。
そんな両者にとって対立を深める時代が、やってきた。
えーがな狂の時代だ ....
笑いながら
泣きながら
ゆったりと話した時間
互いの未来図を広げ
幸せになることを誓った
世の中に切れ目はなく
絶え間なく変化する
グラデーション
僕が生きてる限りは
一日の中でも変化する
グラデーション
世の中の色と僕の色
馴染む時馴染まない時
重なり混ざり合う色 ....
この私であることの孤独
毅然と脈打ち残響する
光放たれ 一刻み 、
あの赦しの輝き
金の星、
焦がれ憧れ
じわり滲み出し
瞬時にして巡り来る
懐かしき夕暮れの訪れに
努め ....
妻が来院して誕生日を祝ってくれた
二人の共通の友人である江中さんと三人で
ぼくはイチゴのショートケーキ
江中さんは確かイチゴのタルトだったと思う
妻はチョコレートケーキ
草団子とクッキー
....
自らの生存の終わりの接近を
衰弱のうちに安堵しながら
先ず微動だにせぬよう
曖昧模糊としたこのわたし 、
割れた腹筋 盛り上がる胸筋
イカの舌にカエルの尻抱え、
森林の向こうに ....
書に少し重ねて
僕の筆跡とは異なる
朱色の字が書かれる
僕の黒の否定
朱形の強要
求められるのは
誰が書いても同じ字
僕の書は大出血していた
片方の蹄鉄を無くして
雪質の異なる地を疾る
御者の視界を曇らす
涙は凍りついてしまった
何処へ向かうと問う声は
風切り音に消されて宙に舞い
遠くの街の相棒よ
同じ暗い空を見て ....
愛の欠片が粉になり
冷たい風に飛ばされ
寒空に消えてゆく
残ったものはセピア色の影となり
再び戻ることはない
{ルビ掠=かす}れたフィルムがカラカラ回り
観客はぼく独りだけだった
楽 ....
{ルビ繭玉=まゆだま}の中で柔らかな{ルビ生命=いのち}を見付けたよ
これでぼくは生きられる
北風の吹く枯れた野原も
雪の降る山でも大事に育ててゆこう
息を吹きかけるとホンワリ光り
手のひら ....
仕事を教えてやるよと
レトロな喫茶店に連れていかれた
ノートパソコンより新聞が似合い
年上の人ばかりがいた
テーブルに置かれた
丸い占いのマシンに百円玉を入れると
丸まったおみくじみた ....
内に鐘打つ渇望の
解き放たれ
声を発した途端、
子の生まれ
袖をまくれば
ぐんぐん育ち
来てはまた逝きまた来ては
点を辿る以前にもう円周を想い
後に残すお部屋にぶち撒けられた ....
平凡に生きていると暇なシロガネーゼのマダムも外国語を習得したり多忙極める研究者はますます専門分野に分け入ってしまう。詩をメタで極める方々は見ていると逆転する。忙しいときこそ全領域を深めている。
....
暗闇の中、心を塞ぎ、助けを求めていたおにいちゃん
欲に溺れ恋に迷い、それでも我慢し、じっと耐え堪えていたおにいちゃん
愛を求め、憎しみを深め、僕を自らの吐口として選んだおにいちゃん
夢を見て、気 ....
耳に脈動の唸り絶えず切迫し波打ち
心音血流絶えず響く 変わらぬ苦悶の夜に
東の空からオリオンの昇り三つ星輝き 、
私の現の幻聴の下 遠く近く宇宙の現
我の内底から絶えず突き上げ
....
愛と{ルビ細=ささ}やかな経済力があれば
やって行けると思っていた
疲れたぼくは入院することになり
毎日を{ルビ繭=まゆ}の中に包まれ
平穏な時を過ごしている
知り合いもたくさん出来て寂 ....
私は私
蛇は蛇
どちらも支配してはいけない
欲望の首輪をつけて引いていくような
関係性は破滅を招く凶
それぞれの厄災はいくらでもあり
各々の環境を整えるのが吉
生態系のバ ....
寄せる波 返す波 、
到来したこの朝に
陽の光の闇を照らし出し
漆黒の真っ青に染め抜かれ
光を透かし彫りにし
浮き上がり
返す波 寄せる波 、
突き上げ突き入る
うねり唸り ....
関東平野には一月現在
何か欠けてゐるものがある
僕は髙校入試の合格發表の日
初春だと云ふのに
いや春だからこそのどか雪に
足を取られた事を思ひ出す
さう、雪
雪がまだなのだ
その日僕は ....
悪夢を見る男がいて、そんなの勝手でしょとなる
悪夢を見るのは人の勝手だから、そんなの勝手でしょとなる
本当に、そうだろうか?
本当に悪夢を見るのは、その男の勝手だろうか?
男の名前は浅井龍 ....
今夜のメニューは
厚揚げの明太味噌焼き、つみれと大根煮、水菜のお浸し
ワカメご飯だった。
ぼくは何時も残してしまうが、食事管理の小枝さんは
「よく頑張ったね!」と褒めてくれる。
小枝さん ....
はらいたまえ
きよめたまえ
かむながらまもりたまえ
さきわえたまえ
こうするしか為す術がなく
こうすることはできる
垂れる頭は重く
祈れば祈るほど
涙が込み上げる
復元で ....
巨大な扉が開かれる
自らの内に作動スル
私性を超えた普きもの
脳髄の筋立つ動き蠢きに
自らを意志する思考と云う
ひとつの現 宇宙過程 、
自由闊達に走る、走る
☆
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