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柔らかな機械
拘束されない想像力
サイバネティクスの夢は
四肢をもがれたバッタのように
プレイリストのなかに埋め込まれるのだろう
残酷な朝は天体を廻し
透明な朝をスルーしてゆ ....
音楽、
それは自由な魂の響き
広がりゆく光の木霊
すべては変わっていく
気付くとあなたはもう此処にいない
闇を抱えたまま宇宙へと還り
未完成のまま波に呑まれ
内底から
寄せる宇 ....
深く、
深く息を継ぐ朝
眼前を歩き過ぎる人々の
一人、一人の輪郭が
鮮やかに浮き上がる
健やかな人、病んだ人
若い人、老いた人
すべての人を
内から包む光と闇
朝はそれらを浮き彫 ....
窓を開け
夏のうねる熱気を
浴びる
病んだ肉体が求める外気を
やがて闇に沈む
魂は果てしなく
内界を探る
沸き上がる感情と意志
直観に導かれ
戦う必要はない
ただ光に眼を向 ....
前代未聞の
異様な手製武器による
前首相襲撃事件であらわになった
怨念と闇におおわれた
悪魔がかっ歩する世界
固定票や組織票のように
比較的安定した
安定票という
悪魔 ....
小さな手、
小さな手を差し出して
二人、手を繋ぎ行く川沿いの道
あれはとても乾いた夏の日、
おまえは水が飲みたいと言った
おれは川の水を両手のひらに掬い
おまえの口許に持っていった
....
この哀しみは誰のもの
其処で泣いてる子供が言う
目を閉じれば消えてしまう世界
街角では老婆が荷車を押す
お日様は雲ってどこにもいない
クモの巣が縁の下で揺れている
みんなどこかへ行 ....
相変わらず
当たらない天気予報だが
最近は
その証拠が残らないように
実際の天気を
すぐに反映して修正する
という
あきれた所業が
目立っているようだ
即ち
ちょっ ....
夕闇の静けさと共にやって来る
孤独が
病んだ肉体を忘れさせる
僕は学びながら
僕は体験しながら
此処に留まる
孤立ではなく孤独に沈潜し
他者に限りなく開かれて
青い水平線の向こうに ....
あの空の下からあの空の向こうまで、なだらかにせりあがりなだらかにくぼみながらどこまでも続くみどりの丘、その丘を白くつぶつぶと覆いつくすほどのあの羊たちがいっぺんに、シーツをめくりあげるように消えて ....
薄い絹糸が伸びて来る
夕べ
美しい音の調べのなか
天使たちが踊る
銀の照り返し
迫り来る闇
君のトラウマなんて
みたくない
天使たちが歌う
広がる宇宙
ひとりぼっちの砂浜
....
意識、冴え渡る朝
太陽の慈愛は深く
私と世界を隔てる壁は
瞬時にして溶解する
私たちは自然から生まれ
精神として対立した
観念は独自に表象世界を構築し
自然はナマの世界は物自体と幻と ....
明るんで
目醒めていく
柔らかな泥に横たわり
安らいで
残照の輝きを見つめている
意識の底に潜むモノが
どんなにおぞましいものだろうが
僕らは自由になる
魂が放つ直観に導かれ
豊 ....
風は吹いている
独りの個体がその風に乗せて
内底から溢れる声で歌う
私の生は貴女たちに負っていると
わたしは六畳の白壁の
小部屋に座り
その歌を聴く
世界に一人しかいない
この孤独 ....
さるすべりの紅、蝉の死骸
車列は延々と、行き交う人々
陽光は降り注ぎ、時は流れる
私という個体は
肉の苦痛を不断に携え
知覚と思考に世界を委ねる
一拍置いて目を瞑り
内底深く広が ....
太古から海は在る
太古から太陽は輝く
私は草地に立っていた
気付くと私は存在していた
遥か海を臨み、頭上で太陽は爆発し
訳もなく哀しくて涙が溢れ
太古から海は在る
太古から太陽は ....
漂いながら
青空を舞う
戯れながら
青空に呑まれる
わたしはあなたを知らない
あなたはわたしを知らない
ただ肉の痛みを殺していくだけ
打ち鳴らされる世界の音群に
飛び跳ねる世界 ....
広がっていく
広がっていく
生命力を溢れさせ
愉快に、快活に、歓喜に充ち
内面への途を
直観から結ばれ
心の底の宇宙を
神々が躍り出す局面を切り取って
神々は外にはいない
宇宙は ....
通り過ぎていく
あれも これも
通り過ぎていく
別れすら、喪失すら、死すら
記憶の奥に凍結され
でも どうしても
過ぎていかないものがある
意識の核のようなもの
遠 ....
「われらには存在は与えらてない。われらは流れに過ぎない。
われらは喜んであらゆる形に流れ込む。
昼に、夜に、洞穴に、寺院に。
われらは貫き進む。存在への渇望がわれらを駆る。」(ヘッ ....
4次元のぼくは観念をもたない
3次元のぼくは4次元の夢を見る
5次元はわからないが
ある物理学者は11次元の記述を述べる
僕たちの日常はやがて終わるのだが
n次元の級数と数学者の和は ....
世界の残響のなかにいる
わたしをおちょくるな
微細な世界のリアルが必要だ
私たちはあまりに未完成だから
消え入る前に
羽を安らえる場所が必要
憩える場所の安息が必要
私たちは救わ ....
{引用=
雨
、雫
ぽつん
と落ちて
飛びはねる
夜の
電灯
羽虫達
小さな
電灯
飴色の
雨
雫。
もう
行か ....
鳥のように
花のように
深く静かに、
風が死んでいる
湿った潮気とともに
蒼いナパームの花の匂いが
甘く立ちこめていた
融けた日付が
なぜかナパーム岬を過ぎても
ヒロシまだ帰らない
....
夜が明けるのか
日が暮れるのか
判然としないところに
留まっている
気楽に、穏やかに
心の深みに臨む
意識が覚醒する
静謐な孤独に包まれる
眼前の世界が
鮮明な輝きに充ちて
広 ....
やっと静けさが訪れた
外は稲妻、内は冷房
ジョン・レノンの声が響く
夢と現の境にいるような
剥き出しの独りの魂のように
脳髄を震わす
此処が
天国だろうが地獄だろうが
構わない
....
星といっても
夜空を飾れるわけじゃない
夕暮れ時か夜明け前
ほんのひととき輝くだけさ
星といっても
自分が光ってるわけじゃない
お月さんとおんなじで
太陽の光を反射しているだ ....
青の世界に入る
裏返りながら
肉の痛みに耐えながら
青の世界では
虹が湧き立つ
美と哀しみの揺動
貫く霊性
僕は独り
白い部屋に佇む
舞い散る雪を思って
別離の感覚を取り戻 ....
コロナがなかなかおさまらない
もう三年以上かな
いったい
この世界はこれから
どうなってゆくのだろう
人間の顔には
マスクが住みつき
誰が誰だかわからない
変な社会になって ....
吸い込まれる
遠い汽笛
戯れる子供達の影
娘は出かけたきり帰ってこない
壊れたら
水底深く沈むしかない
たましいの強さを信じて
人生の終わりに
輝くものはあるか
内面深く沈潜して ....
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