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今日ごみの分別作業中
精液のはいったコンドームが破れて
分離した水分が飛び
まつ毛にくさった滴がついた
そのうち
誰かが屍体の口をこじ開け
金歯をペンチで引き抜く時代が来るだろう
そ ....
妙に黄ばんだ手や足が
あちこちから突き出ている
それを盛んに啄む烏の群れ
何とも滑稽な有り様じゃないか
ここでは全てが透明で
誤魔化し得るものは一つもない
時折黄色い犬どもがやって来て
....
昨日
仕事が終わって夕方帰宅したら
家に届いてました
新型コロナウイルス感染症
ワクチン接種のお知らせと
二回分の接種券が
はじめて高齢者である事に感謝しました
いや待てよ
....
クレジットカードの
ポイントや
ドコモの
dポイントは
使える店が
かぎられていて
欲しいものが
ほとんどないから
いつも
イオンのポイントや
イトーヨーカドー ....
今日の朝は
いつもの朝と違ってた
夜ふかしの寝不足はいつも通りだが
それでも毎朝5時半には目を覚まし
寝床から起き上がる
それでも
これと言って体調には変化なかったのに
今日 ....
そのとき
時間という観念が
背後から消えていた
理由は知っていたが
理由という言葉ではなかった
歩くという足の動きは
私自身なのだろうか
蠢くものや湧き出すもの
がズリズリ ....
原稿用紙100枚400字詰めで4万語描かなきゃいけない
100年の生を貰ったとしたらそれを埋めなければならない
嫌だと言ってもたいした選択肢もないので
義務教育ですくすく育ちすぎたのに
生 ....
誰かの風に乗り 誰かの声をきく
そうしたくないもの そうなりたくはないもの
覚えているかい
小学校の夏休み みんなで寝泊まりした教室の匂い 擦り切れた廊下の窓ガラスの向こう
お ....
怒り
ドキツイ
バイクの音が
ウォンウォン
流れ込んで遠去かる
この白い小部屋に
じっと居る
私の心は鉛色
無限の彼方へ旅に出る
貴女に気付く余裕もなく
独りカッカと燃えてい ....
どうやら
うつ状態らしい
見かねて
モスバーガーを奢ってあげた
これが
今のぼくにできる
精一杯だ
オニオンリングは
案の定
バラバラになり
だけど
食べてる間
ずっと
ポロ ....
殺風景な教室に
わたしの怒り
先生は多数決をとった
異分子には異分子の
言い分があることは
知っていたはずなのに
優等生のふりで
回避した戦争
擬装の平和に
気付いて ....
闇市に西瓜を買いに出かけたよ
金脈が本物の黄金だとか噂話しで聞いたんだ
途中チンピラに追いかけ廻されては警官に発砲されたり
散々な眼にあったぞ* !あ、こんなところに…
板 ....
嘘、ばっかりだ
嘘つきだらけさ
真実なんてどこにもないんだよ
正義も不正義もあったもんじゃない
つまりないんだよ
詩なんて書いてる場合じゃ
ないんだよ
書を捨てて街に出よ ....
いたんだ春を拾っても
もう
あの頃には戻れない
夜風の声をきくたびに
どこかに
自分が立っている
濡れたアスファルト、
黒光りしながら
ゆらゆら揺れ
今日は雨、
胸奥が
酷く切なく軋み
遠い記憶の余韻が響きます
*
あれは小学二年のこと
休み時間の騎馬戦で
後頭部を ....
本のこどものシッターをした
本もまだこどもなので
ヨチヨチ歩きだった
いっちゃメという国へ
いきたがり
やっちゃメという冒険を
したがった
なかなか語彙を食べてくれず
困っていると
....
僕はチョコバーを一つ取り出して彼に与えた
(ところできみは虐待されたから逃げ出してきたはずだよ、誰に苛められたの?)
一口チョコバーの先を齧るときみは不機嫌な顔して応えた。
(あなたが彼 ....
この社会の思わぬ方向から
誰かの吐いた唾が飛んできても
畜生
って悔しがるだけの
よわむし意気地なしの俺が
いた
俺の体を四六時中巡っている
俺の血が
情けない野郎だって蔑んで ....
まことにここ最近は怠惰な日々を繰り返していた
それはつまり
失うものが多過ぎて得るものがない毎日だった
一日中ぼんやりとしてしまう時間に縛られて
生気をなくしていた
まるで木偶みたい ....
昼間考えたことが
床に丸まっている
つま先で小突くと
変な声がした
現代詩フォーラムのポイントが入ると
ぼくはうれしい
そして
おろかにも哀しい
昼間考えたことが
伸びをする ....
「ものがたり」
あることが
あるようになったのを
あらしめたものが
なくなって
はじめてあることは
あることの
ありがたいことを
しったのだった
「おしり」
おしり ....
夜に
道行く人の顔、白く浮き上がり
満月
孤独な魂が、彷徨する
道端にぽつぽつと続く黄色い灯り
追いかけて、追いかけて
刹那開かれる永遠に
そっと息継ぐ精霊を みる
....
ビニール袋を
引きさくときの
あの
うれしそうな表情
あぁ
トトはね
さくばん
八木重吉さんの詩を
もくどくした
さめざめとなき
青いてんきりんの柱ノように
しばらくなっ ....
私たちは今という瞬間に生きている
今という瞬間にしか生きられない
今という瞬間は常に死んでいく
私たちは今という瞬間に死んでいく
今という瞬間にしか死ねない
今という瞬間 ....
ブナの木にハトが2羽とまっている
ハトの木にブナが2羽とまっている
ブナとハトを入れ替えてやる
現実は
こんな風に入れ替えることはできない
文章にはそれができる
文 ....
花びらがアンテナだ
なんて
だれも気がつかないよね
と
花たちがざわめく
よく見れば
パラボラアンテナに
にているのが
わかるだろうに
世界の鼓動も
宇宙のハー ....
心の傷なら持ってるよ
塞がらないまま
時間だけ立ってさ
ジクジクと痛みだす夜は
眠れなくなって
阿呆みたいな眼をして暗い天井見上げるのさ
なんて臭い詩書いてるんだ
俺は
歳 ....
俺だって この世知辛い世の中で
余分なものなんて持ってないぜ
たとえ持ってたとしても
あんたに分け与えてやれる
広い心の持ち合わせは
ないんだよ
何だよその眼は
もの欲しそ ....
いとこの子供が
この春から国立大に行くそうだ
理系らしい
現役でだ
ぼくはといったら先日
知能テストを受けたばかり
結果はそろそろ出ると思う
IQも分かるらしい
曽野綾子さんの本を読ん ....
桜が満開だ!
あまーいあまーい蜜の味
それも
チェリーの香りいっぱいの
一年ぶりのご馳走に
群がるメジロが
いそがしい
おやこれはもう
あんまり残ってないな
と
....
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