意識の光景11
ひだかたけし

ぽっかり
穴、あいて
なんの
深みもなく
なんの
形もなく

無限のたゆたい
無限のひろがり

 すっと黒い円のなかに黒い円が在る

白い点は円のなか
段々広がり破裂し

目となる 頭蓋と 顔となる

無数の未知の顔 次々浮き立ち 
それぞれ独特の表情を浮かべ移り変わり

ーー・

私はなにも知らない、

私は唯、凝視観ている

この意識の更なる光景。






自由詩 意識の光景11 Copyright ひだかたけし 2023-12-03 16:40:05
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