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早春、きみは少女、
入学式を前に、いちはやく試着して、
歓びまわっている、
三月のセーラー服の少女、


早春、きみはあるいは、その少女の制服の下で、
日に日に成長してゆくような、
ま ....
 「こんな掛け軸さ、女中部屋に贅沢だよねぇ!」

 おゆうは小窓のわきの壁に釘を刺して
 御隠居が おりんに渡した掛け軸を吊るすと眺める
 本紙の中央には硝子ビイドロの金魚鉢一つ 
 そこに ....
                     月に葉隠れとはいうけれど
      そぞろ虫の影におびえる酩酊者 

道端で眠る小地蔵が倒れて 
 まだ青い無花果の実が零れ落ちている 

 ....
 「御隠居様!若い方がお二人、お迎えでお見えになっておられますっ。」

 おりんが厨で、上部にある女中部屋へ呼びかける
 すると 床へ梯子が降りてきて
 「おや、もうそんな時間でしたかな。分か ....
天空の彼方から銅鑼の音が響き
東の風とともに
青い龍が螺旋を描き
舞い飛んできた
干からびた大地に
人々は飢え
龍を待ち望んでいた
鉛色の厚い雲が湧き立ち
雷鳴は轟き
銀の雨が降る
 ....
もう起きるのか
朝から騒がしい 春と冬がもめている
どちらも「まだだ」と言い張っている
冬眠していた生き物も目覚めが悪い
始発の電車はすいていた
ゆっくり座席に座り
眠気の中で私の中のあた ....
 その日 近江屋の縁側で鳴っていた
 庭師の枝切り鋏は申の刻に止んだ

 お使いの出先から六ツ半にかえった清吉は
 一人遅い夕食を済ませると 土間へ降りてきて
 大きな身体を二つに折り おり ....
蒼穹に白雲の流れ
わたしは時を生く

純白の息を吐き

高鳴る胸を静め
一点の光となり

蒼穹に垂直の矢を放つ

消える白雲の流れ

今、安らぎ目醒る私に

未知からの閃光 ....
 夕映の 風にそよぐ
 お堀端の柳の枝は青々として
 「今夜も、蒸すのかね…。」

 低く重なった綿雲を見る
 蔦吉の 下駄の鼻緒は切れていた
 「仕方ないね。」
 下駄を脱ぐ右足

 ....
 「茶トラ猫、あの日以来…来ないわねぇ。」

 近江屋、厨の上部の隅
 かけてあった梯子を床から上げる おゆうは独りごちる

 そして 三畳の間に敷かれる煎餅布団に座って
 脇に置かれた小 ....
往きゆきて

墨の流れに

身をまかせ

{ルビ闇路=やみじ}の{ルビ褥=しとね}

{ルビ花埋=はなうず}み
今日たまはお腹が一杯で痛いと言うので
急いで近所のATMに連れて行った

下痢気味でジャラジャラとうんちをしたら
ATMが詰まってしまい
救急車を呼んだ
待つこと30分
このATMはお札 ....
天空は澄みわたり
歓喜の楽章が鳴り響く
裸の少年は羽ばたくように
空の青に溶けてゆくように
吸い込まれていった
深まる 純粹無垢な真紅 
滅んでは次々また育ち色付く

真紅その暗まる深み異様な威容 に、

この世界という謎
すべて含まれ在り と。
 「何だ、これは。」
 トラの左肩を掴むハチの目にチラッと 
 ずれた小袖の襟元から 見えた刺青
 肩から ずりッと引き下げて

 「桜吹雪の刺青とは洒落てるじゃないか。やっぱり遊び人か。」 ....
ひろやかさ 一面に
真綿の雲の伸び拡がり
空の海原、淡く青

 色の此の世に入っていく
  深く深く入っていく
   離れることなく
   ずんずんずんずん
  ひたすらひたり
 ひ ....
 空に 冴える下弦の月

 雑穀問屋の屋敷の裏庭
 縁側の沓脱石の傍で
 浅い眠りにつく ハチ

 ふと 嗅ぎなれない匂い
 目を覚まし 見廻すと縁の下に
 小さく動く影一つ
 「誰 ....
弾!弾! 弾!弾!弾! 弾! 弾!弾!弾!

朝昼晩の境なく空を切り裂く砲弾が
半熟玉子を潰してゆく

テレビも興味を失ったのか
当たり前の日常にまみれた俺たちは
よそ事のように黙ってい ....
セピア色に閉じ込められた表情は
硬く結ばれた口元と
こわばる頬
眼差しだけが生きている
たった一枚の写真

逢った事のない親族の表情は
戦闘に出る伯父を中心に
こちらの世界を見ていた
 ....
 空に冴える下弦の月 
 ポツン と川ぼり佇めば
 水面にこぼれる 舟宿灯り

 さっき 別れてきたばかりの
 タマの泣き顔
 浮かんで揺らぎ
 男泣きする トラ

 ガラリッ
  ....
黄色の帽子被り
時の坂道に向かい
遡り走る走る
子らの笑顔叫声、
このアパート一室
狭隘な玄関口に
はち切れ溢れ流れ

点火するこの瞬間に 、 

脳髄破裂し
生誕する新たな私、 ....
 「近頃、米や油が大変高くなって皆困っているよのお…。」
 
 「まこと、この物価高で。俺達よりイワシの方が健康状態良いのでは
  ないかな。」
 あぐらをかく膝に丸くなっているイワシへ 
 ....
今朝の音楽は短調ではなく長調が似合った
何時もの苦い珈琲が何故か甘く
正確なメトロノームが響きあって
ぼくたちに奇跡の扉は開いた

あまりにも透明な
薄く虹色に染まったシャボン玉

誰 ....
ぬめりほぐれぬ二頭の
一頭の方の悪魔、
アーリマン*と称されるアクマ、

感覚される物質ノ
世界次元を唯一とさせ
生命・魂も無機物質の産物とする
(肉体の誕生と共にソレ生まれ
肉体の消 ....
向こう岸に行ったことはない
ずっと地元で暮らしている
此処が特に好きなわけではないが、気になるほどでもない
何かを諦めた訳でもなく、ここで何かをやりたいわけでもない
なんとなく成り行きでここで ....
夕の近付き、 
庭先に出て仰ぎ見れば

純粋な思惟という力

突端に突き刺さる
曇天どんよりと
時の丘陵崩し

脳髄という鏡さっき割れ
あれ?もう考えれ無いハズ

なのに、
 ....
 下弦の月が冴え
 よく冷える晩のこと

 「おい、炬燵とは豪勢じゃないか!」

 浪人が、長屋の玄関の戸を開けて
 迎え入れた友だちは羨ましそうに言う
 煮炊きする へっついの傍
  ....
冨の神を崇める教義では、
あなたの身体と魂は誰よりも清く
その清い身体のために、
毎朝オレンジジュースを飲む

また、あなたの美貌のために
幼い夢を祭壇で屠り、鮮血を啜る

既に世界は ....
 これは季節感のない冷蔵庫
   一定の地位を占めるドライフルーツは罪なのであります

森の中で目覚めたまま立ちつくす僕のハムストリング
                          ....
いすらえるぱれすちな
いらんあめりか
うくらいなろしあ
けれど先ず
我が内に戦争在り



我が内に巣食う
悪魔の住みつき
我が内に
外なる悪魔の作用し
悪魔と悪魔に飽く迄我戦 ....
田中宏輔さんの自由詩おすすめリスト(5850)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
三月のセーラー服- 本田憲嵩自由詩624-2-18
のらねこ物語_其の十六「金魚の掛け軸」(一)- リリー自由詩3*24-2-18
いやおい- アラガイ ...自由詩14*24-2-18
のらねこ物語_其の十五「謎の御隠居」- リリー自由詩4*24-2-18
青龍- レタス自由詩5*24-2-17
まだこれというタイトルが決まらない- 空丸自由詩924-2-17
のらねこ物語_其の十四「金魚玉」(三)- リリー自由詩4*24-2-17
永遠- ひだかた ...自由詩7*24-2-17
のらねこ物語_其の十三「金魚玉」(二)- リリー自由詩4*24-2-17
のらねこ物語_其の十二「金魚玉」(一)- リリー自由詩6*24-2-17
五行歌_望月- レタス自由詩3*24-2-17
今日のたま- レタス自由詩3*24-2-16
五行歌_空へ- レタス自由詩3*24-2-16
五行歌、ガーベラの花冠を眼前に- ひだかた ...自由詩524-2-16
のらねこ物語_其の十一「男はつらいよ」(三)- リリー自由詩3*24-2-16
この朝に歌う(改訂)- ひだかた ...自由詩324-2-16
のらねこ物語_其の十「男はつらいよ」(ニ)- リリー自由詩4*24-2-16
世間- レタス自由詩1*24-2-15
梨の花- レタス自由詩4*24-2-15
のらねこ物語_其の九「男はつらいよ」(一)- リリー自由詩3*24-2-15
生誕- ひだかた ...自由詩4*24-2-15
のらねこ物語_其の八「裏長屋」(ニ)- リリー自由詩6*24-2-15
虹色の結晶- レタス自由詩10*24-2-14
一頭の悪魔- ひだかた ...自由詩4*24-2-14
向こう岸- 空丸自由詩6+24-2-14
出来事- ひだかた ...自由詩424-2-14
のらねこ物語_其の七「裏長屋」(一)- リリー自由詩5*24-2-14
サクリファイス- atsuchan69自由詩17*24-2-14
WAKE.UP.TO悪夢- アラガイ ...自由詩11*24-2-14
五行歌、戦争という存在- ひだかた ...自由詩524-2-13

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