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「流木は言った」

ここまで まるで散文のように 諸国をめぐり歩いてきたが 詩の路地裏には この靴は硬すぎた テクストなど 情感を回る素粒子に過ぎない 詩人は そっと何かを置くだろう それでいいん ....
思いもよらないところがから
血が流れだして初めて自覚しました
あたし
一人前に女になれたわ

たしかに父親は娘の口から聞きました
 お父さん、わたし今日お股から血が出たの
 びっくりびっ ....
現と擦れて詩が浮かび
境と接して死が浮かぶ
現も境ももう近しく
それなら詩と死と
しとしと濡れて
行ける処まで生きませう
現と境の溶けるまで
背負った重荷を下ろすまで
背を正すこと、背 ....
あなたは今この詩を見つけた
そして
ぼくはあなたの
本当の名前をしらない
暮らしをしらない
好きなものをしらない
困っている事をしらない
大事な人をしらない
信じているものをしらない ....
狭い道を歩いていたら、突然、目の前をふわふわな毛の白猫が横切った。あたかも天の煤を払うかのようにリズミカルに揺れる長い尻尾。戦歴を物語る折れ曲がった長いヒゲ。ジャングル大帝レオのように太くどっしりとし .... 暗黒の森には
暗黒の樹木が蔓延る

暗と明を分けるのは光

光の全く届かないところに
暗黒が蔓延る





と叫びながら
閉じていた眼を開けても

そこな暗黒の坩 ....
その夜見た夢のなかでは
私は終始眠っていた

死んだように
眠っていた

もしかしたら
眠るように
死んでいたのかも
知れない

ベッドはいつの間にか
凍結していて
私は気持 ....
「耳」

音楽の
靴裏には
かなしみの泥
音楽には
色彩があり
いろはない
雪がまう
いろがほしい


「早計」

この詩は
誰かを嫌な気分にさせることだろう
その事 ....
白く光る田舎の道を
カンカン鳴り響く踏切越えて
海に向かって歩いていた

薫る潮騒、うねる波
空き缶一つ、浜辺に落ちて
わたし独りのたましいが
水平線を覗き込む

 遠く船が落ちてい ....
遠い遠い場所
過去とも未来ともつかない時
銀のロケットは宇宙を渡った
ゆく先々には
驚くべき光景の数々があった
じつに多彩な星の世界が
めくるめくように展開していった
銀のロケットは
 ....
また一夜が明け
光溢れる一日が来たよ
風はそっと穏やかだし
空はぼうと水色だし
街は花の香に包まれて
実に飄々と軽やかに
ステップ踏んで春は行く
おれはのそっと鬱だけれど
六十一回目の ....
Tシャツと半ズボンが
歩道をあるく

ピンクのワンピースも
一緒にあるく

とっても楽しそうだ

だっていつも
汗をつけられたり
コーヒーをこぼされたり

いやな人間から
 ....
大人になった気がしない
かと言って
子供でもない
何だかよくわからない
思い出せない
昔のことが
ほとんど思い出せない
思い出せないなら
なんで生きてるんだろう
思い出せないのに
 ....
もうすっかり春になりましたね
今日は風が強いです
咲いたばかりの桜の花が
ゆらゆら大きく揺らいでいます

 ■□

私は街を周回していた
人波物凄い雑踏だった
(流れに乗り遅れたら、 ....
ここは

いや

ココも

遺跡なんだヨって

たくさんの詩が

歌っている

世界には

あんまり多くの発表会がある

けれども

孤独はいっこう

うまりそ ....
一雨毎に深まりゆく
この春日に佇んで
私は浅く息を継ぐ
虚脱の朝に不安な昼に
剥ぎ取られてしまった色を探し

  *

記憶の奥の入学式
通り過ぎてく畑の野草
お母様と手を繋ぎ
 ....
感情が死んでいく

論理の下に埋もれて
死んでいく

ニュースは私を否定した

その論理は
私は排除すべきものであると
私は許されないものであると
私を否定した

いつか私が死 ....
「星くず」

しんだらみんな
星くずさ
だからそんなに
泣かないで



「雨」

いま
雨の音を聴いている
雨を書くとは何だろう
雨のもたらす心象(イメージ)を表現したい ....
静けさ 揺れる
春の雨、
光の空から
降り注ぎ

宇宙を回遊する言ノ葉たち
凝集しては時を刻み
思考の流れをこの界へ
屈曲しながら艶やかに
在る物、在る物、造形する

静けさ 奥 ....
雨粒がポタリポタリと落ちるのを
ショッピングモールの四階の暗い駐車場で
一緒に見ていた
やわらかい君の太ももはあたたかかった
じっと雨粒を見つめているその長めの睫毛は
ぼくにとてもよく似てい ....
生きてるってサイコーなんですかね?

まだ生まれたばかりの赤ちゃんに
その耳元で囁いたって
泣き出すだけです だけですよね
 この世界に産まれてこれてサイコーかい?
聞いてもちんぷんかんぷ ....
あの日
君と別れて仕込んだ
涙のしずく

断ち切れない
未練の想いで

気づいたら
10年物の琥珀色


ブランデーグラスのなかで
香りたつ

今も
変わりはしない君への ....
未来には当然明日も含まれている
世界が果たしていつ終末をむかえるか
予言は幾つも聞いて来たけど
今のところどれも外れてる

なのにさ
自ら命を縮めるなんて
バカバカしい

どんなにほ ....
また今日も朝が来て雀がなく
チュンチュンとなく
ありふれた朝
こんな朝も永遠とは続かない
何億年かしたら
たぶんすっかり様変わりして
地球は住めなくなる
その時はまあ
新しい雀が
 ....
昨日の夢は

ふるい時間の
においがして

いたるところに

ふるい時間が
しみ込んでいた


やさしく迎えてくれた
さびれた建物の部屋のなか

机の上に
ポツンと置かれ ....
外は激しい雨と風の夜に
アパートの部屋の中はいつも通りの 私 一人でした。
殺風景な部屋の中には
ピンク色の電話機が畳の上に置いてあります。
殺風景な部屋の中に黒い電話機ではあまりにさびしいと ....
雪見障子からの陽は記憶している

あばら家の

たじまはるの中庭には

ミドリガメと田螺と湿っぽいツワブキ

があった

近所の原っぱでは

よく

空がひっくり返っ ....
更けゆく夜はひたすらに
孤独の深い陰影を
白けた顔して曝け出し
薄い涙がつと流れる
薄倖の人、天破り
漆黒の闇に降下する

幼い記憶の光景が
眼前に広がり来たるまで
ひたすら遡行し孤 ....
素直さは美徳だろうか?

ねじれる事は本当に
悪徳か?

ちょっと世界を見てみよう

川はねじれて蛇行しているし

上空の気流も
蛇行して流れているよ

それに
ねじれた螺旋 ....
*

まず、赤いフタの大きなアルミ鍋に七分目まで水を入れ、中火と強火の間ぐらいの火加減で湯を沸かす。五分ほどすると、プツプツした細かい気泡が上昇し始め、水の表面が微かなプルプルに満たされるようにな ....
田中宏輔さんの自由詩おすすめリスト(4662)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
流木は言った、他- 道草次郎自由詩221-3-25
血が流れだしてはじめて- こたきひ ...自由詩121-3-25
しとしと濡れて- ひだかた ...自由詩721-3-24
しらない- 道草次郎自由詩221-3-24
白昼の決斗- 道草次郎自由詩1*21-3-24
暗黒の森には- こたきひ ...自由詩221-3-24
その夜見た夢のなかでは- こたきひ ...自由詩221-3-23
ついーと小詩集6- 道草次郎自由詩421-3-23
海に向かって歩いていた- ひだかた ...自由詩1021-3-23
銀のロケット- 道草次郎自由詩8*21-3-23
うっとり鬱で- ひだかた ...自由詩13*21-3-23
歩道をあるくファッション- st自由詩521-3-23
悔やみ方が分からない- 道草次郎自由詩3*21-3-22
春夢- ひだかた ...自由詩821-3-22
生きてあり- 道草次郎自由詩321-3-21
放擲されたこの夜に- ひだかた ...自由詩821-3-21
感情の死刑宣告- TwoRivers自由詩8*21-3-21
ついーと小詩集5- 道草次郎自由詩7*21-3-21
春歓- ひだかた ...自由詩521-3-21
笑顔- 道草次郎自由詩10*21-3-21
生きてるってサイコーなんですかね- こたきひ ...自由詩221-3-21
琥珀色の涙- st自由詩321-3-21
未来には- こたきひ ...自由詩121-3-20
エントロピーなんて屁- 道草次郎自由詩4*21-3-20
セピア色の約束- st自由詩521-3-20
あぶない橋の向こうには- こたきひ ...自由詩321-3-20
透明なブルーと荒野- 道草次郎自由詩2*21-3-19
孤独の檻- ひだかた ...自由詩1221-3-19
ねじれて行こう_!- st自由詩621-3-19
スパゲティのための試論- 道草次郎自由詩6*21-3-18

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