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深緑の
革製ブックカバーを
五行歌ノートの
私の魂(いのち)に
掛けている
黒人さんも乗って居た
死んだ叔母さんも
乗って居た
その車に、
私は今 飛び乗る




 思惟、燃える
  アッフリカの太陽!
   宝石箱ひっくり返り
  無数の宝石の煌め ....
いのちを
傷つけた人の
こころは
傷つけた人のいのちも
けがしている



悪は
悪だ
私の悪も
でもね自然にとっては
悪も善も無いよね



失って かえらない
 ....
 「ミズノちゃん、元気ありませんね…。」
 「まあな…。私らでも、ショックやからな。」
 旧館寮母室で朝のミーティングを終えて
 ミズノちゃんが出て行った後、
 若手職員らは話す

 三日 ....
隣の家の4歳年上のキーちゃんと
石神井公園にザリガニ釣りに行くことになって
乾物屋に餌のサキイカを買いに行った
サキイカの値札を見ると20,000円だった
ぼくたちは二人あわせて100円しかな ....
これは独白ですよ。たぶん。嘘は混じり込んでいるとも。もちろん。想像してみたくなる。いや、自分の死なんて想像してもつまらないものですね。幾ら考えたところで当たるわけないもの。なあんて、しかし捨ておけない .... 漆黒の夜は墨を流すよう
月を映す川面に
ひとひら ふたひら はらはらと
桜花びら舞い落ちて
ゆるり ゆらり {ルビ花筏=はないかだ}

きみの面ざしを垣間見て
もういいよと呟いた

 ....
雲間に見えた朧月外堀眺める逢坂ブルース

雲間に見えた朧月外堀埋める逢坂ブルース

眺めうめられ冬の陣
たたくかおすかそんなもの
女顔の花咲き開き
笑って居るよ

ハローハロー

この暗く眩む森の明るみで
逢いたかった逢いたかった

    アナタよ、

 淡く薄っすら次第に赤
  濃密に赤く真紅へと
  ....
 「おはよう。今朝も、正門前に救急車が止まってたわよ。」
 「二月になって、この数日どうなってるんだろうね?」
 雑木林から出て来たサバトラ猫の鈴ちゃんと
 施設の裏庭へ朝食を貰いに出向く途中の ....
 「な、見て。またやってはるわ…『松の廊下』。」
 「ほんまやなぁ。」
 午前の館内清掃へ向かう若手職員らが足を止めて
 視線を投げる主任と副主任の姿
 朝礼を終えた会議室から
 旧館へ戻る ....
かすかな生活の、いつ消えてもおかしくない繫りの
はっきり見えていなくても、それを想い描ける
聞こえないけれど感じる
小さな部屋で、今あなたが立てるあらゆる響きを
同じ夜の片隅にある、遠く隔てら ....
 「ハマさん、夕食後また三十万盗難事件ありましたよ。」
 「困ったもんやなぁ…。一昨日の空き巣はキクチ君やったしな。」
 「今夜あたしですわ、さんざん…。」
 宿直日の二十時前、事務所におられる ....
父の会社に泥棒が入ったというので
夜中に起こされ父の背中におぶさった
東の空に紅くて大きな月が登っている
黒猫が急げ 急げ!とせかしていた
下り坂をどんどん歩いても月は紅いままだった
父の歩 ....
                             
                                    わたしが傷ついたのは斑にみる視線
                ....
 バス停に向かう時からドキドキしている

 次のカドをまがると待ち人の列ができている

 心臓がドキドキしている

 最後尾に並んでいる

 毎日新鮮な気持ちで向かっている

 ....
はる、
にちようびのそくどで走ってゆく、
ひとときの、
ゆるやかな午睡、
草木は徐々に生いしげってゆく、
山沿いの線路で集約される、
一両の田舎の電車、
ちいさな無人駅のような、
ささ ....
これは 旧い お話
あなたの目が まだ開いていなかった 昔の話

その頃 わたしたち 自分を悪魔だと思っていた
化け物だった 醜くて 死ぬべきだと信じていた

夜だけが わたしたちを 赦し ....
人のかたちと
花のかたちが
重なると
やわらかな色が
生まれる

花のかたちと
鳥のかたちが
重なると
にぎやかな色が
生まれる

鳥のかたちと
人のかたちが
重なると ....
オレンジカクテルの空が
家々のむこうに沈んでいく
どこからともなく飛来した
小さな黒い鳥の群れは影絵
ゆったりと宙に張られた電線に
互いに平和な距離を開けて
つぎつぎにとまれば
みんな
 ....
生まれ与えられ育てた愛娘は
意識の視界から消えてゆき

 雪降る三月初めの東京、

流氷の次々押し寄せる如く
時のうねり過ぎゆく速度の異様





細き橋の真っ直ぐ
伸びゆ ....
河原で石をひろう人たち

   貴方に触れない私なら 無いのと同じだから
                鬼束ちひろ『流星群』

蔵王の河原で石をひろう神の子たちがいる
名もない石に名前を ....
 「あんた、Rさんと二人やったんかっ?さっきまで。」

 それは或る日の午後
 旧館寮母室から日誌を書き終えて
 廊下へ出て来た私の片腕を掴み、たずねる四十代の先輩
 「はい。そうですけど。 ....
黒猫がにやぁとぼくを誘うので
ついて行くと其処は巨大な化学プラントだった
あちこちに蒸気が噴出している
あと五分しか時間がない
ぼくはバルブを閉めにかかった
黄色いヘルメットの男がバルブを開 ....
 「Wさん、新しい靴良く似合いますね!良かったですね。」

 廊下の手摺りを伝い一日のほとんど徘徊なさっているWさん
 たいてい誰かの目に、その姿は見留められていた
 彼女に言葉はなくても
 ....
狂った磁石をバッグに詰めて
スニーカーの紐をキツく締めたなら
寂びれたこの街を出よう
何処に行くかは解らない
あの虹を求めて出かけよう
明日はきっと晴れるから
そこはぼくのParadise ....
耳をとざしたほうがいい
ことばを思わないでいいから
目もひらかず
ただ触れていたい
指で肩で舌で

そのからだの奥を覗きこむような
こまかな息づかい
一度は奪われた草木を甦らせ
半透 ....
この夕刻、

しずかにして斜光射し
木々の茜に染まり

ゆらゆらの揺れ

気の冷涼の蠢き精妙に
包み込まれる心の安らぎ

とおくとほく

すきとほる青の高み
広々響く中有の音 ....
 「今朝の朝礼の申し送りで、Kさんがまた、夜中に
  Tさんのベット部屋から出てきたやろ。」
 「この間、Eさんとこ行ってたんと違うの?」
 「掛け持ちしてるんちゃうか?」
 「八十歳やで!… ....
「次は中継です、山崎さん?」
「はい、私は今、国道49号線沿いの
 ドライブイン跡地に来ています
 後ろに自動販売機がズラリと並んでいますが
 この中に変な物を売っていると
 SNSで話題に ....
atsuchan69さんの自由詩おすすめリスト(5957)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
※五行歌「深緑の」- こしごえ自由詩3*24-3-12
五行歌、燃える- ひだかた ...自由詩624-3-12
※五行歌_四首- こしごえ自由詩3*24-3-12
鏡像(18)「死の砦」②- リリー自由詩5*24-3-12
夢十夜_④- レタス自由詩3*24-3-12
仮定/ひとつの言い訳(死を下見して)- アラガイ ...自由詩6*24-3-11
旅路- レタス自由詩4*24-3-11
大阪城決戦(即興ゴルゴンダ、r6.0218- wc自由詩324-3-11
森の億- ひだかた ...自由詩3*24-3-11
鏡像(17)「死の砦」①- リリー自由詩4*24-3-11
鏡像(16)「寮母さん」- リリー自由詩5*24-3-11
ゆっくりと- soft_machine自由詩5*24-3-11
鏡像(15)「長い夜」- リリー自由詩4*24-3-11
夢十夜_③- レタス自由詩5*24-3-11
水曜日には幕をあげる- アラガイ ...自由詩5*24-3-11
バス停- 佐白光自由詩3*24-3-11
はる- 本田憲嵩自由詩1224-3-10
月夜の町- 303.com自由詩424-3-10
春のかたち- 夏井椋也自由詩6*24-3-10
夕刻の五線譜- そらの珊 ...自由詩8*24-3-10
五行歌、原野- ひだかた ...自由詩7*24-3-10
河原で石をひろう人たち- 菊西 夕 ...自由詩5*24-3-10
鏡像(14)「疑惑」- リリー自由詩4*24-3-10
夢十夜_②- レタス自由詩6*24-3-10
鏡像(13)「脱走」- リリー自由詩5*24-3-9
彼方へ- レタス自由詩4*24-3-9
はるびと- soft_machine自由詩11*24-3-9
この夕刻- ひだかた ...自由詩424-3-9
鏡像(12)「えええ……。」- リリー自由詩3*24-3-9
全自動販売機- イオン自由詩2*24-3-9

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