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靄の籠る水面に
深緑の影が霧散する
確かに脈打つ枝と枝
不確かな夜の梟が
泣いている

曖昧な景色と
あなたが目を合わせた時
悲しくも
あなたの望みは
煙りとなって
梢の間に薄ま ....
1、

肥料袋が
日を浴びている休耕地
目の詰まった麻布を
砂地と見ちがえた蝶が
飛びあぐねたまま雲は過ぎ

菜の花の花粉を
集めて回る音
ひと気のない路地裏には
魚の血を洗う匂 ....
きみの純潔は
透明な水晶のようで
とても傷つきやすかった

ぼくという毒薬を飲み込んでは
嘔吐を繰り返し
それでもぼくに優しさをくれた

十五年という歳月は白色矮星よりも重い

風 ....
  

そのお姫様は
とても賢くて
夜寝るときは
清く眠れましたの

それは昔の話として
しまってもいいし
いま現在の話かもしれせんね

わたしは不眠症で
毎夜
夜の色を ....
何の行列でしょう
いつからやってるのでしょうか
こんな時間だというのに

ずっと通りの向こうまで
途切れることなく
行列が続いていて

手に手に灯りを下げて
歌を歌ったり
泣いたり ....
 数千真白き桜花、
  舞い散る渦の落ち鎮め

明るみ澄む岩清水 、

  真白の声 唯聴き入りて
 浮かぶ花びら数千掬び ゆくり流す
広場では若者たちが
燃え盛る松明を投げつけ合って
それを眺めている紳士たちの顔は
夕闇の中 脂ぎって光っている

商売人は屋台を出して
売り子は声を張り上げる
稼ぎ時を逃すまいと
仕入 ....
あいつはあのまま
日本に居るべきだったんだ


自分が二人存在することに
人は耐えられない
NYの汚らしい街へ来て
地面を這いずり回っている俺
もう一人の俺は
おしゃれな避暑地で
 ....
この麗らかな春日に、
白雲ゆくりゆくり
蒼天を流れゆく

名無き鳥の啼き声、
樹木緑の繁りより
真一文字鋭く響き

きらきらり
太陽の光滴、 
水流に飛び跳ね


     ....
まるで痴呆のように
大口あけて天を見上げる男
できうる限り舌をのばして待っている
いつの日か
その舌の上に蝿がとまるのを
(とまればどうすんの)
蛙のように巻き取って食うんだ
(と) ....
 

束ねられたポイントカードが
煩わしかったこともある
貰わなければ損をするみたいな
かぁるい恐怖に突き動かされ
そうになったりね

僕は
中性的らしい

頑張ってポイントカー ....
現実は
命だけでは
生きられないと言うが
命が無くては
虚しいんだ



へたな
作りものよりも
現実の方が
よっぽど
味わい深い



私の
人生
いちどきり ....
隣りの海で 鯨が髭を磨いてる

海老が抜けない
ささらに破れた尾びれを揺らし
海老が抜けないのです、と

わたしも歯茎を押しひろげ
まぶされた砂をはらい

やせた少年がくらりと傾いて ....
 

いったいこのちいさな世界には

なんにんの偽善者と
なんにんの偽悪者とが

いるのだろう?


なんてことを考えてみたこともある


天災のあとのような
悲し ....
季節変わりの花が
ぼくたちを祝福してくれた

ふたり手をつなぎ
ふたたびこの路を
歩きたい

子供のように石を蹴り
風に吹かれて
夢を話していたい

花びらは散っても

怖い ....
桜花、数千真白き
純白の切り裂く時を
切開し 真っ赤な血潮

 噴き上がる天へ真直ぐ
      、
数千真白き桜花散りゆく迄
――コン、コン、コン
「咳ですか?」
――ノックです。
「どうしました?」
――コン、コン、コン
「咳ですね?」
――ノックなんです!
「大丈夫ですか?」
――あけてください!
「ど ....
何十億年の星霜が経ったであらうか。
時に激変を繰り返しながらも
森羅万象は存在としてあり続け
さうして今は一見安定期にあるやうに見えるが
よくよく見ると森羅万象は皆顫動してゐる。
それはまる ....
大概せこい。個性がいた。
たいがいせこいこせいがいた


求愛ハウス栽培。刺す、奪い合う雪。
きゅうあいはうすさいばい さす うばいあうゆき


対面。薄ら暗すぎて、無敵すら暮らす運命 ....
夜はカゲロウの翅
昼の光は油絵の中に塗り込められるよう

闇は真中から暈される
四肢はつながりを断たれ
各々結露しながら息をひそめた

瞳の内側に湧いてくる
けむりの肢体
遠い昔のも ....
不正取得したお金を
付け替えることで
合法取得に見せかける違法行為を
マネーロンダリングと呼びます

不利益になる事実を
「まぁね」で済まして
曖昧にしてしまうことを私は
まぁねロンダ ....
そのお伽話は
あまりにも語られすぎて
すっかりすり切れてしまった
意味さえもこわれて
こぼれ落ちてしまった
君がかりそめの眠りを
くりかえしてきたその日々の間に

此処には誰も来ない
 ....
咲いてました

満開に

取り立てて
感動はありません

櫻は咲くよりも
散る時が美しい

それは当たり前の
感動なのかも知れません

死ぬのは
人並みに怖いです

 ....
これは短歌じゃねぇか、と云われれば言葉もありませんが、
これは詩なのですと、云い切らせてください。
夜中の3時台に起きて書いた愚かな労力に免じて、ハハ。




  荒野に吹く風 桜に吹 ....
醤油の{ルビ醪=もろみ}が香る港街
岸壁の夜に出没する屋台の中華そば

秘密のスープを覗き込むと

豚骨、丸鶏、ソウダ節、かつお節、
煮干し、長ねぎ、玉ねぎ、昆布、干しシイタケ

出汁 ....
しぼ虫はしぼんでしぼんでしぼみつくして
しょんぼり虫とであえたころには四月の宵
単四電池にまきついてだきついてころがり
ベッドの下にまで旅にでたらわすれられて
からっぽのリモコンの席にほこりが ....
今年彼女は桜をみることはない

大学病院のICUに閉じ込められ
チューブや配線にグルグルと巻かれ
モニターの画面に規則正しい波形が映る

何が悪かったのか誰にもわからない
本当のことは
 ....
船の窓から宇宙を眺めると中性になる
雲は薄っぺらな模様になって
海の青のところどころに
赤茶色と緑とに塗られた陸地が
安物のTシャツのプリントになっている


そのプリントの上で
生ま ....
エメラルドと石
銀箔の輝き
私は知らない、
無限の時をゆく
煌めき唸り
石とエメラルド

誕生から死へ、死から誕生へ
そして新た誕生から死へ

  断崖絶壁に立ち

浮かび来る ....
自分を
いったん
壊す そして
再構築しよう
生(せい)を進めるために



足るを知る
というのも
出来るだけしか
出来ないな
でも十分だろ



どの道
進む ....
atsuchan69さんの自由詩おすすめリスト(7942)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夜の梟- 中沢人鳥自由詩6*24-4-9
チェロの深い音- flygande自由詩7*24-4-8
あした- レタス自由詩5*24-4-8
ぜってー、- 秋葉竹自由詩224-4-8
パレード- ヒロセマ ...自由詩10+*24-4-8
五行歌、お花見に確言2- ひだかた ...自由詩624-4-8
火と風と- ヒロセマ ...自由詩4*24-4-8
離山房- 藤原絵理 ...自由詩324-4-8
ヒビキ- ひだかた ...自由詩5*24-4-8
蛙男。- 田中宏輔自由詩10*24-4-8
大好き- 秋葉竹自由詩324-4-8
※五行歌_三首「私の_人生_いちどきり」- こしごえ自由詩6*24-4-8
隣りの海- soft_machine自由詩13*24-4-8
けがされもの- 秋葉竹自由詩324-4-7
桜路- レタス自由詩7*24-4-7
五行歌、お花見に確言- ひだかた ...自由詩324-4-7
キドウ修正- 菊西 夕 ...自由詩1*24-4-7
森羅万象、顫動するも- 積 緋露 ...自由詩324-4-7
レモンの木漏れ日(回文)- 水宮うみ自由詩2*24-4-7
夜に添う- ただのみ ...自由詩6*24-4-7
まぁねロンダリング- イオン自由詩2*24-4-7
お伽話- 塔野夏子自由詩6*24-4-7
- 原田たけ ...自由詩424-4-7
荒野に吹く風_桜に吹く風- 秋葉竹自由詩424-4-7
中華そば- レタス自由詩5*24-4-6
しぼ虫- 菊西 夕 ...自由詩7*24-4-6
花曇り- レタス自由詩6*24-4-6
ヤー・チャイカ- 藤原絵理 ...自由詩1124-4-6
ループ、一見- ひだかた ...自由詩4*24-4-6
※五行歌_三首「生(せい)を進めるために」- こしごえ自由詩6*24-4-6

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