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海面を泳ぐ光の青を捕まえようとして手を伸ばしてみる
伸ばしても
伸ばしても
届かない両手をばたつかせて
それでも懸命にもがく君の
溺れそうな
沈みそうな平泳ぎが僕は好きなのさ

夏はもう、
すぐ ....
6月25日 0:17am

パパとママが罵りあう声が床を転がってる。


なんで朝まで帰ってこないの、からはじまって
どんどん醜くなる言葉たち。やがて高周波に達する。

悲鳴は床にたた ....
キラキラしない雫が
後頭部の歪な曲線を
未練がましく伝い落ちて
塩辛い影を作っている

無頼な陽射しと
馴れ馴れしい湿気に
言い返す言葉もなく
帰り道の上をボトボト歩く

いく ....
夜の公園をずっと歩いた

ふたりとも結婚式のかっこうして

二次会にはでずにふたりで歩いた

帰る場所はちがうから

夜がくるまで歩くしかなかった

好きだった頃は

ずっと好 ....
鉢植えは
水をやり過ぎて
いつもだめにしてしまう
気持ちが強すぎるのだろう
あなたのようにはいかない

虹のような光沢を紡いだ糸車が
カラカラと終わりを告げても
流れる水のなかで
目 ....
なぁ、オカア

子どもの頃から口癖みたいに
女の子はこれくらいできなあかん言うて
台所に立たせてたやろ
うちはあれがすごい嫌いで
何だかんだと理由をつけては逃げ出して
そういえばお弁当一 ....
 *
昼に停まった季節の便りは
いつぞやの名残を含んだセピア色の背景に、日向に生まれ落ちたパステルの淡い配色と、幼子の視線のラフなスケッチとなって
単色に描かれていた風景画を小さな額縁の中から取 ....
忘れ去られることは
滅び去ることと同義ではなく

ときに月夜の雨のなか
朱色の花の
面影が咲く



雲を織りなす風たちは
水の巨像を築き上げ

やわらかな片目の
や ....
 *
抽象をなぞる指先が、無色透明な肌に存在だけを記して
昨日の空に溶けて行く、輪廻を正しく辿って行けば
全ての人の記憶は一つになると
ついさっき、知りました。
だから、君の香りはどこか懐かしいのだ ....
それぞれの速さで歩む人の群れ

その何割が自分の速さでであるいていて

その何割が他人の速さに合わせているのだろうか

僕が生きている内にすれちがった人は

世界のの人口の大体何%かな ....
傘はどうしたの?
由紀さんに言われはじめて気づいた

昨日買ったばかりの雨傘
ガーリーとは思いつつも華やかなレースに一目惚れしたんだよね

教室に置き忘れたのじゃ無いだけは確かなんだけど
 ....
公衆浴場のぼんやり広がる湯気の中
いろんな裸がごろごろしている
あたしだって そう
ひとつの肉の塊に過ぎない
すべる足元にご注意を――――
それにしてもここの照明は明るすぎます
 ....
うすい水の膜を通して
いちにちの過ぎるのを待つ
泳ぐに泳げない、
不器用な蜥蜴の成れの果ては
にんげんに良く似ているらしい


わたしは髪を切る
意地の悪い快感をもって
不運の絡 ....
季節を急ぐように咲く
あのブーゲンビリアの花のように
突然泣き出した

あなたは
底なしの悲しみの底に向かって
うつむいている

ブーゲンビリアもうつむくように咲く
けれどそれはうつ ....
紅茶をのこしてきみは消えた

兄妹のふりをして空の下を歩いた

きみの話に同情して

フロントガラスを殴った

そのあとはじめてホテルに行った

もう何年もそうしている兄妹のように ....
黒い瞳で上目遣いにに見つめる。
ちょっとはにかんでみせる。
無意識に。
ドル札を受け取ったとたん。
無意識が意識になる。
ちょっと民族衣装のすそを直す振りをして上目遣いで見てみる。
私は本 ....
掛け軸の後ろにあるものは
じっとしている

いらないと仕切られた上に
何がかけられたのだろう

絵は語るのだろう
字は話すのだろう

ただ外と中を区切り
支えるだけでは
満たされ ....
僕が本を閉じたときに
誰かが新しい頁をめくるでしょう

僕がまぶたを伏せるときに
目覚める朝もあるでしょう

僕がこぶしを握るときに
手のひらを開いて母を求める
新しい命がきっとあるの ....
オンブラ・マイ・フ

もしくは、ラルゴ

あたたかで気高い

それを聴くたびに深遠は近くに

だれも知らない場所で

だれもが繋がっている


かつてこれほど

安らいだ ....
私が物心を付いた頃
入退院を繰り返す父は、
心臓病の、体の弱い人でした

それなのに、
父の笑顔に
ひどく私を幸せにする力があって、
それを見るために小さな私は、
クレヨンで何枚も ....
分かち合うことが

人と人との繋がりならば

いずれにせよその繋がりは

細い糸の様な物であろう

ヒステリックな世界の背景は

いつしかアメーバによって

浸食されていく
 ....
生きるほどに
すり減ってゆくとしても
僕は原石のままでありたい

たとえ自分の中に
トパアズやエメラルドみたいな
そんなきれいなものが隠れていても
僕は原石でありたい

たとえいびつ ....
嘘を3枚出して
幸福を200g買って
涙のおつりを受け取った

涙のおつりを出して
愛を2個買って
嘘のレシートを捻り潰した

綺麗事を繰り出して
涙のおつりを買おうとしたら
 ....
愛ってなんだろ
ぽつりと吐かれた言葉がフローリングの床に落ちて
それは真っ黒な染みになった



白いワンピース
春色の爪
茶色のフローリング
漆黒の染み
ピエ ....
うわあちょっとすごいじゃない
もうこんな素敵な風景に
すぐさまさるぐつわをかませ
何もしゃべれなくするんだ

そして静かに、静かに

風景が
あたしの中に
満ちる

まで

 ....
浮いた光は気まぐれに運ばれているのか
それとも決まった順路を漂っているのか
ただ、示されたとおりに視線を動かす

乾きから守ろうとする瞳は水の膜を張り
鮮明だったはずのものがぼんやりにじむ
 ....
ねぇ、知ってる?
あの空も
この言葉も
本当は何もかもパプリカなのよ
私の創り出した世界

(レプリカ、と言いたい?
な、なに言ってんのよっ
パプリカよ
決まってるぢゃないっ

 ....
旅するひとよ、空は
くるくる重低音を行き来して
雨の匂いさえも はなうたの
材料にしながら

「これからの僕を分けよう」
粒は汚れのない アリスの涙
少女は聞きわけよく
旅するひとに付 ....
ある赤ちゃんは公園で

暖かい風に吹かれながら

ベビーカーから見える青い空を見上げる

ある幼稚園児は

ジャングルジムのてっぺんから

人より少し高い所から

雲がゆっくり ....
ざぁざぁ 
それは大雨の日のこと
大きな木にてるてる坊主が

ぎしっぎしっ
太い枝をしならせるてるてる坊主
私よりも大きいてるてる坊主

くるくる
横風にてるてる坊主は煽られ
てる ....
atsuchan69さんの自由詩おすすめリスト(9862)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
クロール- 遊佐自由詩9*09-6-28
雨中の虹- 夏嶋 真 ...自由詩20+*09-6-27
真夏日- nonya自由詩10*09-6-27
好きだった頃はずっと- 吉岡ペペ ...自由詩309-6-26
雨の匂いをこらえている- 佐野権太自由詩10*09-6-26
なぁ、オカア- あ。自由詩14*09-6-25
迷宮組曲/第2楽章/昼下がり- 遊佐自由詩10*09-6-25
王族- 千波 一 ...自由詩3*09-6-25
迷宮組曲/第1楽章/夜明け- 遊佐自由詩11*09-6-25
人類は繁殖し続ける- こめ自由詩1009-6-25
はねるひと- 恋月 ぴ ...自由詩15+*09-6-23
パブリック・バス- 百瀬朝子自由詩7*09-6-22
とかげ- 銀猫自由詩13*09-6-22
「ブーゲンビリアの咲く頃に」- ベンジャ ...自由詩3*09-6-22
紅茶をのこして- 吉岡ペペ ...自由詩209-6-22
働く子供- 村上 ま ...自由詩209-6-22
家、巣- 砂木自由詩6*09-6-22
僕が本を閉じたときに- たりぽん ...自由詩1009-6-22
オンブラ・マイ・フ- 吉岡ペペ ...自由詩309-6-21
「Father’s_Day」- 月乃助自由詩5*09-6-21
道化師になりたいです。- こめ自由詩1109-6-21
「原石」- ベンジャ ...自由詩6*09-6-20
お買物_(改)- nonya自由詩6*09-6-20
祝福- ロリータ ...自由詩1009-6-20
素敵な風景- ふるる自由詩3*09-6-19
ほたる追い- あ。自由詩17*09-6-19
ぱぷりか/ぱぷりこ- 佐野権太自由詩12*09-6-19
頬に旅- 唐草フウ自由詩6*09-6-19
見上げたのは同じ空- こめ自由詩1509-6-18
てるてる坊主- 新崎自由詩409-6-17

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