すべてのおすすめ
自分が否定されない場所に逃げ込んだあなたは
人に干渉しない場所に逃げ込んだ
特に些細な事では感動しなくなった
今にも崩れ落ちそうな自分を
冷静であるかのように装った

あなたは文字を書き始 ....
召し抱えてください私を!
貪欲なるままに隠したナイフをの手をの目を
血で染め上げた手を
目をの手で
目に闇雲の蜘蛛をぶら下げて
キーホルダーに蜘蛛の目を
手をの目が手でのキーホルダーを握り ....
人と人
国と国との摩擦を秘めた
力を擁護した悪魔の邪悪を
小さな体で受け止めた
天使のような女が一人
光の少女から
大地の母へと
変わり始めた朝に
血みどろになった指先を
緑の子宮口 ....
膨れ上がったお腹を擦る
ただ単に太っただけだ
そうか、もう私の中に子供はいないのか

歩くだけで一苦労だ
足の横には義足、義足の横には杖、杖の横にはバイク
バイクの横には自動車、と言いたい ....
あらゆるものから離れて佇む時
落ち葉のソファに横たわる
この皮膚感覚だけが頼りだ

あらゆるものは絵画の如く
静止している
そこに漂う空気は氷のように張り付いて
追いかけてきたものを思い ....
落葉がそぞろに風にふかれ
雲は青く高い空をゆく

うらの{ルビ小径=こみち}の縁石に腰をかけて
杉といっしょにゆれている

夏の{ルビ遺言=いごん}は朽ちることなく
静かに実 ....
声にならなかった
あらん限りの力を込めたはずなのに

例えばそれは
孤島に取り残されたおとこがひとり
遥か水平線に見え隠れする
船影を
蜃気楼だとはなから諦めているかのように

もし ....
ジャンプして、アタックする
すべり込んで、ボールを拾う
宙に浮いたボールが一言、ギャグを言う
「布団が吹っ飛んだ」
選手も審判も観客もみんな一斉に
吉本興業の新喜劇のように転ぶ
その間、ボ ....
鋭利な湖面をすべってゆく
一艘の小舟
私は黒布で目隠しされたまま
なすすべもなく横たわっている
風 感じるのはすべて風
重い水をかきわけて
舟はゆるやかに進む


盲目の私の世界に響 ....
増水の ために

すっかり 荒れはてて しまった

堤の かよって ゆく なかを

猫じゃらしを 噛み ながら

草ひばりの 音が ほそぼそと つづく

すすき野原を  ....
 
蝉の鳴かない朝でした
胸の端からほどけてゆくひかり
できたばかりの海は睫毛に乗る軽さ
静かに浮かぶ顔に人知れず声を燃やす

髪を結んで横たわる
約束、と呟いて水より生まれし数字を ....
二十歳の黒髪のような、
ブルックリン橋から、曙橋を繋ぐ空が、
未踏の朝焼けを浴びてから、
青く剥落して、雨は降ることを拒絶した。
とりどりの青さを、さらに青く波打って、
空は、傘を持たずに、 ....
          水に挿した青磁器を彩る

          切り裂かれた花々たちが

          私に{ルビ現在=いま}の終わりを告げる

          過去の栄華を断 ....
夏の名残を雨が洗うと
淡い鱗を光らせたさかなが
空を流れ
ひと雨ごとに秋を呟く


九月は
今日も透明を守って
焦燥のようだった熱や
乾いた葉脈を
ゆっくりと
冷ましながら潤ませ ....
必要な世界を吐き出す為に
必要な世界を選び取る為に
咽喉仏に針を突き立てる
冷やかな笑いと冷やかな汗
そしてすぐに熱を持ち始める
冷静なんかじゃ居られない
ふざけた顔を真剣な顔にして
真 ....
昔はよく強風でガタガタ音を立てていた窓
今はすっかり静かに落ち着いてしまった窓
家の所々の窓は割れているものもある
新しいものと取り替える必要はない
割れた場所から外の空気が入ってくる
それ ....
比べたくなるものがある
幸せの度合いとか
それぞれの人生のありようとか

ひとと比べることで見いだせるものとは

柱に刻まれた幾筋かの古傷は
生を授かった証であり
輝ける未来への歓声で ....
ほどよく冷えた桃の
皮が剥けるのも
待ちきれない様子で
傾いでゆくあなたの
日焼けした首筋

滴る果汁か
それとも
戯れの残り香か
甘い匂いが
鼻腔の奥に絡んで
涙させる理由
 ....
性能は読み違えた
解体処理は返品された
変形された甲殻は
背骨から突き出た石の傘
平行して過ちを犯す
A、B、の角度を測る
私はシーソーの上に立っている
その中心で子猿が
母親の骨をぶ ....
泥を
振り払おうとする腕こそが
いつまでも拭えない
泥かもしれない

確かめようの無いその有様を
透明である、とは
誰も語らない

そこでまた
ひとつの泥の
可能性が
散る ....
   かそけき風の香音(かのん)を連れて
   秋宵の橋を渡る
   あふれる水の数を
   わたしはしらない


   契る言葉の薄紙
   序(ついで)を忘れた指先で鶴を折る ....
羽が生えた
獣の人は
鋭い牙と
鋭い爪で
社会の飢えを
飛んでいく

牙から滴る唾液と
爪から滴るドス黒い血液が
夜の街を歩く不眠の人の頬に
優しく触れて誘う
堅く閉ざされた建物 ....
キ・ン・シャ・シャ・・ドレッ・ド
ゆめのなかの、たんじょうび
キ・ン・シャ・シャ・・ドレッ・ド
ふりかえったときの、いたみ
もう、ぎゃくほうこうに、まげられない
キ・ン・シャ・シャ・・ドレッ ....
俺の周りの空気が
水滴になった時
地獄の響き、天国の夢、姫百合の塔
街灯に
スラムダンクしかけて
警官に
止められました
「夜の道を一人で歩くのは危ないから」
「でも家に帰る時、いつも ....
安美錦
アミニズム
あれはクビライ・ハンの来襲だったのか
心技体
やおろずの神々に祈りを捧げ
丸い土俵の上にあるものを
観音菩薩。弁天様。
ご利益いかばかりであったとしても
女人禁制
 ....
窓を覗くはにかみ屋の風
夕涼みの教室で戯れる 置いてきぼりの陰法師
季節外れのうぐいすの声を聞きながら
紡いだ詩をただ砂場に埋めていく
鳴らない鐘に聞き惚れて 翼を運ぶことさえ止めてしまった
 ....
   


虹を見せて人集めして
一山あてようと
考えて
みた

山師は鉱脈を探すのが本職だが
人件費の高い日本国では
金脈意外は採算ベースに乗りにくく
海に出て
石油探索する ....
老朽化の進んだ体育館は
二階に観客席が付いていて
死んだ蛾や蝉がたくさん落ちていた
わたしは
つま先の赤いうわばきで
それらの死骸を踏み砕き
空へ近づこうとするかのように
一人でそこへの ....
雑踏のあちこちで発生する
ポップな着メロ
それぞれの手のひらの中
ぽろぽろとカラフルな
想いをつかまえる


まるでゼリービーンズのよう
人工着色料かけたみたいな
絵文字やコトバが
 ....
近づいてゆく
風が乾いた草の匂いをはこんで
近づいてゆく
滅んでゆくものの気配を
怖がらないで足をのばし
サンダルを遠くに飛ばして
近づいてゆく
秋のサテンのやわらかな手触り
私はこの ....
atsuchan69さんの自由詩おすすめリスト(9862)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
感動する体- 狩心自由詩3*07-9-16
復讐の予習は我が手に目をの手を- 狩心自由詩1*07-9-16
生態系の封印- 狩心自由詩1*07-9-16
笑えること- 狩心自由詩2*07-9-15
水は炎を消した- 狩心自由詩1*07-9-15
きもの- こしごえ自由詩18*07-9-15
- 恋月 ぴ ...自由詩31*07-9-14
バレーボールの夢- 狩心自由詩2*07-9-14
黒のみずうみ- 石瀬琳々自由詩14*07-9-14
誰かが去ったあとを見る- モーヌ。自由詩25*07-9-14
鎌倉- ピクルス自由詩8*07-9-14
夕暮れの光景の彼方から- 前田ふむ ...自由詩18*07-9-14
花葬- 渡 ひろ ...自由詩8*07-9-13
浜辺のうた、かた- 銀猫自由詩34*07-9-12
言葉を紡ぐという事- 狩心自由詩2*07-9-12
日が昇る前の、一日の始まり- 狩心自由詩6*07-9-12
- 恋月 ぴ ...自由詩31*07-9-11
八月のエピローグ- LEO自由詩16*07-9-11
錆びた鉄板に描かれた象形文字の解読- 狩心自由詩4*07-9-11
透いてゆく- 千波 一 ...自由詩22*07-9-11
せせらぎ- Rin K自由詩24*07-9-11
不安定性突然変異- 狩心自由詩3*07-9-10
キ・ン・シャ・シャ・・ドレッ・ド- 狩心自由詩5*07-9-10
誰も居ない、一日の終わりに- 狩心自由詩5*07-9-9
大相撲九月場所のロゴス- 恋月 ぴ ...自由詩10+*07-9-9
潮騒の丘- 灯兎自由詩407-9-9
うどん二百円から- あおば自由詩2*07-9-8
赤いうわばきとたいくかん- 吉田ぐん ...自由詩2507-9-7
ゼリービーンズ- 渡 ひろ ...自由詩10*07-9-5
秋のぶらんこ- 石瀬琳々自由詩33*07-9-5

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