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ひとつの時が停滞し
その膝の上わたしは猫のよう
乳飲み子の舌の音
水の音色をさかのぼる

叢に覆われた
つぶれかけた空き家の中で
ひとりの少女に会った
帰る場所がないという
行き着く ....
海に漂うプラスチック
食物連鎖で還ってくる
魚を食べながら話すと
顔を覆いながら言う
「その話はしたくない」

世界に散らばるマイクロ
蓄積されていく
世界に目を伏せたまま
逃げ切る ....
雨に濡れながら
歩いても走っても
濡れる量は同じだと言われる

急いで走っても
体の前面に雨が当たる量が
増えるから同じだという

しかも走った分だけ
転んで更に濡れるリスクがある
 ....
立ち尽くしてしまった
青空が 白く強い綿雲を
ぐいぐい牽引していく 
数秒目が離せなかった
帰ってきますも
すれちがいも もうない ところへ

橋の下には
紅い まるく掬った両手たち
 ....
この秋に入り
深い紫の桔梗の蕾、
ふっくらぷっくら
少しずつ膨らんで
今朝に弾け咲き開き

これかい?
うん、これってば!

わたしの中の巨きな何かの
渦巻きながら頷き あゝ
わ ....
寝転んでスマホを弄る
眠気が神経を占領する
フッと意識が落ちた瞬間
顔面にスマホが落下した
痛みと驚きでビクッとするが
またすぐに眠気に羽交い締めされる

繰り返し

繰り返す

 ....
悪夢から覚めたら
すべてが夢だったとの
夢をみさせて

厳しくない街なんてない
優しくない君がいないように

わずかばかりの運命の齟齬が
なにかを大きく狂わせるんだね

 ....
雪深い
雪国の
冬を越して
ほんとうは
生きたいのだった



空カフェをしながら
今は亡きあのひとのことを
思うとね・・・・・・
私はあのひとといっしょに
生きなければなら ....
{ルビ巨=おお}きな人体の
頭がこの地に
脚が 少女の碧眼のような
空にあり
遠い月から 無数の
羅針盤と目玉とが降ってくる
羅針盤の磁針も 目玉の瞳も
{ルビ出鱈目=でたらめ}な向きを ....
風はほどよく
乾いていたと思う
光はここちよく
和らいでいたと思う

丘の上の
大きな声で呼ばなければ
気がつかないあたりで
君が花を摘んでいた

君の名前を
呼ばなかったの ....
雨が降る
季節の隙間に
ぼくの代わりに
泣いている

君に届かないのは
違う景色見ているから

雨が降る
ぽっかり空いた心に
ぼくの代わりに
泣いている

始まらなければ
 ....
親友との深い絆の
突然一方的に切断され
追放されて初春の雪国
ふらふらいつしか
大雪原に彷徨い出て
ふと唖然 立ち尽くす
己に押し寄せ来る
遥か聳え立つ雪峰の

荘厳にして安らかな頂 ....
夜のベランダ
洗濯物を干していたら
一匹のコオロギが鳴き出した

リリリ リリリ
耳澄まし聞き惚れる

まるで私を誘うよう
少し移動するたびに鳴く

─暗闇で見間違えね
─私は若 ....
深夜キッチンハイターでふきんを漂白する
ガーゼ布はくたりと色を失い
胸に抱いたわだかまりも
くたりくたりと畳まれていく

寝る前には
わたしのかみさまへ
みもとへ
いかせてくださいと
 ....
破れた糸を縫うように 紡いだ言葉が、ハラハラと
汚れた過去を洗うように 心に雨がホロホロと
繋いだその手を払うように、一つの意思がムラムラと
笑ったことをかき消すように、怒りの想いが悶々と
悪 ....
空を見ている。朝焼け、風が巻き起こって、

私は贔屓目で、空を真っ赤に染めたくなって、
自分を殺したくなって切実に薬物を求めていて、
私は人工物に汚染されて、そして、
人工的に完治したい、人 ....
淡淡(あわあわ)。たばねた頭のてっぺんに今まさにのせている、その小さな雪だるま。それをつねに片手でおさえながら、淡いくりーむ色の肩と細ながい腕を露わにして、露天風呂に浸かっている。けれどもその小さな頭 .... 風から
熱の失せていくと、
光も冷えて
近づく冬 、

わくわくわなわな 私の闇 
握手をする
そよ風と光

受けて沈黙している
自動販売機、

ブラックコーヒー

ボタンを押す
百五十円なり
ガタガタンッ
出て来た
ブラックを
ちびりちびりとやる
 ....
狂ったように
アラームが鳴り響く
夢を壊す
目覚めが
無意識を殺す
夜が見当たらない

奮って
闘いに出かける
心の声はしまい込んで
無を召喚する
鈍感になって
刺さったものを ....
真実の芸術は偽りの名誉を超越している。
(ナボコフ『青白い炎』註釈、富士川義之訳)

Verba volant, scripta manent. (言葉は消え、書けるものは残る)
(ナボコフ『 ....
僕らは歩く
九月のふちを
ほろほろと崩しながら

重い夏が過ぎたあとに
おとずれるはずだった
空虚
さえ失われて

行き場をなくした僕らの
可憐な破壊衝動が
あかるい空へ
微細 ....
パンといえば
惣菜パンが好きだが
ウインナーパンも好き
トマトとレタスのサンドウィッチもいい
でもたぶん人生で一番食べたパンは
カレーパン
辛さの中に甘さがあり
こんがりとした硬 ....
通り雨の向こうから
まだ乾かぬアスファルトが
ほのかに熱を吐き出している

水没したゲーム機は沈黙のまま
ふっかつのじゅもんを探して

夏の名残りを抱えたまま
秋は遠い雲の端に佇む
 ....
ハム子が今日天に召されました。
かなり老衰してきて動くのもやっとだったから
ご飯の入れ物もおトイレも平たくしたらちゃんと今朝まで
自分でおトイレにいき、ご飯も食べていました。
今日は脱水症状に ....
やさしさになれなくて
君の手をはらいのけた
その夜は眠れなくて
星ばかりを見て過ごした
誰かのことを好きになるのと
大切に思うことの違いを
分からないまま明日も
君に幸せを渡そうとしたい ....
ミモザの美しい頃に
父さんと手を繋いで
理由も知らず
バス停まで歩いたことは

覚えてるわけもない
わたしは二歳

父さんのの掌はきっと
わたしの小さな手に
この世で他には見つけら ....
誰も傷つけずに
生きていくことは難しい
手を離すことが優しさ
そんなこともある

想像できる範囲は
自分の経験の中だけ
浅いことは
すぐに露呈してしまう

離した指先
まだ感触は ....
えんえがく
かぎりのない
ちへいへむかい
ゆっくりゆくり
けんめいに
いきしていきて
みずからのなか
そうぞうはかい
ひかりのかげ
うらもおもても
おわることなく
かかえつつ
 ....
昨日、時折強く雨はアスファルトをたたきつけた
湿気っぽいはらわたが、時折りふくらんで高温を発している
水が口から流れて流れて流れて
耳から入ったおびただしい仔虫は
頭の中で羽を広げ ....
atsuchan69さんの自由詩おすすめリスト(10396)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
寝過ごす夢を見た- ただのみ ...自由詩11*25-10-4
世界を見て- 自由詩6*25-10-4
雨に濡れる量が同じなら走る- イオン自由詩2*25-10-4
- 唐草フウ自由詩6*25-10-4
ウィンク- ひだかた ...自由詩525-10-3
落ちる- 自由詩625-10-3
夢のうた- 秋葉竹自由詩425-10-3
※五行歌_二首「ほんとうは_生きたいのだった」- こしごえ自由詩7*25-10-2
悴んだ- 森 真察 ...自由詩6*25-10-2
コスモス- 夏井椋也自由詩14*25-10-2
十月の雨- 自由詩825-10-2
此処まで来れば/To_Here_Knows_When*- ひだかた ...自由詩7*25-10-2
コオロギの誘い- 花野誉自由詩10*25-10-2
God_bless_you- 凍湖自由詩325-10-2
DO_IT_AGAIN- 鏡文志自由詩5*25-10-2
- 由比良 ...自由詩225-10-2
淡淡(あわあわ)- 本田憲嵩自由詩12*25-10-1
五行歌、不離不即- ひだかた ...自由詩525-10-1
私のブラック- こしごえ自由詩9*25-10-1
歯車- 自由詩625-10-1
全行引用による自伝詩。_03- 田中宏輔 ...自由詩1125-10-1
九月散歩- 塔野夏子自由詩7*25-10-1
朝の食卓- 秋葉竹自由詩325-10-1
リセットボタン、ぽちっ- 青の群れ自由詩725-10-1
ハム子追悼- 秋田の米 ...自由詩1325-9-30
眠れなくて- 降墨睨白 ...自由詩5*25-9-30
父と娘____蒼風薫- 梅昆布茶 ...自由詩11*25-9-30
hurt- 自由詩725-9-30
りんねてんしょう- ひだかた ...自由詩7*25-9-30
曇っているのは空だけじゃない- 山人自由詩5*25-9-30

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