すべてのおすすめ
確かにあっちがああだとしても

でもこっちはこうだし

仮にあれがそうだとしても

これがどうなるのだろう

交差するのは人差し指

虚言はいかにも真実を含んでいそうだった

 ....
風が
静かになりました
背骨が曲がったまま
切り取られそうな
刃物を持った風が
止みました


世界では
他愛ないことですが
いまのうちに
背筋を伸ばして、
伸ばして
僕のこ ....
空から腐葉土の香りがした

僕らはなんて孤独なのだろう

空を見つめている

ひとのこころは遠すぎて

僕らはいつもとり残されている

同苦したくてありったけの

こころをかき ....
+


花が散るころにわたしは女でした。女になってしまい、
鉄鉢の中の百枚の花びらが
蝶のように羽ばたき、遠ざかるのを眺めた


+


花びらのひとひらを虫ピンで留め ....
眩暈がする
粒のそろった
音の洪水
言葉の洪水
音像/位相/破綻/逸脱
シームレスで繋がる
流れ/溢れつづけるメロディ
美しい旋律
降りしきるノイズ
全てを呑み込もうとするコーラス
 ....
R.S.V.P.
それは、きっと
一つの世界の終焉
幕がおりてしまえば

手の温もりをさぐりながら、
かわらぬ笑顔が
かえってくるのに
人のさわがしい声ばかりが
するのです

重 ....
映画館の観客席で  
私はサイレント映画の最終上映を観ている
スクリーンの中では 
どこか大きな河の岸辺に
冬の渡り鳥が集まり 
その鳥を1羽 
少女が肩に乗せている

枯草と砂 ....
それは何かの予言のようで
空の七割は雲に覆われていて
甘く温かいホットミルクに
頑なな心まで溶けて

買い置きしておいたバナナは
黒い斑点だらけになり
みずみずしさを失い
しおれていた ....
人知れず錆びていく駅の鉄の柱達
開線当初の嬉々とした輝きは
今や夕暮れに溶け込んであまりにも静か

僕らを囲むすべてが知られることのない歴史を持ち寄って
今日を構築してる
遡ればほとんどの ....
あなたの
そっとさしだす 毛糸のなめらかさに
それはけっして花束のように重くないけど
かくれるほどのごうかさもないけど
ぽんぽん、ぽんぽんと
逆立つせわしさを
なだめられている

おや ....
お母さんのこと嫌いなの?

携帯電話でのやり取りを気にされたのか
調布駅の改札抜けたところで、由紀さんが心配そうに尋ねてきた

母のことかぁ、どうなんだろうねぇ
好きとか嫌いとかそんな物差 ....
僕の小さな心臓の鼓動は

聞こえなかったから

イヤホンのプラグを差して

僅かに動く鼓動を確認した

綺麗な顔をした長身の

神男と今にも死にそうな

塵男を比べる

僕 ....
新月の深い闇夜はいつも
晩夏の有明海を思い出す


まだ19歳のひとり旅だった

熊本長洲港から最終間際の有明フェリーに乗船し
対岸の長崎国見の多比良港に渡った

フェリーに親しげに ....
「満月に吠える」

夜中眠りに就いて初めて裸を曝す
歪んだ時系列を跳ね跳び
活きた清涼水を次から次へと浴びる
そして吠える
自分の闇に悲しく浮かぶ
黄色い満月に



「手紙」
 ....
眠たさを誘う 五月の街
Market Street 1200
サンザシの木がほこらしげに 赤い花を咲かせていました
通りを染めるほど 目に映えるほどに
歩きながら目にできる家々の
フラワー・ ....
サングリア

サングリア

サングリア

三対一の割合で男の空気は無いに等しい
隔てたテーブルがまるで川のようだ
反対岸の草陰から覗いているような
そんな気分になる

女達は曝け ....
そのうち通り過ぎるだろう
ほんの気まぐれな天気雨


一面の田んぼだったこの辺りは
ほんの少しの間に住宅街になった
たくさんの家が整然と並べられ
目線を上に持っていけば
規則的に並ぶ青 ....
未来は光より早く進む

知識の海は今日も荒れていた

僕が死ぬ夢を見た

気が付いて目覚めたら帰りかたを忘れていた

約束の時間には間に合いそうになかった

想像は毎回期待していた ....
おどけたピエロ
みんなに笑われても
おどけたピエロ
踊り続けるだけ

おいらは嫌われ者の道化役
いつも誰かの尻拭い
おもしろおかしく踊って見せて
愚か者の拍手を得るのさ

おどけた ....
ある国に住んでいる悪魔が
ある教会の美しいステンドグラスとオルガンと聖母子像と黄金の鐘と
そこで毎日祈りを捧げている敬虔な神父を激しく憎んでいた

彼は日が暮れると宵の明星、魔王に誓いをたてた ....
手に入らなかったことは
いつまでも甘美な哀しみでいる
今のじぶんが震えている
手に入ったことなんて
いったいあったのかとも思う

電車に夜がしみている
なかに誰が乗っているのだろう
ア ....
騙された方がきっと馬鹿なのだろう

色褪せてゆく写真をいつまでも握り締め
捨てる機会を伺っていた
自発的な行動が出来ないまま
差し伸べられた救いの手にすがり付くも

それは青白く冷たいレ ....
結婚しないわたしへのあてつけなのかなと思った

今更ながらの大ぶりな段ボール箱の底
つややかな赤い実りをいたわるかのようにそれは敷かれていた

一見して母の達筆を思わせる簡潔な手紙には何一つ ....
<風の記憶>

真夜中過ぎの嵐 
窓辺で震えながら聞く荒れ狂う風の声 
轟々という叫び
揺れる木々の一本一本に
神様が宿っている
翌朝は無残に散っていた
からたちの花

あめかぜの ....
{画像=110126124855.jpg}

小さな南の島の
星砂の浜に
小さな青海亀が生まれました
波の泡のように柔らかな水色の甲羅を背負った
たくさんの子海亀たち
まあるいお月さ ....
昼の終わり
脚の痛み
毒を盛られ
曇の十字


まぶた くちびる
閉じかけたまま
文字も色も火も
越えてゆく日々


生まれたばかりの
あたたかく小さな闇 ....
もてない男が浮気しないコツを喋っているようなものだ

そういうやつは感謝されることに飢えている

なら感謝してやればいい

やつは調子に乗るかも知れない

調子に乗らせておけばいい
 ....
{引用=
 靴の、物語り

【 冬の靴の同意語が、なんだって?
  仲間はいるのかって? 】
― 冬の寒さを、雨のぬかるみをさえぎる
  保護してくれるものをさがすの、
  心をかざった ....
きみを私が羨むとき、
その周りでは
数えようも無いほどの人々が
様々な考えを巡らせていて

色々に過敏な、きみだというのに
そのときばかりはどうしても
どんな私のこえも
聞きこ ....
僕らはまた戦争に負けた
いつまでも生きていられると思っているのかい?
君は拒み続ける
でも僕はあきらめないよ
だって時間は過ぎ去っていくんだもの

僕は忘れる
大事なことを忘れる
昨日 ....
atsuchan69さんの自由詩おすすめリスト(5957)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
仮にあれがそうだとしても- こめ自由詩1309-12-28
- 銀猫自由詩11*09-12-28
僕らは空を見つめている- 吉岡ペペ ...自由詩709-12-27
連詩「四季」_竹中えん_夏嶋真子- 夏嶋 真 ...自由詩2809-12-26
不穏である音楽を- kauz ...自由詩9*09-12-26
R.S.V.P.- 月乃助自由詩9*09-12-26
ミッドナイト・シアター・ブルー- 楽恵自由詩7*09-12-25
傷だらけ- within自由詩14*09-12-24
骨達- 瑠王自由詩8*09-12-24
S- 唐草フウ自由詩5*09-12-22
知りすぎたひと- 恋月 ぴ ...自由詩15*09-12-22
6面のサイコロじゃあ歯が立たないない訳で- こめ自由詩909-12-22
不知火の海- 楽恵自由詩13*09-12-21
満月に吠える- 乱太郎自由詩15*09-12-20
アマリリス- 月乃助自由詩16*09-12-20
川で洗濯する女達- 瑠王自由詩6*09-12-18
美しく積み上がった世界の中で- あ。自由詩9*09-12-17
僕が死ぬ夢を見た- こめ自由詩1309-12-17
ピエロ- 未有花自由詩12*09-12-17
悪魔にラヴソングを- 楽恵自由詩4*09-12-16
手に入ったこと- 吉岡ペペ ...自由詩1009-12-15
見かけ倒し- 中原 那 ...自由詩1209-12-15
犬印のひと- 恋月 ぴ ...自由詩18*09-12-15
からたちのくに風土記- 楽恵自由詩5*09-12-14
アオウミガメの百年- 楽恵自由詩10*09-12-12
冬と咆哮- 木立 悟自由詩409-12-12
もてない男- 吉岡ペペ ...自由詩309-12-12
Toe_shoes- 月乃助自由詩8*09-12-12
観察- 山中 烏 ...自由詩3*09-12-11
10年代へ- within自由詩11*09-12-11

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