あなたがどこか遠く知らないところから
 「あなた」と呼びかけるたび
 なんにも知らない鏡みたいに
 よろこびを反射させて光っていました

 あなたがどこか遠くから
 わたしでないだれ ....
{引用=「草枕旅ゆく君を愛(うつく)しみ副(たぐ)ひてぞ来し志賀(しか)の浜辺を」(万葉集 巻四566)}
或る女は旅に連れ添い
まだ若い馬にまたがりシカの浜辺へ
青々としたうつくしみの心でもっ ....
核爆弾のように空は破裂した、ほら、戸外へ飛び出して踊る時だ、色とりどりの花々が新たな世界の誕生を叫んでいる、お前はそこに取り残されて薄暗い生涯を閉じるのか?魂の奥底まで光を当てなければ質感を持 .... 黄昏た窓枠を眺めている
はちみつ色に細める
瞳の中には
きっと琥珀が ねむっている



机の上の
コンパスの針で刻まれた
しらない時代の落書きを
なぞる白い指はこびで
背 ....
春の日
下り坂で
防波堤を拾った

アメリカと
日本の反対側に
それを置いておいたら
それだけで戦争になってしまった

悔やんだぼくは
左手首に▼の
入れ墨をいれたかったが断 ....
薔薇の蕾をなぞる指先で
あなたは
わたしの静脈の中の
青い花びらを
一枚一枚
ていねいに燃やす


薄く伸ばされた
午後のページをめくる
白い重なりは
丸みを帯びた雨の切っ先 ....
本を読み 本に読まれる 前のめりで啜る珈琲 もう何杯目?


おっちゃんらおばちゃんらみな話好き 知らぬ間に 関西語のレッスン


一度きり言葉を交わし 約束もないまま別れ 言 ....
先生、教えて。
僕等、拒む棘を舐め合ってる。

先生、教えて。
幼さ故に、ナイフを抜き差してる。

先生、教えて。
美しい、夜と夕方の境界を。

先生、教えて。
深い夜の色の邪さを ....
知らない人が記念写真でピース あたしの親は
子供にああだこうだ言うのが
とてもキライで
すごく自由に育てられたのね
だから悪いけど
あたし
無理して
自分を抑えることが
出来ないの
ハッキリ言わせてもらうと
あ ....
「ねぇ、この本の表紙知らない?」
           
彼女は読み終えた本をわたしに見せる。
その顔にはどうしてないのかわからない、不思議でならないと
いった表情がありありと浮か ....
 
混沌とした水が透けるとき

言葉を釣り上げる喜びといったら


あぁ、まだ詩をやめられそうにないよ



 
 ひだりひらめは

 にらみます

 どうしてこんなぐつぐつと・・・

 しんぱいするな

 くってやるから

 ねっとうをかけたじてんで

 うんめいはきまっていた

  ....
正しさ醜さにくたびれたときひもとくもの
たとえば詩集

靴紐を解いて
靴下を脱いで
握り締めていたものが失われ
冷気にじかに触れ

はだしだ
ぼくははだしだ

裸体 その尊さを噛 ....
見送った背中を思い出しながら食べたケーキはしょっぱかったの


謝らない代わりにケーキを買ってくる君をやっぱり許してしまう


大きめのプリンをふたりで分け合った夜は月さえ ....
電話して 写メ届いたか 母に聞く 父は遠くで 照れて喜ぶ なでがたの やまときみとが かさなった

ひとひらの おちてあおばは あおあおと

つかまえて おうをやめたら そばにいた

あめがふる ぬれているやも ののすみれ

たこやきの たこ ....
温泉のもとを御飯にかけたところで試合終了のホイッスルです デフォルトで血を吐いている 鼻からティッシュが離せなくなってしまったのか
哀れだな

もの かなしい
まるで親にはぐれた子像の泣き声
パオー パオー


これと言った朝の挨拶もなく適当に休憩室の椅子に座る面 ....
別に愛してなんかないけれど
 いつも近くにあったの

  セブンアンドアイ

季節を先取る 冷やし素麺のCM 戦略かしら
戦が好みなのかしら 経済も大事よね

バイパス沿いに またセブ ....
春の日の午後
かわいた洗濯もの
藍いろのセーターを抱きしめたとき
はっとした。

ぼくの、鼻腔のおく、ちくちくとはじける火花
目のおく、熱がひろがる。
あなたの肩の、匂いがしたものだから ....
春のみちしるべが
ぼんやりと
さくらいろにほどけて
くるり

かすかに温む指さきを
ひきしおの隙間に
おきわすれ
どこへゆくのか
しおさい

水平線の午睡
波の ....
疲れたときには、生活の文法から四肢を解き放つといい。朝起きてご飯を食べて順番通りに本を読んでこの時間になれば外で働く、あの時間まで本を読んであのくらいまで仕事を終わらせる、そういう文法からするりと抜け .... 風は確かに冷たいのに
午後の陽のぬくもりが
耳に触れた

除雪作業が終わった後の雪道は
目を開けていられないほど
強い白さだ
瞼の隙間で青空も霞む

静けさをカラスが横切っていく
 ....
僕たちは公平に接しているか

子供だというだけであるいはステイタスであなどったりはしていないか

フェアには美しいという意味もある

美しいものはおそらく作為もなく公平なのだ

ともす ....
水たまり跳ね 三日月揺らす
汗ばむシャツと 雨上がり道

待ち人探し 浮き立つこころ
僕はふわふわ わたあめのよう

君は真っ赤な りんご飴舐め
それによく似た ほっぺで笑う

並ん ....
欲すれど求めず、
日々そこに泳ぐだけでも、
くねりぐにゃりぬめり
何かが水に反射して歪められていく

「愛している」
純粋な言葉のつもりが、
ぐにゃりと腰を曲げ、
臀部から足にかけて水 ....
歌声が
錆びた螺子を廻す
浪は 自身を消し去るものを
待ち侘びている


門のむこうの門のむこうを
陽は照らし陽は照らし陽は照らす
曇とともに 地に落ちながら
灰 ....
おやすみって言わないから、おやすみって言われなくなったの
「流れないように。」ってメッセージがすべて無視されて、流れないことを願った深夜
居もしないベランダの鳥にやつ当たって、しまわない布団を抱い ....
こひもともひこさんのおすすめリスト(3429)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
鏡たち- はるな自由詩513-4-13
うつくしみの_うつつ- 木屋 亞 ...自由詩4*13-4-13
Come_as_you_are- ホロウ・ ...自由詩2*13-4-13
かたおもい- 佐東自由詩4*13-4-13
防波堤- はるな自由詩713-4-11
春の午後- 佐東自由詩4*13-4-11
記憶- 深水遊脚短歌7*13-4-11
塗り潰せ- 雅寛自由詩213-4-9
知らない人が記念写真でピース- 北大路京 ...自由詩513-4-8
不干渉で不感症- 花形新次自由詩113-4-8
彼と彼女の本棚- 石田とわ散文(批評 ...11*13-4-8
やめられそうにないよ- 殿上 童自由詩26*13-4-7
につけ- ドクダミ ...自由詩3*13-4-7
きぐるみ- 三田九郎自由詩413-4-7
恋するデザート。- 永乃ゆち短歌7*13-4-7
老いた父母- 小川麻由 ...短歌1*13-4-6
題なんて付けられません- ドクダミ ...自由詩3*13-4-6
温泉のもとを御飯にかけたところで試合終了のホイッスルです- 北大路京 ...自由詩413-4-4
デフォルトで血を吐いている- 北大路京 ...自由詩413-4-4
妖怪社員たちの朝(花粉編)- ぎへいじ自由詩10*13-4-4
セブンアンドアイ御中- 朝焼彩茜 ...自由詩9*13-4-4
藍いろのセーター- 凍湖自由詩413-4-4
海の四月- 佐東自由詩8*13-4-4
疲れたときには- 葉leaf自由詩313-4-4
待っていると- Lucy自由詩17*13-4-4
フェアネス- 梅昆布茶自由詩1213-4-4
あめとまつり- 中村 く ...自由詩7*13-4-4
わななく魚- 自由詩213-4-4
降り来る言葉_LXV- 木立 悟自由詩313-4-4
自重ゼロパーセント- 未満ちゃ ...自由詩13*13-4-3

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