洗面所狭くなったが歯磨きをふたり並んで出来て幸せ
試し書き君の名前を書いてみた文具コーナー赤くなる僕
略したほうが長い
椅子になってみようと思って
椅子にはなれなかった
三秒で挫折した
たゆまぬ努力なしに
椅子は存在しえない
私の大腿四頭筋は悲鳴を上げ
痙攣を始める
あまねくすべての椅子は
慈悲とい ....
人の体温に恋して
霊は家に住み着くらしい
頼んだわけでもないけれど
周りにたむろする木や草の
のぞき込む好奇心を追い返し
昼間 人が出かけても
テーブルの下 柱の陰
ドアの後ろの暗が ....
距離感が悪く
誰もサポートに行かず
パスは繋がらず
コンパクトにブロックを敷けず
ラインが無駄に高く
フォアチェックは剥がされ
生じたギャップを埋める手立てはなく
ずるずる下がり続け
....
言葉だけが頭の中でちゃぷちゃぷ
内容 意味 思想 認識
言葉の連結はほぐれてしまい
蒸発したみたい
沸点が低いみたい
気体になったみたい
言葉だけが頭の中でちゃぷちゃぷ
内容 意味 ....
包み紙をひらくと
何もなかった
てのひらだけが
よろこんでいた
教会のステンドグラス金木犀
朝顔がくちづけせがむように咲く
ふりつみて
漆黒のまつげの先に
しんしんと
どこかでだれか
涙する
まつげにつらら ....
いつも 楽しそうだね
ねぇ どうして そんなにがんばれるの?
生き生きしてるね
仕事で出会う周りの人は 私のことをそう言う
なんでそんなに不安になるの?
もっと自信もったらい ....
げんこつが口から出なくなっている
それはたしかあたしがまだ一五だか六のころで、だけどそれが記憶としてほんとにただしいのかなんてまるで自信なんかないんだけど、とにかくその頃。街の外れの、ファンタズムっていう名前のバーだったわ。半地 ....
いちじくは
花を 外に 開かない
いちじくは
内側に無数の花をつけ
やわはだの秘密を 隠し持つ
ある日
たったひとつの いちじくの実に
たった一匹の 蜂が来た
....
一昔前ならそれは
半端なベテランの強がりで
一歩翻って反省すれば
がちゃがちゃ
ぶかぶか
若い人は若い人なりに
すげー面白い ....
久しぶりにその眼に出逢ったのは
スーパーへ出かけビニール袋を両手に下げて帰ろうとしていたときだった
歩道の隅で停まったままの車椅子に乗っているひとがいた
その老いたひととぼくの眼が遇った
....
おしまいを
覚えさせたのは あたし
おしまいですか?
そんならしかたないですね、と
ちらり 上目づかいで見上げたって
もう おしまいだよ
これは
さいごのおしまい
おしまいがなかっ ....
詩の声が聴こえる
私が設定したのか された必然性の声
優しさはあなたの右に出る者はいないよ
私は微笑みながら左から見ている 戦ぎと凪の時空空間越え
声が聴こえる詩の
あなたの神秘 ....
年上の女が
傍らに
横たわっていて
私を艶めかしく感じるのは
年上だからだと言う
そんな風に
年上の女は
年上であることを
隠そうとしないが
見ればわかるよだなんて
口が裂けて ....
いろづいた
いちょうを編んで
やわらかなストールをつくる
ゆっくりと首に巻き
はしゃいで
みたりして
きせつは
名前など欲しがっていなくて
ひとり
通せんぼする散策路
....
毎週毎週水曜日
生協のドライアイスの煙幕
キッチンで体育座り
上等なコシヒカリ
御飯がタケナイ
涙 涙 涙
安物の料理酒
アルコール15%
取手が付いた焼酎は幻
アルコール25%
....
本当のことを言うのを失言と大人は諭すこどもの余白に
わかってる何度も読んだ本開き一番いいとこ破って捨てる
明日ならばきっと良い日と思いたい昨日にめちゃくちゃに落ちてる今朝
....
想像してみて。
この柔らかな死体が
何を思って生きていたかを
たとえば
生きている理由とか
翼の意味を考えただろうか
空を飛ぶ機能が失われたそれは
時折はばたく真似事をするだけの
使い ....
【乾期】
鉢植えが日ごとうらぶれていく
朝顔はもう咲かないだろう
ふたたび未来をつなげる種だけを残して
それでいいじゃないかと
乾いていく
ほんの少し私も そこで
足踏みしている
....
ブームが去ったあとにハマっている
硬直した男根を吸い上げる炎にも似た女の表情が大写しになっているデスクトップ、唾液の滴る音まで聞こえてくるような絵面だった、バックグラウンドミュージックはずっと同じリズムをキープしていて、終ろう ....
赤いしま
黄色いしましま白のしましましましまるしまる
さかさままーぶる
真ん丸まーぶるろーれんすのまーぶる真っ逆さま
この呪文を三回唱えます。唱え終わると
蜻蛉が飛ん ....
【ともし火】
気づけばしんと冷えていく
乗り換え駅も冷えていく
あの子はまだ半袖で
切符がないと泣いている
秋は火を隠している
柔らかな火を 今年もまた
あの子が切符を見つけられ ....
地階の
寡黙な土踏まずから
4階の
華やかな脾臓まで
動脈としてのエレベーターは
人と花束と高揚を
送り届けた
6階の
冷徹な口角から
1階の
大らかなアキレス腱まで
静 ....
こひもともひこさんのおすすめリスト
(3429)
タイトル
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カテゴリ
Point
日付
洗面所狭くなったが歯磨きをふたり並んで出来て幸せ
-
北大路京 ...
短歌
7
13-11-4
試し書き君の名前を書いてみた文具コーナー赤くなる僕
-
北大路京 ...
短歌
7
13-11-4
略したほうが長い
-
北大路京 ...
自由詩
6
13-11-4
あまねくすべての椅子に捧げる
-
そらの珊 ...
自由詩
23
13-11-4
家霊
-
イナエ
自由詩
22*
13-11-4
チャント
-
粉末
自由詩
5*
13-11-4
軽さと重さを行ったり来たり
-
小川麻由 ...
自由詩
5*
13-11-4
ノート(つたわり)
-
木立 悟
自由詩
5
13-11-4
教会のステンドグラス金木犀
-
北大路京 ...
俳句
5
13-11-3
朝顔がくちづけせがむように咲く
-
北大路京 ...
俳句
7
13-11-3
眠りのなかに
-
石田とわ
自由詩
13*
13-11-3
ねぇ_お母さん
-
葉月桜子
自由詩
8*
13-11-3
げんこつが口から出なくなっている
-
北大路京 ...
自由詩
7
13-11-2
思い出の痛みは嘘になる
-
ホロウ・ ...
散文(批評 ...
1*
13-11-2
いちず
-
るるりら
自由詩
22*
13-11-2
昔ほど詩も漫才も心を撃たない
-
TAT
自由詩
4
13-11-2
眼差し
-
HAL
自由詩
9*
13-11-2
【おしまい】_詩人サークル「群青」10月の課題「無」から
-
そらの珊 ...
自由詩
14*
13-11-2
詩の声
-
朝焼彩茜 ...
自由詩
12*
13-11-1
年上の女
-
花形新次
自由詩
1
13-11-1
決められて秘められている
-
かんな
自由詩
5*
13-11-1
日常_So_So
-
小川麻由 ...
自由詩
3*
13-10-31
九月のノートから2_(十首)
-
もっぷ
短歌
6
13-10-30
鶏供養
-
そらの珊 ...
自由詩
24
13-10-29
秋の待ち伏せ(ツイッター#pw秋組参加作品)Ⅱ
-
そらの珊 ...
自由詩
19*
13-10-28
ブームが去ったあとにハマっている
-
北大路京 ...
自由詩
9
13-10-28
俺はこれを選んだ(含まれる代わりに)
-
ホロウ・ ...
自由詩
3*
13-10-27
音楽
-
月形半分 ...
自由詩
3
13-10-27
秋の待ち伏せ(ツイッター#pw秋組参加作品)
-
そらの珊 ...
自由詩
9*
13-10-26
エレベーター
-
nonya
自由詩
28*
13-10-26
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