『休み時間』



前髪が縒れて見えなかったのは
なぜだろう
なにが見たかったのか
汗で額にはりついて
かみなり
森のさらに向こう側で
ここからだと雲も低く見える
灰色の
 ....
プリンも寂しがる夜が膝の上 釣る人は釣られる 体臭は毛布のようだ
男臭い布団はそれだけで暖かい
男にとっては逆だろう
遠い子宮の記憶を辿り
疲れた胎児は体を丸めて
全てを忘れて眠るのだろうか
女の体の匂いの中で

私には子宮より
 ....
「なんとなくそこが正しい」
なんて流れに適当に乗っかって
楽なところで生きたくないだけです
一瞬生まれた疑問符を無視したら
自分の一番嫌いな人間に自分が近付く気がして
 ....
一、石
石には普通、感情はないと考える。しかしある。
石はほぼ性別は♂である。しかし、生殖はしない。無機質なものには♂という性別があるものだ。
石は考えることが好きである。ひたすら考える、そ ....
 暇だし、日曜だし、外出するのも億劫なので、趣味について書いてみようかと思う。
 ゛お前の趣味なんて、誰が知りたがるんだ? ゛と思ったそこのあなた。侮ってはいけない。僕にだって興味を持ってくれる第三 ....
「フェニックス一輝のクロスどう思う?」面接官の意図が見えない 歯ぎしりでイルカが集まる この血であなたの心臓を突き刺したい
ナイフを手にその背中を追いかける
あなたは急に立ち止まり振り返って云う

刺せるものなら
刺してみろ

わたしはナイフを突き
刺し殴る
 ....
教習車で好きな子の家の前を通る  ずいぶん長いことご無沙汰しておりました
その後お変わりございませんか

昨年は大量のクスリを飲んでしまい
あなたや他たくさんの方々に大変なご迷惑をお掛けしてしまいました

なかなかうまくこ ....
前略 神社の境内のながい石畳の階段を歩いて きずきました
わたくし カドウ域フェチなのでございます
鳥はイキモノの可動域を知らせてくれる 
「愛(う)い奴 もちと 近こうよれ」と おもうほ ....
「ほーら 極右政権だよ」
「パパ・・・」
アバンギャルド・チックな文言より

体制批判を

おや?それって同義じゃねえ?

多くをアバンギャルドに求めた結果

本来的な意味は陳腐になった

本来は

芸術をもって

 ....
先を歩いていたあなたの
姿が見えなくなって
やがて足あとも消えた
砂漠の何もない町で私は
水だけを買って店を出た

かすかな電波を拾い
疲れた馬を励ましながら歩く

私が疲れても立ち ....
横向き 横向き
オチオチ歩く
横向き 横向き
カサコソ歩く

オチオチオチオチ 一匹で歩く
カサコソカサコソ 大勢で歩く

川を泳いで
道を渡って


道を渡って 車に轢かれる ....
まどのこちらで膨らむレース
とぎれなく ひたながく
ひかりでいっぱいにささくれた
哲い うすみどりの風がおしいるのは
それは祝福ですわと
すずめたちがけたたましく喉をまっすぐにする
色とり ....
愛されたかったと
声にも出さず 紙にも書かず
降りしきる錯乱に耐え
笑い立つ秩序を嘲り
愛という概念だけを知り
愛という無に向かって超越を繰り返した
生まれてからずっと孤独だったと
冷た ....
モンマルトルに世界樹が生えている
世界の中心から その根は 枝をほそらみ
スローモーションで 人々が朽ちるときにだけ
冴えざえと 好き勝手に舞いながら 全体としてと統一のとれたリズムで
 ....
「を」の人

鍵穴を
開くための 旅をしている


夜空は うすら明るかった
暗かったのは むしろ樹木のあたりだった
いきものの息遣いがするほうが 暗かった
なにか隠され ....
わたしはまだ、
本当の血を流していない

わたしの足元から
見えない厚い雲が
ゆっくりと動く
雲と呼吸を合わせると
静かに痛む、
嘗てのわたしの部屋

大きな流血の ....
突風だか竜巻だか
しんないけど
奴の進路を塞ぐように
四つんばいの格好で
お尻の穴を目一杯広げて
待ち伏せしてやるの
奴の破壊力と
あたいの吸引力
どっちが上か
勝負してやる

 ....
目が覚めるとまっくらだった
せまい せまい なにかの中で
時々すき間から光が漏れて
ここは どこだろう?

「君は ずいぶん小さいね」と
声が聴こえてきた
「君はだれだい?」
「誰でも ....
プラットホームを歩いていたら
数歩先で人と人とが
すれ違いざまに接触した。
体と体の打ち合う音がして
ボタンがひとつ
床に落ち、私の足もとに転がった。
思わずそれを拾い上げ
視線を元の場 ....
それなら
好きにしたらいいと言われた
好きにしたら知らないよと
言われたみたいで
不自由を感じた

だから
好きになんかできないと言ったら
言われたからこうなったと
責任を問われるの ....
ゴカイとミミズが一緒に暮らしていた

ゴカイは名前の「点」からなのか
しばしばミミズに誤解されていた

「やっぱり」と「どうしても」を繰り返し
ますます誤解される原因は
名前のせいだとい ....
十万人の弁慶が向かってくる 午前4時
郵便ポストに朝が届く
とおくで電車が泣いている

溜まったメールを洗濯機につめこんでぐるぐると回す
とげとげしたやりとりも
昨日の君との会話も
ぜんぶ漂白剤にあらわれて
言葉 ....
それで結局一番取扱に困るのは自分自身であって
説明書が書けない せいぜい 長さと重さぐらいだ
従って「取扱説明書」は比喩でもなんでもない 真実だ
ぼくは電化製品だ コンセントとプラグは父母だ 修 ....
こひもともひこさんのおすすめリスト(3429)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
休み時間- まきしむ自由詩112-12-12
プリンも寂しがる夜が膝の上- 北大路京 ...自由詩512-12-10
釣る人は釣られる- 北大路京 ...自由詩212-12-10
- salco自由詩11*12-12-10
満ち溢れるゼロ- ホロウ・ ...自由詩4*12-12-9
石・草・虫など、その概念と考察- 山人自由詩4*12-12-9
趣味について、または詩について- まーつん散文(批評 ...8*12-12-9
- 北大路京 ...短歌212-12-9
歯ぎしりでイルカが集まる- 北大路京 ...自由詩512-12-9
『目指すもの』- あおい満 ...自由詩712-12-8
教習車で好きな子の家の前を通る_- 北大路京 ...自由詩1112-12-8
かさぶた- 涙(ルイ ...自由詩512-12-8
稼働域フェチ- るるりら自由詩19*12-12-8
クリスマスプレゼント- 吉岡孝次自由詩512-12-8
先鋭的- ドクダミ ...自由詩4*12-12-8
ひとり- mizunomadoka自由詩412-12-8
- 凪 ちひ ...自由詩612-12-7
まなざしにも自由の刑の宣告_(幻肢の砦たち)- 乾 加津 ...自由詩15*12-12-6
- 葉leaf自由詩1012-12-6
樹木のセミヌード- るるりら自由詩9*12-12-5
『_を_の_人_』- るるりら自由詩1212-12-5
『生血』- あおい満 ...自由詩8*12-12-4
さよなら、竜巻- 花形新次自由詩412-12-4
輝きの末路- 篠崎彼方自由詩112-12-4
ボタンホール- sample自由詩6*12-12-4
自由という不自由を感じる自由- イオン自由詩3*12-12-4
世の中はゴカイだらけ- 八男(は ...自由詩312-12-3
十万人の弁慶が向かってくる- 北大路京 ...自由詩4*12-12-3
休日- アズアミ自由詩912-12-2
取扱説明書- 空丸ゆら ...自由詩1212-12-2

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