砂漠に降った 春の雨

港に張った 薄氷

夕陽映した 水田や

虫泣き渡る 磨りガラス

あなたはきっと そのすべて

美しいと思うのでしょう


おやすみなさい 目を閉じ ....
むしゃむしゃと食べる
むしゃむしゃと食べられる
食べるところが無くなればおしまい 
食べられるところが無くなればおしまい 
僕にはまだ食べられるところ 
残ってます? 
「サーカディアン・フラクタル」


空といたい。
そう言って見上げた優しいおでこに
ギリリと違和感が粘着していて
不毛の鳥は翔けてゆけない!

「ヒューストン、応答せよ!」  ....
指を動かして 
捕まえて 
握り潰さないようにして 
優しく摘まんで 
太陽にかざして
透けて見えるものが
僕です
血のつながりの有無などは関係なく
子供の保護者としてこの社会に登録した者は
個人であれ行政に携わる者であれ
社会に監視され続け
何かあればすぐに疑われることが正しいと
覚悟しなければならない ....
女を待つ雨が速く落ちたり遅く落ちたり 愛して欲しいと嘆く
私は淋しい薔薇の花
きっと嫉妬で燃えたぎる
炎のような黄色い薔薇

本当は清楚にたたずむ
白い薔薇になりたかった
やわらかくはにかむ
ピンクの薔薇の花でもいい

 ....
 私が各地(といっても3都市だけだが)転勤の末、夫の出身地である広島へ行くことになった時のこと。

 それを聞いたある人が言った。
「大丈夫なの? 広島に住んで。ナマ水とかは飲まないようにしたほ ....
犬と歩いていた畦道
蓮華草の洪水、うららかな風
晩春の自然は生命を礼賛していた

突然、犬が強く引っ張る
そして、嬉しそうに吠える
畦道の行く手に
冬眠から覚めた蝮が横たわって
ぬらぬ ....
赤いヒヨコ青いヒヨコ帰る場所がない その踏切では よく人が轢かれた
警報が鳴りはじめて遮断機が下りても
列車が来るまでには少し時間がある
だのに何故? 人は轢かれるのだろう

その疑問が解けたのは
自分がそんな目にあった ....
ねぇ 覚えてる
あの日助けた子ダヌキ
それがわたしよ

そういって妻は
スカートの後ろから
大きな尻尾を出して見せた

そんなことは
トウの昔にわかっていたさ
私もズボンの ....
真理かまやかしか
ずれたまなこでやぶ睨みした
雑草だらけのあけすけな世界
齢だけがひとかどになり
手の中にあるのは
ぎりぎりの蒸し暑い部屋
あちらこちらと
分 ....
蛙ひいていったトラックに蟻のマーク 困りましたね、担当者は腕組して顔をしかめた

何故、国籍を取得する努力をしなかったんですか
はあ、こんな時がくるとは思わなかったものでつい・・・・
あなたの事はよく知っているので、なんとかし ....
三丁目の植え込みに
神様が捨てられてました
薄汚れてハエが集っていました
拾って帰って
洗濯機で洗濯しました
乾燥機の中で蘇りました

何か願い事を聞いてあげよう
そう言われたので
 ....
おみ足で、探る新鮮な立ち位置
なまあ詩人の

なは、縄張りしらず
まは、マイペース
あは、明るい挨拶あはあはあは
しずかに咲いてる朝の散歩の

すみれの花
仕上がった作品を手にとり
出来栄えを確認する
(……駄作だ)
地面に叩きつける
が 割れない
金槌で叩いてみる
が やはり割れない
もしやと思い豆腐の角にぶつけてみる
が そういう問題 ....
才能が切れたので
買いに行った
いつもより高いのを
手にとって見てると
店主が苦笑いする
背伸びはよしな
いつものを買って帰る

その日の夜 
ボクが偽物と見破った人たちが
たいま ....
元気が出ないので
単四電池を?っポン飲み込んだ
胃が重くなっただけでした
それでは今度は
単三電池を?っポン飲んだ
胃が痛くなっただけでした
とどめとばかりに
単一電池を?っポン飲みまし ....
風呂の後めんどくさいと乾かさない髪乙女が共に蒸発していく 古い手紙を炎が読んでいる
泪を引き摺った星屑の海を見ながら
夜が月を口説きつづけている空に
たち昇り煙る記憶が渦巻いて踊る
醜く膨らんだ雲が濁らせた景色を
冷静に見つめる硝子窓は沈黙を守り
 ....
タバコの箱くらいのおおきさの
チョコレートの箱に
金魚の絵が描いてあって
その金魚は箱をぱしぱしとたたくと
絵のなかの水のなかで
ぱしゃぱしゃと跳ねるのです

面白がってぱしぱしぱしと
 ....
庭で宝籤が吠えると、赤ん坊はゆるめていたこぶしにすこし力をいれる。両腕をま上にあげたかたちで―頭がおおきくてまだ手がまわらない―眠っている花。
ゴムでできたボールを奥歯のもうすこし向こう側で噛んでい ....
おいボーイ
大志はどうした
電車の吊り棚で眠ってみても
乾いた傷をえぐってみても
めざす場所には行けない

おいボーイ
タブレットの画面には
思い描いた夢なんか映らないことに
そろそ ....
最後の恋が何度も終わった 包丁を、ざっくり押しこんで
西瓜を割る。

無数の黒い種達は
それぞれの姿勢で
つややかに埋まっている。

――どうせぺっぺと吐き棄てられて
  土から芽を出すのでもなかろうに

 ....
言葉にはとくべつ届くところなど無い
如何なる力も無いし、如何なる意味も無い
ただ、そこそこの必要に応じて、そこにある
目印のようなものだ、それは動かしようが無い
認めた ....
お金払って悪口いわれている 重たい福袋選ぶ指にささくれ
こひもともひこさんのおすすめリスト(3429)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
おやすみうた- 中村 く ...自由詩3*14-6-4
むしゃむしゃと- こいち自由詩414-6-4
サーカディアン・フラクタル- ハァモニ ...自由詩5+*14-6-4
蝶の羽- こいち自由詩214-6-3
保護者の領分- ichirou自由詩9*14-6-3
女を待つ雨が速く落ちたり遅く落ちたり- 北大路京 ...自由詩914-6-3
私は美しい薔薇の花- 未有花自由詩25*14-6-3
夜更けの紙相撲_水の月_プロミストランド- そらの珊 ...散文(批評 ...11*14-6-3
畦道にて- 山部 佳自由詩8*14-6-2
赤いヒヨコ青いヒヨコ帰る場所がない- 北大路京 ...自由詩9*14-6-2
_踏切- アンドリ ...散文(批評 ...114-6-2
_帰ろうか- アンドリ ...自由詩514-6-2
メメント・モリ_(Make_No_Mistake)- ホロウ・ ...自由詩1*14-6-2
蛙ひいていったトラックに蟻のマーク- 北大路京 ...自由詩3*14-6-1
_窓口にて・・・- アンドリ ...散文(批評 ...314-6-1
_福祉- アンドリ ...自由詩414-6-1
おみあ詩人- るるりら携帯写真+ ...14*14-6-1
ウイルス効果- ただのみ ...自由詩22*14-5-31
_買い物- アンドリ ...自由詩414-5-31
バッテリー- 和田カマ ...自由詩3*14-5-31
風呂の後- かの短歌114-5-31
朝の心臓- ハァモニ ...自由詩2*14-5-31
うたかた- 砦希自由詩13*14-5-30
息のこと- はるな散文(批評 ...514-5-30
ボーイ- 砦希自由詩214-5-30
最後の恋が何度も終わった- 北大路京 ...自由詩814-5-29
西瓜の種- 服部 剛自由詩714-5-28
間引くなら床に散らかせ(Day_in_Day_out)- ホロウ・ ...自由詩1*14-5-28
お金払って悪口いわれている- 北大路京 ...自由詩614-5-27
重たい福袋選ぶ指にささくれ- 北大路京 ...自由詩214-5-27

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