スープ付きの秋はとうに横切って 手にしたスプーンの冷たさに思わず手を離してしまった


ありふれた夏、紺色に吐き出された雲のなかでバスに押し込まれた午前七時 見上げる彼女の表情は水色 ....
階段によりかかる

壁がつめたかった

壁がつめたかった

それが気持ちいい

祈るように見つめる

祈り見つめる

いい気分で眺めてるかな

煩わされることなんて

いっさい霧散してるかな

祈り見 ....
ほんとうをひとつ石のしたに埋めた
約束をひとつ鏡の裏にかくした

退屈がちょっと窓からのぞいた
懸命がぼくのしりをたたいた

月は宙ぶらりんで柳のしたを通りがかった
杜甫と李白がちいさな ....
テレンバッハは言う
われわれは
かおりに気づくことによって
雰囲気に関与していると

ブラザーアンドレは知っていた
やさしい愛撫が苦痛を和らげ
人々を助ける
奇跡を起こすことを

 ....
こめかみに満月を撃ち込まれても隠し通すよ僕らの秘密 誰かによってすでに忘れ去られ
行き場を失ったおもいでが
枯葉のように不規則な落下をして
ぼくの背中に貼りついた

軒の低い屋根
が向こうまで続いた商店の群れ
の隅のうす暗がりからやはり
 ....
生き恥を晒し合って空が青い 直そうとして潰した  





半身にびっしり墨を入れたあなたが
猫みたいな目で優しく笑いながら
そっとわたしに触れる

あの日のわたしは
たったそれだけのことに
びくっと肩を揺らして、
思わ ....
ペットボトルのごみの日
中身(心)はもうとうになくて
キャップ(顔)やら
包装(洋服)やらを
捨て去ったら
みな
潔い裸になった
とても清々しいごみの日には
カラスさえも
素通りする ....
何度か
反響して
その後
ピアニシモで
消えた
短い言葉
爪先が弾いた
小石のようだった


リコシェ
アルデンテを
やたらとウリにしてる
リストランテの ....
知らないうちに仇とられていた 俺さびしいか

いかさまか

俺さびしいか

さかさまか

渋滞ゆっくり

ながれてく

光をともして

ながれてく

俺さびしいか

いかさまか

俺さびしい ....
【古非のぷろぺらぺら】

寄る辺なき人を包む卵白は
光を まだしらないから 蔭も しらない
光に かざすと 水路のように やさしい 
血管は だれの目からも 守られている
けれど あなたは ....
等圧線の険しい尾根道を
一気に駆け下りた寒気の精鋭に
容赦なく身体を押えつけられて
また2センチ青空が遠のいた

街路樹の痩せた指先から
次々に零れ落ちた枯葉の巡礼を
容赦なく運動靴 ....
痛む腹 痛む足 痛む思い
痛む腹は可哀相だねぇ
痛むほど無理させられてたってのに
今の今までだぁれにもわかって貰えないで
今しきりにキリキリ悲鳴あげてるんだから
あらあら、悲鳴をあげてい ....
回廊 と 回復 と 人生の回路 が 
複雑に絡み合いながら 淘汰するまでの時間を 
描き始めている

美術館と 病院などの それは
随分と 違うのでしょう


クルクル
目の回る程  ....
大切なものが
無くなってしまっても
大切なことに
変わりはないから
わたしは飽きもせず
大切を信じている



 
 主よ
 わたしは今日も持てる者をそねんで
 劣等感に苛まれてしまいました
レックス・テックス君は祈るのだった

 主よ
 わたしは今日も愚かな人をあざけり
 心で罵声を浴びせてしまいま ....
おばあちゃんの猫はおばあちゃんの匂い 猫のおばあちゃんがいなくなっても

おぬし 忍びの末裔であるな 足音もたてずに猫が来る

どんなに寒い夜でも おまえだけは温かいゆたんぽ

ねずみがい ....
  あなたの椅子が何も話さず
  ただ黙って眠っているように見えるとき
  切り分けられ 椀に盛られた柿の実だけが
  退屈な話を静かに続けていた



  昨夜
  あなたは ....
あのころぼくらが見ていた夢は
赤いへんなヒゲのおっさんにたくされていて
あのころぼくらが感じてた不自由は
深い城の奥で助けを求めていた

歩くこと、それ自体が困難
痛んだブーツの底が泣いて ....
新しい季節になったので、
しまいこんでいた靴を
取り出した。

かかとに葉の切れ端が
付いていたので、
つまんで取った。

なぜしまう前に
洗わなかったのかを
考えていたら、
 ....
オルゴールのガラスのふたを開けて
思ったよりも複雑な仕掛けは
一つづつ解いてみると
思ったよりも単純なつくりで
これでなぜあのような音楽が鳴るのかと
不思議さに夢中になった
わけのわか ....
パンドラ

空っぽだった宝箱 今でも大事に抱えている
のぞきこんでも ただ真っ暗闇が広がるだけ
楽しみにしていた期待も 蓋を開けてみれば
みんなみんな逃げていって どうってことなかった

 ....
逃げてゆくよう金色の葉降る 喪った小鳥を探してしまう



決めることができないまま手を離し 昼夜を分かつひとすじの雲

夏の音が 暇つぶすため生きているような身体からふいに鳴るから
 ....
いまはまだアイシテテですそのうちにアイシテルへと変えていきます まえ会ったときと名前が違っている 朝霧の中、銀色の竪琴を持つ者は歌うでしょう。
森の教会に昇りかけの太陽を見る者は、笑顔で挨拶を交わすでしょう。
今日という日の訪れに、新たな希望を見出す者は、
竪琴の伴奏に歌う野鳥の姿をも見 ....
お母さんはこどもを怒る
いっしょうけんめい怒る

こどもは怒られる
いっしょうけんめい怒られる

こどもは泣く
お母さんは
泣かないけど
その肩はふるえている

それをとりまく
 ....
こひもともひこさんのおすすめリスト(3437)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ベビーベッド- ayano自由詩313-11-19
階段の月- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...313-11-19
そんな花見- 梅昆布茶自由詩1813-11-18
きっと言葉でも感じ合える- ichirou自由詩413-11-18
こめかみに満月を撃ち込まれても隠し通すよ僕らの秘密- 北大路京 ...短歌213-11-18
9- きるぷ自由詩4*13-11-18
生き恥を晒し合って空が青い- 北大路京 ...自由詩1913-11-17
直そうとして潰した- 北大路京 ...自由詩213-11-17
半身- 自転車に ...自由詩513-11-17
とうめいな容れ物が収集を待っている- そらの珊 ...自由詩2613-11-17
効率が悪い- ホロウ・ ...自由詩2*13-11-17
知らないうちに仇とられていた- 北大路京 ...自由詩413-11-16
俺さびしいか- 吉岡ペペ ...自由詩1013-11-16
【非】古非のぷろぺらぺら- るるりら携帯写真+ ...9*13-11-16
子供は風の子_大人は火の子- nonya自由詩25*13-11-16
痛む腹- 月形半分 ...自由詩513-11-16
クルクル- 藤鈴呼自由詩2*13-11-15
thing- 自転車に ...自由詩713-11-15
神は汝を赦し給う- salco自由詩713-11-11
猫や_猫(自由律)- そらの珊 ...短歌1513-11-11
静けさ- 草野春心自由詩513-11-11
あのころ- にゃんし ...自由詩213-11-10
雪解けの靴- クナリ自由詩9*13-11-10
オルゴール・ガール- クナリ自由詩413-11-10
パンドラ- itukamitanij ...自由詩2*13-11-10
ファーストダンスはわたしと- キキ短歌213-11-8
いまはまだアイシテテですそのうちにアイシテルへと変えていきま ...- 北大路京 ...短歌513-11-7
まえ会ったときと名前が違っている- 北大路京 ...自由詩713-11-7
朝のひと時- ヒヤシン ...自由詩8*13-11-7
叱られて- 朧月自由詩513-11-7

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