できれば
ひっくり返すひとに出逢いたい
ちゃぶ台以外をね。
終りを はじまりにしてくれるような
私のB面に気づかせてくれる
アナログなひと ....
修善寺の源泉で
足湯に浸した
両足は
鬼の如く真っ赤に染め上がり
旅人は心に決める。
――この足で、日々を切り裂こう
娑婆の世を生きるには
時に…鬼と化さねばならぬ
が、赤い仮 ....
金のため笑っチャイナのエリザベス
悪評をヒラリとかわすクリントン
アタマに移植した
巨大キンタマは
時間がたつにつれ
徐々に下がってきてしまい
今では頬の辺りにある
その姿をみた人からは
"エースのジョー"と呼ばれている
こ ....
{引用=
2015 10月24日、25日のツイッター上の企画
#空想の街【ハンツピィの宴】に参加しました。
「詩の学校」というお話を書きました。2日目は主にガールズバンドのお話。
詩について ....
ベイビースター baby star
ひとり部屋にうずくまって 灯りという灯りをすべて消すと
明るい世界に すっかり目が慣れていたせいで
その刹那 僕は自分の手のひらの位置すらすぐに見失った
....
モダンな詩 Modern
ダ 語 Modern
ン か Modern
な詩集かモダンは死 Modern
ダ 語 Modern
ン ....
庭の草が伸びてむさくるしい
植えている花が埋もれてしまって
見栄えが悪いし
こころなしか虫が増えた気がする
なのでそろそろ頃合いだと思い
草をむしりはじめる
鎌などの道具は使わず
手で草 ....
そば屋で
肩を落とした
お前をみることはできなかった
あまりにも淋しすぎて
一味でも
七味でも
やたらに振るお前を
見ていることなどできないでいた
ラジオの音だけが
俺た ....
モロッコで
性転換手術を受けた
キンタマ王子は
ちょっとした手違いで
切り取ったキンタマを
アタマに移植されてしまった
手術をしたアキーム・ラナシャマラン・ハメド医師
に文句を言ったもの ....
あなたはごはんみたいに
真っ白であったかで飽きない
あなた無しには生きられない
あなたがライスき
道は風景を展示する
風の通る広大な美術展だ
道行く者は風景に巻き込まれ風景に生きる
道には別のひとすじの生が息づいている
移動のためでなく散策のため道を行くとき
人は別の生を生きてい ....
静寂のなかで、
何かが明滅する。
明滅は赤い、
悪魔の囁きだ。
(おまえは何が欲しい?)
(おまえは何が欲しい?) ....
今日抜かれるはずの歯が
主張する朝の痛みは
昨日をやはり後悔させる
なくすときには
必ず痛むものですね
なにごとも
今日までのわたしさようなら
あとすこしで
わたしの知らない
....
朝には、
むらさき色の腕がゆめを奪いにやってくる。
走って、だれもが
逃げているとおもってた
湯気のあがるさか道、
ねばっこい草のなか、
うす暗い公園。
みんなからはぐれて、
それ ....
地球が自転する
もももももんのすごい速度で
クラウチングスタート
目を閉じた走者も
今しがた ゴールテープを切って
へたり込んだランナーも
大統領だって テロリスト ....
どろどろの味噌汁を椀ごとぶちまけた
いつものような朝食だった
突然油のきれていないベーコンに腹がたったからだ
台所の窓ガラスが割れ
誰かが小石を投げたと僕は嘘をついた
夕方になれ ....
いっぱい食べてね
おかわりあるから
その薬指から
約束がこぼれ落ちないくらい
いっぱい食べてね
私は褐色がかった指に
マニキュアを塗る
輝く爪を手に入れるため
これまでは
手をほめてくれる
人達がいた
大切にしていた
私の白い手は
褐色になりつつある
鋭角の風のよう ....
こどものころ 戦争は いつかなくなると 思っていた
実際の話 古代や中世の時代と比べたら
安易な理由では、人は人を殺めたりはしなくなったのだろうか
むかし 中世の時代に 真鍮の牛という処 ....
切々と語られた悪夢に聞き入り笑いのツボを3つメモした
役作りうまくできそうにない人の言葉が尖り世界を語る
騙し絵のなかに入って階段をのぼり続ける 理解した上で
桁 ....
とつぜん雲が現れる
泣けば楽になると傍らで誰かがいう
雨が降りはじめる
わが子を抱きしめていた腕がするり
ほどけてだらしなく砂を掴んだ
かなしみに浸ることはかんたんで
すべてを捨てる覚 ....
151023
リンゴを買うたび後悔する
赤いのに渋いのだ
渋いから生で齧るのは止めて
皮をむき
何等分にも分けて
芯を取り
お鍋に入れて
ぐらぐらと煮詰める
....
築十八年になる
カステラハウスと呼ばれる
小さな三階建ての家に住んでいる
毎週日曜日になると
潔癖症の夫と二人で掃除をする
掃除機を抱えて 嬉々と
バトルスーツをきた戦士のように
家 ....
私はさかなをかく。
私はさかなはかかない。
さかなのなかを私はかく。
さかなを支える骨の内部を流れる
熱い海の流れを。
*
塩焼きにされた秋刀魚にかぶりつく、
がり ....
環境に適応していきのびることが
生命のことわりならば
それにしたがうのがあたりまえなのだろう
考えることはない生きればよい
小利口にならずきちんといまを選択する
なにが純粋なのかよく ....
(最後まで、引き渡したくなかった大きな身体。)
「お骨になっちゃったから、仕方が無いね。」と
諦めた様に叔父さんが呟いた。
「お骨になっちゃったから、仕方が無いね。」
マイクロバスに乗 ....
キンタマそのものの威力の
衰えを感じ始めたキンタマ王子は
このままではいけないと
キンタマに桜吹雪の
彫り物を入れることを思い付いた
ちょうどラグビーブームが
到来しそうな予感もするし
....
降りたはずの人が
まだ乗っているのに
そこに居る人々は
誰も何も尋ねないのだった
列車がいつのまにかバスになり
やがてワゴン車に変わっても
共に乗っている人々は
....
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