狂うことを生きることは、おかしい話だが、イカサマの競馬レースに予想を立てろと言われるようなもの。
当たれば僥倖、当たらないのは普通。皆はイカサマを知っていて、僕だけが知らずに予想を立てる。
創造性 ....
あなたの言うことは
どんな時でも正論で
つけいる隙なんかありゃしない
あなたのシャツにはいつだって
きっちりアイロンがかけられていて
一筋の小皺でさえ見当たらない
あなたの書く文字 ....
教えてない昔話をオウムがしゃべっている
まだ未熟な羽をもつ
小鳥が
高く
遠くに
羽ばたくことを求め
嵐の日に
強風に乗って飛び立つ事を
選んだように
君は
わざわざ試練の時に
身を捥ぎ離すようにして
....
赤が
私の内側を流れる赤が
情動をまとった哀しみと孤独が
今日も私の全体に行き亘る
赤は
私の内側を流れる赤は
などと
恰好つけて書いてはみるものの
詩人と呼ばれたい私 ....
声を ころし かなしみを押し殺していた人の
憂鬱の背中で
凪
蕾は 固く硬く 腑甲斐なさのひとふさ
人間だけが持つ
病
すべての荷をほどき 纏ってきたものを
お脱ぎ ....
宝箱の鍵が
みつかりません
仕方なく箱を振ったら
カラカラと
頭蓋骨から
乾いた音が響きました
やさしくなるにはね
悲しみを憶えること
傷つくことを怖れないこと
からだの痛みではなく心の痛みを知ること
辛さや苦しさや淋しさから逃げないこと
そんなことをだれもが抱えていると想うこと
....
誰に提出するでもない反省文書いている
フック船長のフックの部分で痒いところ掻いている
空を割るように
まっすぐ伸びていく
ひこうき雲は
まるで誰かの夢を
乗せているようで
風邪引きのあなたは
「子供騙しね」
と笑いました
空を割るように
ま ....
また会おうよ
宇宙は回帰する
あたしの身体は
太陽にあげた
だから
眩しくて
みえない
現代詩雲の下
無風にゆられて見ていたのは
つぼみのまま終わった
赤でした
無音ひびく団地の前
灰色の壁にかきなぐった鳥が
空へ
とんでゆく夢を見た
その後で、
現代詩雲の下
ざーざ ....
黄バミも目立つ
白い Tシャツ
夏の雲は
真っ青に
真っ白が 定番
爽やかさを 得る色なら
ブルー
黄バミが 気になり
どうも 白を まとえない
ウェディン ....
こどもの手をにぎって
「あたたかいね」と言う。
「つめたいね」と言われる。
わたしが「あたたかいな」と感じたら
あなたは「つめたいな」と感じている。
いつもそうやって温度差があり
....
『視線』
最近雨ばかり続いて気分的に憂鬱だったが、今日は目の覚める様な青空で天気がいい。少し風はあったが、開け放つ窓から差し込む日差しが眩しく自分は思わず目を細めてしまった。洗濯物も溜まって ....
またあえる
おやすみなさい
おいかける
たいふういっか
にじのそら
おはようひかり
あさのこえ
まもれているか
わからない
まもれているか
しがみつく
あなたのまうえ
そらのし ....
あなたのような人は長生きしてほしい
そう素直な人あってのひねくれ者だから
だから九十四歳は悪くない 悪くない
これでも献花のつもりなんだ
アンパンマンを見たことがなかった
なのにアンパン ....
絶えず
一定の方向にだけ
エネルギーを集中し
間断なく
成長あるいは変容し続ける
モノやコトや
言い表せない何か
そんな奴等に
ヒトという間抜けな動物は
いつも
驚愕さ ....
{ルビ呼 吸=い き} し
地 に
陽 魅 入 り
・・・ 意 ?
(ボクめせん)
おかあさん だいじょうぶですか。
ねつ早くなおるといいですね。
ぼくもがんばりたいとおもっています。
ねつがなおったら、あかるくたのしく ....
強風に この身のタガをはずされそうで夜の毛布を抱きしめている
蓋のないボンドはいつしか固まって自己完結を目指しています
貝ボタンはずせばそこはあの海で潮の香りが満ちて広がる
風見鶏 ....
記憶の糸をほどく
風景や音や肌触り
縫い合わされていた
いくつもの欠片が
ふたたび熱を取り戻して差し出される
思い出は語られたがっているのだろうか
子供の頃ひと夏を過ごした祖父母の家
....
まだ心拍を確認できていないから
小さな豆粒
あと10日後に確認しにいくね
小さな豆粒
今日は雨が降っていたんだよ とても落ち着く音と控えめな曇り空
一日中眠気が取れず 半 ....
■■■
■■■ 電車の連結部で
■ ■ シュノーケルの音
■ ■ 渚が車窓から消え
つり革の人々は
相変わらず揺れ
■ ■ 大波小波が
■■■ 電車内の人々の足を濡らして ....
131015
弾み車の振動を枕に
愉快な楽団員は眠る
ガラパゴス号に乗り込んだまま
帰ってこなかった男もいたが
射殺されなかったのだから
昔 ....
楠
■くすのき
■■くすだま
■■■くすりのたま
■樟■かわかして箪笥へ
■脳■箪笥からお天道さんへ
■■■悪い虫が来ないように
■■■お日様のほうを見ていると
■■■それは
■楠■ ....
色紙を折って
六角形の船をつくる
水が入らないように
縁を高く折る
かわいいお雛様を折るときに
見えない不安を
そっとつつみこむ
これから
どうなっていくかわからないのに
想えば ....
よこみちにそれようと
おもえばかんたんな
この夏
タンスの中を整理して
要らない服を捨てるように
増えてしまった思い出だけ
要らない記憶を棄てなければいけない
自販機のコールドドリンクが
いつの間にか半分
....
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115