ありのままをみせる蟻はいないけど、わたしたちはあるがままに暮らす人だったので、ゴシック体でゴシップ斜め微笑み返しでお互いの口の中へウィスキーボンボンを放り込み、舌べらで潰しあった。薄っぺらな唇を噛んで .... さんずいと林の狭間をうろつきながらハンドルを握っていると
「もうすぐひがくれます。ライトをつけませんか?」
壊れたはずのナビがしゃべる無機質な声に、さんずいのよこで立ちくずれそうになった。
だいじょうぶ

気持ちで言っても伝わらない

数字で言ったら伝わるのかな

数字で言うならいまのこと

みらいではなくていまのこと


ひとはいつの世も雰囲気にながされて

 ....
母の手を握り階段一歩ずつ降りる子供の足の小ささ 「リンゴの味覚はリンゴそのものには無く、 リンゴ自体は味をもたない、 リンゴを食する者の口のなかにも無い、 両者の接触が必要である 」。
これはアルゼンチン出身の著名な作家で、また詩 ....
羽矢と霧矢は まゆみの木を みずからの眼力で選び
切り落とし弓と成し、その矢を射る。
深い霧の中に 白百合が群生している
この村には いまは おなごしかおらんけんど さすけね

 ....
その崖のほとりに
一輪咲いているはずの花は
どうしても一目見たくて
見ると 手折りたくなって
手折ると持ち帰りたくなり
持ち帰ると
さて どうしても
挿した花瓶から引き抜き
力任せに叩 ....
ヘイ、ユー!
竜、巻いてるう?
えっ、もう巻いてるんだ!
さっすがあ
さ・い・せ・ん・た・ん
なんだからー
じゃあ、あたいも
竜、巻いてみよう
丁度相模線に乗ってるし
今電車ごと
 ....
5年前の手帳に いつ正体を明かすか考えるというメモがあった

いったい何の事 疑問以前に笑いしか来なかった

果てし無い自分の浮遊感の頭を撫でる
結界を創っているわりに 網目の粗いザルで環境 ....
この男いいなと思っても
八分待って
性欲が80%まで上昇しなければ
その男とは性交渉を持っては
いけないと言われる
八分以下の気持ちなのに
性交渉を持った場合
ヤリマンと呼ばれ
村中か ....
あたしが何を見たって?
6月27日の夜
そうね、雨だったわ。
2AM
裏通り、濡れて光る外灯の下に
若く、美しい男が立っていた

男がいるのはこの世界の真ん中で
これから男に降りかかる ....
眼鏡をはずし
目の前を水中に沈めれば
外灯は滲み
ひとびとは陽炎になって
せかいはちいさくちかく、まるくなると
おもっていたけど
無限のひろがり

おとこもおんなもなく
泳ぐような身 ....
ボクは
全力投球することに
全力投球したいんだ

ワタシは
運命を変えることに
運命を使いたいの

オレは
誰かを愛するために
誰かを愛したいんだ

アタシは
自信を持つため ....
空の彼方に
雲がすばやく流れている時は
家のほうが動いているような気がする
そう考えると足元がぐらついて
ああでもないこうでもないと
心臓に暗い汁が溜まってきて
余計なことを考えないように ....
最近友達になったTは
昨夜の平城京跡における
奈良県の生んだ歌姫
青山テルマのLIVEが
急遽中止になったので
代わりにまりお流に行ったと述べた

変わったネーミングではあるが
まりお ....
解る人には解る
本当にそれでいいの

語と心との一致に合掌し魂をさする 流離わずにとどまり 踏ん張る
揺るぎないものを沿革と共に 出る芽に頼らず 誰にも

直球に食らう 自身と 

  ....
祝日は朝から
気分転換のドライブに出かけました

久し振りの好天気で片道2時間ほどのドライブでした

途中 1車線に切替わるところで20分程渋滞しましたが
渋滞の際 前をゆく車が古いベンツ ....
     くっぴんに雨浅く

    猫っかぶりで畳遊泳

     主張弁解の昨日より

   謂われなき明日を詠いたい

      六法全書を枕にすると

窓の向こうに{ルビ ....
無表情な父に声をかけると
その霧深い意識のずっと奥の
宇宙のかなたから
帰ってくるのかと思うほど
遠いところから
ゆっくり
微笑みが皮膚の上に戻ってくるのが
見える

「おとうさん」 ....
頂上から
山の斜面にある
噴火口のくぼみまで
火山岩の砂利を踏んでくだる
植物のない荒涼たる大地

坂の途中で
凹んでいるところは
地球のえくぼだ
そこからあがったところは瞑った目
 ....
  鳶という鳥の
  名前を覚えたのもこの街だった
  アキタケンホンジョーシゴモンチョウ
  蜜柑色の陽射しにひたされた夢の形



  パーマ液の匂いがするこの街
  ここ ....
王子を待つ女と天使を待つ男がいて夜が明けないでいる ┌−−−−−┐
|ねこここね|
|このこのこ|
|ここはここ|
|こねこねこ|
|ねこここね|
└−−−−−┘

ねこだましはできても、ねこだましいは、ねこのこねがないと持つことができないようです ....
 あなた何をそんなにしょぼくれているんですいいじゃありませんか海へ行くっていったってべつに達也くんとふたりっきりってわけじゃないわ男の子七人女の子七人ですよ臨海学校に毛の生えたようなものですよおまけに .... ヒトの形をしているのが奇跡と思える位
あまりにも小さくて柔らかかったあなたを
退院後初めてお風呂に入れた時
私の緊張が伝わったのか
あなたは火がついたように泣き叫んだ
以来あなたが極端に水を ....
トラックにはねられそうな柴犬をかばい断たれた選手生命 【飛行模型】

露草の花は ひかりをうけて翼のようだから 
おだやかな 面もちで 飛び石を踏み外さないように歩く
縁側で 竹ひごが 飛行機雲のように しなやかにのびている
そのなかでも ....
空気がゆがんで見える夏の日
その横断歩道には
日傘を差した若い母親と
目線のしたで無垢な笑顔で話す少年
ひまわりが重い首をゆらつかせ
真夏の中央で木質のような頑丈な茎をのばしている

山 ....
夜の終わりを
123数える
不思議とこの町には
生き物の気配がない
あるのは静寂に満ちた
silver moon
雲の隙間を塗っている


ハンカチーフには
春に咲いた花びら
 ....
赤裸々 ララ ララ 裸子植物
 裸子植物のたくましさよ
 太古の生命があるのよ

赤道 ドン ドン 肌刺す光
 光のとらえどころのなさよ
 粒子でもあり 波でもあるのよ

光よ ララ  ....
こひもともひこさんのおすすめリスト(3429)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
WORD+L=WORLD - 阿ト理恵自由詩19*13-9-9
夏が終わる、それは、不意打ち - 阿ト理恵自由詩6*13-9-9
だいじょうぶ- 吉岡ペペ ...自由詩413-9-8
母の手を握り階段一歩ずつ降りる子供の足の小ささ- 北大路京 ...短歌513-9-8
小さな視点(詩評)- アラガイ ...散文(批評 ...6*13-9-7
羽矢と霧矢- るるりら自由詩15*13-9-7
崖のほとり- Lucy自由詩11*13-9-4
竜、巻いてるう?- 花形新次自由詩113-9-4
正体と齢- 朝焼彩茜 ...自由詩10*13-9-4
日本のエロ風習6__ムラムラ八分- 花形新次自由詩313-9-3
若く、美しい男- うめバア自由詩6*13-9-3
近視の夜歩き- 凍湖自由詩1013-9-3
全力投球する方法- イオン自由詩3*13-9-2
人形劇- 春日線香自由詩413-9-2
まりお流- 和田カマ ...自由詩5*13-9-2
解る人には解る寂しさ- 朝焼彩茜 ...自由詩10*13-9-2
気分転換のドライブ- 佑木自由詩3*13-9-2
くっぴん- ただのみ ...自由詩18*13-9-1
父を見舞う- Lucy自由詩20+*13-9-1
地球の顔を踏む- 殿岡秀秋自由詩713-9-1
S62- 草野春心自由詩513-8-31
王子を待つ女と天使を待つ男がいて夜が明けないでいる- 北大路京 ...自由詩613-8-31
ぐるりと猫こねくりまわしてみたねコネクション_ - 阿ト理恵自由詩17*13-8-31
お父さん、海へ- 平瀬たか ...自由詩7*13-8-30
あなたが初めて泳いだ夏- 夏美かを ...自由詩34*13-8-29
トラックにはねられそうな柴犬をかばい断たれた選手生命- 北大路京 ...短歌713-8-29
少年よ_【三篇からなる_オムニバス】- るるりら自由詩25*13-8-29
夏の横断歩道- 山人自由詩21*13-8-29
夜の数えかた- マーブル自由詩813-8-29
赤裸々なとうもろこし- 小川麻由 ...自由詩8*13-8-29

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