冷房をきかせた部屋で、少しずつ冷めていくベッドのシーツを撫でながら、吐くように泣いた。体の中の悪いものが外に出たがっていて、こらえきれずに涙になってあふれた
 白い布地に落ちた雫がブラックライトに ....
  犬
  モップの形をした……
  砂塵はさらさらと舞い、
  生活のひびに埋まっていった



  きみの手は老人のように冷たい
  きみの眼は翡翠のように冷たい
  そ ....
好奇心膨らみ咲いた花たちがアサギマダラに化けて海越え 怖いのは
うえを見上げて
その高さから落ちる事を想像してしまうから
下を見下ろして
今の場所から転落した時の痛みを想像してしまうから
だから
恐怖になるんだ
真っ直ぐ
真っ直ぐ

 ....
たまごのあてさきは
今日も 運動会です


最後には 綱引きで終わるはずですが
お弁当を 食べたフリしている こも いるのしょうから
パン喰い競争は できたら はずさないでほしいです

 ....
いくぶん体温の高い
あなたを胸に抱けば
心の真ん中にある
バターが溶け出し
私は
ホットケーキになった

ふくらんで
ふくらんで
痛いほどふくらんで
あなたに与える
ちょっとのほ ....
誰かが考えてそうなことを思いついた 時々
じょうごがあったらなぁとおもう
たとえば
砂の粒を透明なびんにあつめる時
たとえば
湖水を小分けして胸にしのばせる時

{引用=いちみりも
こぼさずに
うつくしく
やりとげな ....
永遠の少女になるため三つ編みをきつく結んで貞操とする

今日君にあげた愛など明日には棄ててくれてもいいと思った

ライオンがアンドロイドに恋をして心臓抉って食べさせたっ ....
 河川敷の少年野球
 バックネットにへんばりついていた
 アロハシャツのオッサンが
 グラウンドに入り込んでくる

 小柄なオッサンは
 ウェイティングサークルまでやって来ると
 いきな ....
花火の中に含まれる古い記憶は飛び散って
郷愁が終わり?
そうじゃなくて……遠い声がする
報いを抱え心の中では
子供がやわらかな表情をとりやってくる
それなら……もう一度思い返して

痛い ....
詩人の方々
告白します
手元にある数十冊の詩集
八割以上は古本屋で買いました
おまけにほとんど百円コーナー
いくつかの本には裏表紙に
詩人のサインと送った相手の名前
生々しく痕跡本です
 ....
言葉尻に「けど」つける娘よわたしはその「けど」のあとが聞きたい 窮屈そうに
眉を寄せて
酸っぱそうに
唇をとんがらして
真剣に考えを巡らせている

そんな横顔を
眺めていたら
不謹慎にも
笑いがこみ上げてきて
君に怒られた

取り繕うこ ....
もぎたてのトマトに
齧りついたこと思い出す

子供の頃に感じた
感動的なあの美味しさに
今なかなか出逢えなくなった

スーパーに並んでいるトマト
美味しさにばらつきがある気がする

 ....
諦めなければ叶うなどと言う

夢物語は成功者だけのお話で

大半の事柄が叶わない現実は

それでも私の足首を掴んでて

一瞬の気の迷いのように夢を

今日も見せよう ....
プラヌラスキフラストロビラエフィラ
呪文のように覚えているのは
予備校の先生が絶対にこれだけは
おぼえておいて損はないぞと言った
生物の秘密兵器

必ず出題されると信じて
歩きながら
 ....
男は照れの天才
幼児すら男なのね 微笑むと照れる くすぐるのよ母性本能を

女が好きみたい男って 可愛く思ってごめんなさい
美人には目を伏せる そのどうしようもない 照れの天才
男心をかすっ ....
人影まばらな平日の寂れたアーケイド、二〇時過ぎ
四弦鳴りきらないカッティングで愛をうたう男
暇を持て余している何人かが立ち止まるが
すぐに興味を無くして立ち去っていく


 ....
肩に置かれた手の温もりに
ハッとして振り返った
見慣れたはずの顔に
涙がこぼれた

無くしてしまったと
思い込んでいたものが
ふとしたことで見つかる
たまにあるんです

自分でかいた詩が

よくわからない時が


風の強い日 姉さんは洗濯物になる
海からの風は 姉さんを裏返したり表にしたりする
はたはたと身体の鳴る音にいちいち反応しては
子供みたいにはしゃいでいる
時折 砂混じりの風が当たると ....
{引用=
小学校の桜にいつか辿り着く 吉田右門

学校前の坂を上っていくと
コンクリートで固められた左手の斜面に
ぴたりとはめ込まれた形の地蔵がいて
土の猛威を抑えているのか
背中を見 ....
エスカレーターで小さくなっていく顔の大きな女 わしかい?
わしゃ、司会者じゃ。
会話し、活かし、沸かし、癒し、
話者介し、ワイワイ。

シワシワじゃが、
可愛いジジイじゃ。
界隈じゃ、若い支持者、
甲斐甲斐しいわい。


― ....
隣同士でゆれる花のように
なにも言わずに
なにもきかずにゆれていたい

わけはあるのだろう
君のしぐさに
添えたい手とことばを
空にあずけて
渓流で渓魚と遊ぶ美しい装いはどんなおんなも敵わない

簡単には釣れないまるで釣り針が己の様に想像出来なければ

下流から釣り登るまるでけだものの様に

ふと気が付けば源流であるガレ場に至っ ....
釣りなどはじめてみた
君の影響かしら
と思ってみるけれど
釣り好きの君の傍らにいて二年間
そういえば竿のひとつも持たなかった
たまたま起きた早朝の四時に
君がいつものように釣りに出 ....
全ての詩文を引き裂いたとしても生まれてくるのは新しい詩なんかじゃないさ、魂の触角に植えつけられた古い血が次のセンテンスへの欲望を昂らせるんだ、さあ、いまのおまえのあるがままをここに書き記せばい .... ななのつく月は かぜまかせ
はるかとおくの たつまきの駅
てらてらにぶく ほら貝吹けば
なびくはたはた しろいはた 


遠雷ひかる海の底 なにくわぬ顔の神の御影
はたはたっ ....
こひもともひこさんのおすすめリスト(3437)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
Hotaru_hotelのほとりで- 木屋 亞 ...自由詩4*13-8-14
似ていて、けれども違うこと- 草野春心自由詩313-8-14
好奇心膨らみ咲いた花たちがアサギマダラに化けて海越え- 北大路京 ...短歌213-8-14
エールエール- 最都 優自由詩313-8-14
毎日が運動会- るるりら自由詩9*13-8-14
食べさせる- そらの珊 ...自由詩18*13-8-13
誰かが考えてそうなことを思いついた- 北大路京 ...自由詩413-8-12
遠い日_おもちゃのラッパでした- そらの珊 ...自由詩22*13-8-12
徒然愛歌- 永乃ゆち短歌5*13-8-12
愛と誠と福本豊- 平瀬たか ...自由詩6*13-8-11
古い記憶- 黒髪自由詩2*13-8-11
告白と言い訳- ただのみ ...自由詩24*13-8-11
言葉尻に- 久里短歌313-8-10
かわいい- nonya自由詩24*13-8-10
トマト- 夏川ゆう自由詩313-8-10
あなたが好き- 永乃ゆち自由詩6*13-8-10
ミズクラゲの一生- Lucy自由詩26*13-8-8
男_繊細な照れ- 朝焼彩茜 ...自由詩11*13-8-7
君は英雄なんかじゃない_(歌うたいと詩人と絵描き)- ホロウ・ ...自由詩6*13-8-7
ペロリンちょ- 花形新次自由詩513-8-7
青りんご- 左屋百色自由詩4+*13-8-7
岬の家- 佐東自由詩10*13-8-7
別府湾- 春日線香自由詩5*13-8-7
エスカレーターで小さくなっていく顔の大きな女- 北大路京 ...自由詩613-8-7
「わしがしかいじや」- 小猫峰  ...自由詩2*13-8-7
花のように- 朧月自由詩413-8-7
そこで風に撫でられた- ドクダミ ...自由詩313-8-6
しあわせを釣る- かんな自由詩7*13-8-4
ほら、そこで見なれない何かがまた息を潜めている- ホロウ・ ...自由詩5*13-8-2
ファイナルしあわせファンタジー7- るるりら自由詩11*13-8-2

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