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文字をしたためる時
思わずため息が出る
感嘆のため息
消衰のため息
息には変わりないけれども
色が違う息たち

私の口からこぼれる息は
一体 どんな色だろう
嫌いな色などないから
 ....
私は褐色がかった指に
マニキュアを塗る
輝く爪を手に入れるため

これまでは
手をほめてくれる
人達がいた

大切にしていた
私の白い手は
褐色になりつつある

鋭角の風のよう ....
赤い いや 赤というよりも
ただただ光あるのみというような
西に隠れてしまった太陽の
最後の恵みを一身に受けて周囲に放つ
一筋の雲が地平線にて輝く

その選ばれたかのような雲に
光は吸い ....
私は生を受けてから このかた
目的について思いをはせることなど
滅多になかったと記憶しています

あったはずの目的 あるはずの目的

目的を持つことは美化されがちです
目的は善悪とは ....
言葉だけが頭の中でちゃぷちゃぷ
内容 意味 思想 認識
言葉の連結はほぐれてしまい
蒸発したみたい
沸点が低いみたい
気体になったみたい

言葉だけが頭の中でちゃぷちゃぷ
内容 意味  ....
毎週毎週水曜日
生協のドライアイスの煙幕
キッチンで体育座り
上等なコシヒカリ
御飯がタケナイ
涙 涙 涙
安物の料理酒
アルコール15%
取手が付いた焼酎は幻
アルコール25%
 ....
赤裸々 ララ ララ 裸子植物
 裸子植物のたくましさよ
 太古の生命があるのよ

赤道 ドン ドン 肌刺す光
 光のとらえどころのなさよ
 粒子でもあり 波でもあるのよ

光よ ララ  ....
電話して 写メ届いたか 母に聞く 父は遠くで 照れて喜ぶ 数回 ドアを開け
椅子にストンと着地した
無数の とまではいかないが
たくさんのフィルムが
机の上に置かれている

挨拶を交わしたのは
とある男性

男性は私の血液の話をする
男性 ....
私は油性ペンが好きな時もある
泣きながら書いた手紙
泣きながら書いた詩
涙がこぼれ落ちても
にじまないから

私は油性ペンが嫌いな時もある
「これは私のものです」という印に
布に名前を ....
こひもともひこさんの小川麻由美さんおすすめリスト(10)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
輪郭に関する考察- 小川麻由 ...自由詩2*16-12-7
マニキュアの存在意義- 小川麻由 ...自由詩7*15-10-23
地平線上のある出来事- 小川麻由 ...自由詩7*15-1-4
目的についての考察- 小川麻由 ...自由詩4*14-6-28
軽さと重さを行ったり来たり- 小川麻由 ...自由詩5*13-11-4
日常_So_So- 小川麻由 ...自由詩3*13-10-31
赤裸々なとうもろこし- 小川麻由 ...自由詩8*13-8-29
老いた父母- 小川麻由 ...短歌1*13-4-6
男性は私の身体の話をする- 小川麻由 ...自由詩9*13-3-8
油性ペン- 小川麻由 ...自由詩9*12-11-13

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