大昔からそうだったように
この先もずっとこうなんだろうと思う
物語にはただアダムとイブと蛇と林檎が出てくればよい
要素はそれで全部足り ....
妻からは
しばしば
無責任!となじられるので
とんでもない事件を起こしても
責任能力の有無が
焦点になるのではないかと
期待してはいるんですが

そう言うことではない?
違いますか? ....
刺身を盛り付けると
「うまそうだな。」という声が聞こえそうで
安曇野のわさびをすりおろす。

刺身を盛り付けると
ほくほく顔のお父さんが横に居るようで
馬刺しも別皿に用意する。

「ま ....
絵本をかくひとの
胸のなかで
小さな女の子と男の子が
住んでいるとおもう

絵本をよんだひとの胸のなかでも
小さな女の子と男の子がうまれてゆくんだとおもう

そして
そのひとがしんで ....
夏でも冬でも昼飯はこれが良い
薬味ネギに
わさびを効かせた付け汁で泳がせ
一気にすすり込む

長く伸びたまま食道を抜けることなど
所詮無理な話 かたまって
食道の途中で速度を緩めた
 ....
春の野が眩しい訳をおしえてあげようと

詩人がわたしを野に手招く5月

青い空 白い風 豊かな瞳のような草花

春を思うがまま口ずさむわたしに、詩人はウインクひとつくれて、一 ....
左に行こうか
右に行こうか
ど真ん中
道を自ら引く力もなし
そのうち着くさ地球は丸いし
ありきたりな言葉
いつか二人で道に迷った時
友が最高の笑顔でおっしゃった
平凡な僕には右が似合う ....



えぇ、ご指摘の通り、これはシベリアンステップの凍土に眠る名もなき独逸の冒険家が手首に巻いていたスカァフです。それはさておき私の話をまずお聞きなさい。





一小節、まだ ....
清水の舞台から飛ぶ素人を冷ややかに見る玄人の僕 ふるさとに
おきゃんの香する
おもかげありて



おとさんが

「めんこい花だ」

といいました



きこえた声は

「いちばんを
心をこめて
うたいましたし
 ....
アミマは十三歳の少女
人口百人足らずの
山奥の村に住んでいる
学校には行かず
というか学校はなく
日中は家の仕事を手伝ったり
弟や妹の面倒を見て過ごす
楽しみといえば
時折ラマの背に乗 ....
幾ら 鯉が 飛び跳ねようとも
龍には 見えないと
君は 笑う

あっけらかんとした 無表情な音声が
周囲に響いて
飛沫と 化す

お前はカスだ なんて
言われている ようだ
 ....
グアテマラ

無漂白フィルターの中に入れた
二人分の茶色い粉に
静かに熱湯を回しかける朝
柔らかくふくらむそれらから
好ましい香りが立ち上る
何秒かのち
珈琲がカップに透過していく
 ....
 ラムネのガラス球に己の姿を投影する。
 それは映るか映らないかの刹那の希望であった。
 希望は行為である。
 ガラス球には変形した己の色が映し出されているのみであった。

 私はその色 ....
飯舘牛との
名にしを負い
寵愛を一心に
うけ育ち

達者でいてな
たくさんの仔を
こしらえてさと

苦楽を共にした
ふるさとに
見送られ

朝月夜には
麓にひろがる
果 ....
永遠に降りそうな雨
癒やしのメロディーと歌詞が
聴く人の心を惹きつける

梅雨真っ只中で薄暗い
薄暗いけれど明るい歌声

大雨が一日中続く
一日中歌声が聴こえる

雨で憂鬱だけど何 ....
風の音で目が覚め
月の光が照らす道に気づき
未知との遭遇を 嬉々として 厳かに選び取る



偶然を必然と捉え
必然を自然と受け止め
自然を自信と結びつけ
ゆっくりと しっかりと ....
スタッカート、弾む音、軽く軽く、タッタッタッ、タタタッタ、弾く音、弾かれる、跳ねる音、撥音便、跳んだ音、タタタッタ、つまる音、促音便、つまった音、つめ音便、爪の音、爪で掻く、不快な音、タタタッタ、階段 .... 1
原始、言葉は
騒であった
騒である以前に
創であった
創である以前に
奏であった
奏である以前に
爽であった
爽である以前に
想であった
想である以前に
総であった
総で ....
 朝靄の木々の中を歩いてゆく。
 無言の挨拶をうるさく感じている。
 今再びの予兆にただ独り、俯き、
 それでも精神は前を向こうとしている。

 透明なピアノの音が遠くで鳴っている。
 ....
「ひきだしあいた」

ひきだしあいた
あいたがしめた
しめたしまった
むしがわらった

ひきだしあいた
あけたらだした
ちいさなふくと
あかいおぼうし

ひきだしあいた
こえ ....
むくむくむくっと 東むき
むくむくむくっと 芽が生えて
むくむくむくっと もぐら起床
むくむくむくっと 殻をむき
むくむくむくっと 白無垢着て
むくむくむくっと 太ももむくむ

はる
 ....
安産の御守りコレクターとなり出産後にも寺社まわってる おとうさん
あなたの遺した杖がある

この杖をつき
生まれ故郷の野山を散歩するのが
最後の楽しみだった
歩くことができなくなってからも
ふるさとの山の桜を見に行くことが
最後の希み ....
私は折り畳み傘が好きだ
しゅっぽと傘を広げるとき
そうっとわくわくする

それはマジックのようで
手を広げれば花束や
白い鳩が出てきそうな予感がする

それはまた魔法のようで
手を広 ....
古色まぶしい
郷愁の地に

歴史と風雨を
たえぬいて

今もなお
多くの涙が
あるのでしょう

子どもらは
幾つに
なりましたでしょうか

孤独に歩み
すすめたことも
 ....
地平線は果てがないけれども
果てを追い続けて
また元に戻るなら

目の前に線を引き
そこまでを果てとしよう

その先が新しいスタートで
何も無かったその線までは
ただのブランク
喪 ....
カンカン照りの夏の日に
黒いペンキが捲れてた
露出した鉄の赤錆を
ぼんやり見つめる
ころがり落ちた
階段の下から
目覚ましが
遠く鳴る
リリリ
リン


すでに
取り返しが ....
肉屋の軒先で 雨宿りしながら
ぼくはグラム398円の値のついた
ショーケースの中の
肉の切れ端を見ていた


タバコに火をつけた


ヘンドリックが
食肉になって
 ....
灰色の道の上に
ひとつの疑問が落ちていた
ずいぶん昔 この胸に生まれ
しなやかに若木のように育ち
そして出て行った
いつか答えを見つけるのだと
朝の光が包む白い道を
振り向くこともしない ....
こひもともひこさんのおすすめリスト(3437)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
砂漠が美しいのは、どこかに井戸をかくしているから- TAT自由詩415-3-11
責任能力- 花形新次自由詩315-3-10
食卓。- 梓ゆい自由詩515-3-10
子宝- 朧月自由詩815-3-10
年を取るとはこういうことかーざるそばー- イナエ自由詩15*15-3-10
クローバー- 月形半分 ...自由詩5*15-3-10
選んで歩こう- 秋也自由詩115-3-10
群像- 飯沼ふる ...自由詩5*15-3-9
清水の舞台から飛ぶ素人を冷ややかに見る玄人の僕- 北大路京 ...短歌315-3-9
大川小学校(石巻市)〜その瞳をみていたら〜より- 黒木アン自由詩8*15-3-9
神様- やまうち ...自由詩4*15-3-9
飛龍館- 藤鈴呼自由詩2*15-3-9
世界のどこかに存在しているあなたへ- そらの珊 ...自由詩15*15-3-9
遠吠え- ヒヤシン ...自由詩10*15-3-9
飯館牛〜その瞳をみていたら〜より- 黒木アン自由詩2*15-3-7
雨の歌を聴く- 夏川ゆう自由詩315-3-7
月の光が照らす誕生と消失の海原- komasen333自由詩2*15-3-7
ショパンを聞きながら/即興ゴルコンダ(仮)時間外.18- こうだた ...自由詩4*15-3-6
原始、言葉はそうであった- コトバス ...自由詩1*15-3-6
戸惑い- ヒヤシン ...自由詩8*15-3-6
ひきだしあいた(他2作)- クローバ ...自由詩3*15-3-5
むくむくでくむくむ- コトバス ...自由詩2*15-3-5
安産の御守りコレクターとなり出産後にも寺社まわってる- 北大路京 ...短歌215-3-5
まほうの杖- Lucy自由詩12*15-3-4
折り畳み傘- 灰泥軽茶自由詩1215-3-3
連詩〜とよよん様と〜「被災地を知らない私たち」- 黒木アン自由詩8*15-3-3
線を引け- はて自由詩315-3-2
冷えていく鉄/即興ゴルコンダ(仮)投稿.17- こうだた ...自由詩10*15-3-1
ヘンドリックの最後- オダカズ ...自由詩7*15-2-28
灰色の道- ただのみ ...自由詩23*15-2-28

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115