「死ぬ時は一緒だといいな。」

お風呂上がり
キミの髪を拭く私に
突然キミはそう言った。

「でも、もしボクが先に死んだら
天国の入口で ずっと待ってるから。
だから お母さん
もし ....
いまさら振り向かれるかのような真似は辞めて貰えませんか
いかにも懐かしむかのような言葉を吐かないで貰えませんか
その気もないのに闘うかのような振りをしないで貰えませんか

あなたたちの背中しか ....
どこであろうと
浜は潮臭く沼は生臭いのだと知った。
ならば。よろしい。



塩水湖をぐるりとめぐるいかにも寂しい鉄道の
無人駅のそばに男は暮らした。

男はいつも自室でひとり酒を呑 ....
獏が夢を食べて吐いた 頭のなかで
追ってる思考は
完璧なのに
口をつくのは
空しい言葉

頭のなかで
打ってるリズムは
正確なのに
手足の動きは
躓きがち



世界のなかで
生きてる ....
子供の前で大人のふりをした

洗濯物の前で大人のふりをした

鏡の前で大人のふりをした

悲しみの前で大人のふりをした

ママ友の前で大人のふりをした

雪の前で大人のふりをした
 ....
初めて肺呼吸をした日を思い出せない



あの子が肺呼吸を止めた日を覚えているのに
じょりじょりじょり じょりじょりじょりと じょりじょりじょり

指先が笑う  猫の眉間に
ほぼ水といってもいいカルピスの薄さ 今の自分を乗り越える

自分の限界に 髪をかきむしって 悩むのは
それは 乗り越えるため だろう

背伸びした自分が そのまま力尽きたら
あとは 奈落へ落ちるだけだ

自分の限界は 自 ....
つみあげたものもないのに
そこに感情だけを置けという
切り取ったものは確かにそんなふうな形ではあるけれど
触れれば消えるよ

 いまだ! いまだ! いまだ!
 壁を 床を テーブルを
  ....
仮想
ブラックホールを目のあたりにして
シンボルはちびった

 りらりら、らりら

追いつけるものなら、捕まえてみろ
術らかな言語が
かれを果実(もくてき)と思いこんだが
うだる密林 ....
鏡を覗くと知らない人が映っている
引きつった頬はまるで人さらいのようだ
人さらいの口から人さらいの牙がにゅうっと伸びてきて
葡萄の彫りのある鏡を突き破りそうになる
あわてて毛布をかぶせて
奥 ....
読めない漢字の人と付き合っている 通り雨が来る
境いめが震える
立ちはだかり
のぞきこみ
すぎてゆく


片腕の痛み
花の名となり
たましいをひとつ
門の前に置く


暗がりが立ち
静けさを ....
というわけなのに、弱々しく羅列してみるだけです。敬称略式です。あしからずであります。
なんたって最果タヒ、絶対に最果タヒ!
しもつき七、未満ちゃん、魚屋スイソ、手乗川文鳥、簑田怜子、井上法子 ....
「軽くふれて下さい」という場所に
そっと手をあてると、自ずとドアは開いた。  

人の心も、軽くふれてみようと思う。  
ヒカリゴケのように輝く言葉を探して3年が経った
ひとくちに3年と言っても様々なことがあった
かす漬けの美味しさに目覚めたし
沖縄の楽器に手を出して挫折した

そうして割れがちな爪でひかれる辞 ....
夕闇がやってくる気配
それは決まって
南向きの玄関の隅から生まれた
冷えていく板張りに寝転がって
図書室で借りてきた本を読んでいると
ふいに呼ばれる
声、
のようなものに

夜が
 ....
石の原野に青い花が咲いた
石っころたちが拍手喝采
泣いているものまでいた

青い花は揺れる
風に愛されて
青い花が揺れる
土地の熱い吐息に

ちっとも淋しくない青い花
本当にしあわ ....
子持ち率高い成人式の闇 サラリーマンのコスプレして会社に行っている 10年前の僕よ、なんだか憂鬱そうに涙を
浮かべ、夕暮れのベンチに俯いて、一体ど
うしたんだい?君の目に、透明な僕の姿は
映らないだろうけど、心配だから様子を見
に来たんだ。やがて君の涙は(時の ....
切符があるから、電車に乗れた。
食券があるから、ラーメンを食べた。
パスポートがあるから、異国に行けた。

それならば
鏡に映る(わたくし)が
一体何者なのか?という
最も不思議な秘密に ....
雪の綿帽子をかぶり
のっぺらぼうの顔をした
路傍の石が
こんにちは――と、僕を呼ぶ  
    風見鶏、青磁のそらにはばたけば南へ向かいひたすらに飛ぶ


    あいうえおあなたにどれを贈ろうか曲がりくねったひらがな愛し


    過ぎてゆく明日が今日を追い越 ....
そんな厳粛なものではなかった
壮麗な教会のどこか枯れた香りではなく
天に召されようとする生身の横たわる部屋は
真冬でも蠅が飛び交いそうな腐臭に満ちていた

‘なにかがおかしい’と疑いながら
 ....
 




 -光-


 どこから光が射しても
 あなたを照らしますように




 -星-


 星が世界を埋め尽くす理論を
 感情論で解説しよう



 ....
なに考えているのかちっとも手応えがない仕事人間のようなふたりでも

ささやかな感情のふくらみで満足していたりするのです

したいこと、やるべきことがあるから今の暮らしをしているのだ ....
光の中にはきれいな瞬きがある
揺れながら あたためながら
どこかへ行きたい

遊びの中で分かってきた思いは強い
ただずっとそこにいることが好きだった
例えば気になることが見つかったら
考 ....
こひもともひこさんのおすすめリスト(3429)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
約束- hiroto22自由詩6*14-1-23
刺し違える覚悟はありますか- HAL自由詩6*14-1-21
さかな。- 佐々宝砂自由詩7*14-1-21
獏が夢を食べて吐いた- 北大路京 ...自由詩514-1-20
頭の世界- シホ.N自由詩414-1-20
まく- 小原あき自由詩17*14-1-20
はじめましてとさようならだった- あかりん ...自由詩314-1-20
2cmほど- あかりん ...短歌214-1-20
ほぼ水といってもいいカルピスの薄さ- 北大路京 ...自由詩514-1-19
プロフェッショナル- いねむり ...自由詩514-1-19
焦燥- bookofheaven自由詩2*14-1-19
シンボルくん_(ご利用は計画的に)- 乾 加津 ...自由詩11*14-1-18
人さらい- 春日線香自由詩214-1-18
読めない漢字の人と付き合っている- 北大路京 ...自由詩414-1-18
夜と淵- 木立 悟自由詩314-1-18
テレビのジョンを呼ばなくても、好きな詩人の紹介くらいしてみろ ...- 阿ト理恵散文(批評 ...7*14-1-16
自動ドア- 服部 剛自由詩13*14-1-16
ベスト- ふるる自由詩13*14-1-16
夕闇- そらの珊 ...自由詩2514-1-16
石の原野に青い花- もっぷ自由詩614-1-16
子持ち率高い成人式の闇- 北大路京 ...俳句214-1-15
サラリーマンのコスプレして会社に行っている- 北大路京 ...自由詩1914-1-15
声援ーあの頃の僕にー__- 服部 剛自由詩5*14-1-14
パスポート- 服部 剛自由詩5*14-1-14
石ノ声- 服部 剛自由詩3*14-1-14
ひたすら- 石田とわ短歌15*14-1-14
イルシスカー_−BWV535- 藤原絵理 ...自由詩5*14-1-14
世界- 自転車に ...自由詩414-1-14
飄々と- 鵜飼千代 ...自由詩11*14-1-14
モンシロチョウ- 加藤自由詩2*14-1-13

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